谷 好通コラム

2023年08月27日(日曜日)

08.27.KeePerが2層構造の意味。ダイヤモンドキーパーケミカルの役割。

今回は、KeePer TIMES9月号の原稿の締め切りが今日なので、

その原稿を、そのまま今日のコラムに流用しちゃいます。

原稿は書きますが、説明の図や、解説の為の写真は後から選ぶので、

ここにはとりあえず、文だけです。

 

 

すべてのKeePerの一層目はD.K.C.ガラス被膜

ダイヤモンドキーパーケミカル (以降、略称D.K.C.)が、

ガラス被膜を造る基本的なケミカルで最も特徴的なケミカルです。

だから、クリスタルからダイヤ、Wダイヤ、

自浄効果が加わった最新のフレッシュ、ECOダイヤ、EXキーーパーまで、

すべてのKeePerコーティングの一層目として必須になっています。

この一層目のD.K.C.がガラス構造になっているので、

すべてのKeePerコーティングが「ガラスコーティング」と分類されています。

 

D.K.C.はアルコキシオリゴマー、その皮膜は柔軟で分厚く。ほとんど研磨無用。

D.K.C.で造られたガラス被膜は

比較的低分子(オリゴマー)で構成されるので、塗装に準じた硬さです。

ポリシラザンから造る古典的な硬い皮膜は硬いが故に、

塗装膜との伸縮率の違いで剥がれるので”極薄”にする必要があり、

コーティングしても塗装の凸凹をそのまま拾って、ツヤが全くでないので、

コーティング前にポリッシャーとコンパウンドによる「研磨」が必須です。

この「研磨」の作業が大きな労力と時間を要するだけでなく、

塗装を削る危険性があります。

ところが、

柔軟なD.K.C.の被膜は硬くないので厚い皮膜を造っても剝がれることはなく

1μクラスの分厚い膜を造ります。

その分厚い膜で塗装表面の凸凹をカバーすることが出来るので、

よほど塗装が荒れていなければ、

ほとんどの場合、危険な研磨を必要とせずに良い艶を出せるのです。

また、研磨をしないことによって、

安全かつ塗装に負担をかけずに、何度でも繰り返し施工することが出来ます。

この何度でも繰り返し施工できるという特長が、

KeePerが売りっぱなしのコーティングではなく

リピーターによって大きな需要を作り出す重要な意味を持っています。

 

D.K.C.は無機質で化学的に安定し耐久力がある。が、水シミが着く恐れ。

しかしKeePerは二重構造被膜によって一挙に解決。

ポリシラザンから造られたガラス被膜も、

D.K.C.で造られたガラス被膜も、基本的にSiO2なので無機質であり、

化学的に安定していて酸性雨など化学的な攻撃とか紫外線に対してタフです。

そこがガラスコーティングの特長なのですが、

一つ厄介な問題があって、

洗車などで使う「水道水」に含まれているミネラルが固着してしまうのです。

このミネラルは炭酸カルシウム、マグネシウムなど無機質なので、

同じ無機質のガラスに付着しやすく、これが次々に重なっていき、

ウロコ状の頑固な「水シミ」に成長すると、非常に醜くなって、

しかも無機質なので洗剤などでは除去できないので、

多くのガラスコーティング施工車が、「クレーム」となります。

水シミによるクレームは本当にものすごくあって、

世間のコーティング業者の大きな悩みだったのです。

 

D.K.C.のガラス被膜も、この一層だけならば「水シミ」が着きます。

しかしKeePerは、このD.K.C.被膜(無機質)の上に、

有機質の特殊なレジンの被膜を造り「二重構造」にすることによって、

この水シミ問題を一挙に解決しました。

この技術は12年前に特許登録され保護されてています。(後13年間有効)

 

レジン被膜の進化と、自浄効果レジンの革命的発明。

この有機物の性質を持ったレジンは、

2回の改善でレジン2まで進化し、

水シミ防止の効果がより上がったと共に、作業効率も上がり、

撥水性能と、ツヤ出し効果も飛躍的に上がっています。

さらに、

今までの発想とは全く違う観点から

独特の被膜表面の分子的構造で、

「ファンデルワールス力の最小化」を実現する「ECOプラスレジン」が出来て、

自浄効果を持った「勝手にキレイになる」フレッシュキーパーと

ECOプラスダイヤモンドキーパーが生まれた。

 

これらに使われる「ECOプラスレジン」は、

二年前に異次元の艶を実現した「EXキーパー」の開発中に、

偶然見つけた自浄効果を部分的に取り出したもので、

すごい商品の開発とは、概して、こんな偶然と幸運が重なって生まれるものだ。

 

すべてのKeePerコーティングを支えるD.K.C.のすごい役割。

D.K.C.は低分子で出来ており、小さいので、

塗装の凸凹だけでなく塗装の組織の中にも入っていって硬化します。

すると、

塗装に錨(いかり)を下したように膜が塗装に固定されます。「アンカー効果」

塗装の凸凹を埋めて平らな被膜になって、

研磨で下地作りをしたように、

ガラス被膜で平らな表面を造ることになり、「平滑効果」

「アンカー効果」で塗装につなぎとめることになります。

そのガラス質の柔軟な被膜が、有機質のレジンと非常に相和性が良く、

塗装とレジン被膜の間に有ってつなぎとめる役目をします。「バインダー効果」

 

KeePerコーティングはレジンだけでも十分なのではないか。否。

コーティングの効果の内、撥水効果、防汚効果、自浄効果というものは、

コーティング被膜の一番表面の性能で決まるので、

表面のレジンが主役のようにも思えるが、

コーティング本来の塗装そのものを守る効果は、

無機質のガラス被膜が担っているし、

ツヤもガラス被膜の平滑効果が主で、レジンはそれを補強しているだけ。

肝心なのはレジン鼓膜の効果を安定して持続させるのには、

ガラス被膜の存在が必須であることです。

 

D.K.Cでのガラス被膜有りのKeePerコーティングと、

D.K.C無しでレジンだけを塗った偽KeePerコーティングでは、

そのすべての種類において、効果の出方が格段に違うと同時に、

実験室での計測においても、

コーティングの効果の寿命が軽く二倍以上は違います。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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