2023年01月09日(月曜日)
01.09. 52年前に免許を取得した懐かしの自動車学校で「高齢者講習」
52年前、18歳の谷 好通は高校を卒業してすぐに
名古屋市緑区の緑が丘自動車学校で普通免許を取得しました。
「緑が丘自動車学校」は、
当時私が住んでいた名古屋市南区とは10キロほど離れていましたが、
通学バスが近所にまで来ていたことと
「緑が丘・・・」という名前が、なんとなく優しそうだったので
わざわざこの自動車学校に行ったという記憶があります。
(そう考えるとネーミングは大切ですね。)
当時の教習車はトヨタクラウンと決まっていて、
三段コラムシフトのミッション車、今でいうMT車でした。
初めて自動車を運転するのには、
とにかくこのクラッチとギアチェンジが難しくて苦労した覚えがあります。
中々うまく行かなかった時、
弱い左足でクラッチを踏むのがつらくなって、
自動車学校から電話をかけて、母に泣き言を言ったことがありました。
しかしその時、母は
「そんなこと言ったってしょうがない、あんたの足はそれしかないんだから」
と、突き放されたことを覚えています。
母は、私を小児麻痺に罹らせてしまったことをずっと悔やんでいて、
きっと私の将来のことを思ってのことだと思うのですが、
私が足の不自由で泣き言をいうのを鬼のごとく絶対に許しませんでした。
今思うと、本当にありがたいことだと思います。
そんなこともあって、
この「緑が丘自動車学校」をよく憶えていて、
70歳になってからの運転免許書き換え前に義務付けられた「高齢者講習」は、
どこかの自動車学校で受ければ良かったのですが、
あえて「緑が丘自動車学校」を選択して予約したのでした。
1月9日の今日がその当日だったのですが、
今の私は、腰を痛めていてまともに歩けず、
講習にも車いすに乗っていったのですが、
車は平気で運転できたので、あえて車いすに乗ったまま講習に行ったのです。
しかし、こんなことは高齢者講習では珍しくないことなのでしょうか、
教室での講習は車いすに座ったままで、
先生が色々カバーしてくれたのですが、
教習車に乗っての実車指導では、なんとためらいもなく、
乗れますか?大丈夫ですか?の、問いかけもないまま、
すんなりと私が教習車に乗ることを認め、
歩けている人たちと同じようなコースを走らせてくれました。
そして、乗り終わってから
「全く問題ありませんね。すごく上手な運転でした。」と褒めてくれました。
まっ、サービストークだとは思いつつも、嬉しいものです。
実はこの高齢者講習、
同年配の人たち(ジジババ)と一緒に並んで、
若い教官から説教がましいことを言われるものと想像し、
イヤで仕方なかったのですが、
私たちにとっては子供(下手すりゃ孫)たち同然の教官たちは、
ジジババ相手のこの講習では苦労しているのでしょうか、
言葉もすごく丁寧で、物腰も柔らかく、
約二時間を無難に過ごして、平和なうちに無事終わったのでした。
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