2022年08月18日(木曜日)
08.18.被害者意識が押す正当な報復の核ボタン?
8月10日の2022年6月期の決算開示を行った翌日から
ほぼ毎日複数のIR(機関投資家からのインタビュー)があって、
忙しくさせていただいていますが、
昨日のイギリスの機関投資家からのIRでは、面白い事を言われました、
「日本はいつまでマスクをしているのか、
イギリスではもう誰もマスクなんかしていない。コロナはもう怖くないですよ。
私なんか、もう3回もコロナにかかりましたが、平気です。ハッハハハ₋・・」
あっけらかんとこう言われると、なんか、そんな気になってきます。
そういえば、今日の昼休みに行った中華料理屋の女将さんに、
「俺たち、この間、コロナにかかったんだよ。」と言ったら、
「あー、私達の家族もみんなかかったよ。もう全然平気だよ。」と言う。
それからいろんな人に聞いたら、
ビックリするくらいたくさんの人が、
「私もコロナ、かかったヨ」というのだ。
感じとしては、
半分位の人が、「コロナにかかった」と言うような気がした。
人類滅亡のシナリオで、
殺人ウィルスのパンデミックというストーリーがあるが、
その解説を読むと、
「コロナのようにどんどん変異していくウィルスの場合、
変異が進むほどに感染力は強くなっていっても、
毒性はどんどん下がって、
宿主を殺さないウィルスが蔓延の主役になるので、
このタイプのウィルスでは、人類が絶滅する事はない。」そうだ。
逆に、変異しないタイプの細菌では、強い毒性のままであっても、
治療の決め手となる「その細菌対応のワクチン」が普及したところで、
パンデミックは終わるとして、
殺人ウィルスのパンデミックでの人類滅亡は、当面無いと結論していた。
人類滅亡のシナリオは、
気候変動による生存環境の破壊とか、
巨大小惑星の衝突、巨大火山の爆発、
人工知能の暴走、太陽フレアの影響、科学実験での小ブラックホールの生成、
などなど。
直近に行動しなければならないのは「気候変動による環境破壊」だ。
これは世界にとって、
もっとも重大かつ緊迫した問題ではあるが、
一つの説には、地球の人類が生活している地域の平均気温が
50℃を越す事は地球の歴史上考えにくく、
居住地域の人類大移動、食糧危機などで
人口の激減はあっても、滅亡は無いと書かれていた。
しかしこの問題は、人類の文明存亡に関わる深刻な問題である事に違いはない。
とは言っても、
この問題は全世界のすべての人が深刻な問題として意識し、
その解決の為の技術の開発と努力を強く決意して進めているので、
100年後の未来、必ず解消されているものと信じたい。
しかし、今の瞬間にも起こりうる人類滅亡のシナリオは、
核戦争の勃発に他ならない。
世界の核保有国のどこかの国が核のボタンを押せば止めようのないシナリオだ。
しかしそれが、人類莉滅亡に直結する事をそれぞれが知っているので、
その意識が逆に戦争自体の抑止力になって、
今の世界では、戦争は局地的戦争の発生に留まっている。
しかし、
その局地的戦争に決定的に負ける国が、核保有国だとしたら、
局地的戦争に負ける=自分が被害を被る。になって、
その負けた国の独裁者が、「被害妄想」を持ったら怖い。
自分が「被害を受ける」とは、
相手は「加害者」であって、
加害者は「悪」であり、
被害を受けた自分たちは「正しい」。のだから、
正しい自分たちは、「悪」に対して破滅的なことをしても、
自分たちはもちろん悪くない。
言って見れば、
正当防衛的な、「正当な報復」も正しいのであって、
その結果が人類滅亡だったとしても、自分は悪くない。
「被害妄想」からの報復は正しいので、
その結果、人類が滅亡したとしても、
自分たちを局地戦争で負けさせた、「悪い」相手のせいなのだ。
そんな正当な報復で、核戦争が始まる事は、今の今でもあり得ることで、
Yahoo!ニュースで、一番人気のあるニュースは、
ロシアがウクライナに対して劣勢であるという。
そんなニュースを見るたびに、
「被害者」意識を持ったプーチンが、
「正当な報復」の核ボタンを押さねばいいがと、
ふと、考えてしまうのです。
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