谷 好通コラム

2024年06月01日(土曜日)

06.01. 増大する需要、オーバーフローからの分散と改善。

 

この会社はどこまで大きくしたいとか、

どうなりたいとかの目指すべき目標というものがない。

ただ、

お客様が欲しいものを素直に感じて、考えて、

それを実現しようと物を造り、サービスを造って、実現し、提供してきた。

売るというよりも、お客様が欲しいものを提供して来たと言う方が近い。

これは、きれいごとではない。

本当に、その方が結果として売れるのだ。

 

商品にしても、サービスにしても、

お客様は、

それが自分にとって有益なのか、欲しいかどうかで買うのを決めます。

当たり前のこと。

売る側が売りたいのかどうかは、ほぼ関係なく、

買う側が買いたいかどうかで、その商品が売れるかどうかが決まります。

だから、商品づくり、サービスづくりも、店づくり、スタッフの在り方も、

全部、お客様からの視点で考えれば、大抵、正解なのです。

そう思ってやってきたら、

お客様の欲求と需要がどんどん増えて

その増加に応えようと店舗を増やし、

商品とサービスに磨きをかけ増やしてきた。

人も一生懸命増やして、ここまで来たら、こうなっちゃった訳です。

 

今の状態を目指してここまでやってきた訳ではなく、

得客様の要望と、需要の増加に応える事を実現してきたら、

こうなっちゃた訳です。

私達が提供してきたお客様にとっての価値。

私達が提供した付加価値の量が、こうなっちゃったのです。

しかも、その価値を伝えるスピードと量が

SNS(YouTube)の活用で劇的に上がったのが2021年からなのです。

 

 

では、需要の増加に対して、こちら側の供給を増やす方法はと言えば。

まず提供店舗を増やす事。

技術認定店のKeePer PRO SHOPが2024年6月1日現在6,566店。

洗車とコーティングの専門店KeePer LABOが同じく今日現在で130店。

 

 

KeePer PRO SHOPは、

全国のガソリンスタンドの店舗が減少する一方だが、

まだ微妙に増え続けています。

 

KeePer LABOは、直営店119店、フランチャイズ店(FC店) 11店で130店。

最も店舗数/人口の密度の濃い中部地方の比率で

全国を展開すると約500店になるので、

少なくとも今の3倍に店舗数にしなければ、需要の増加に追い付けない。

だから、一生懸命新し店舗を造って行くが、

それと同時に、

今すでにある店舗のキャパシティアップの改造も進める。

昨日は、滋賀県のLABO彦根店の

コーティングブース増強工事終了の報告が写真付きで送られてきた。

 

しかし、このようなことを進めていても

既存店の一部、特に関東、関西の店舗の大きな需要を控えている店舗では、

すでにオーバーフロー状態になっていて、

予約が全く取れない事態になっており、客様の不評をいただいていた。

このまま何もせずに続ければ、お客様はいずれいなくなってしまう。

だから、

そんなオーバーフロー状態を解消する為にも

オーバーフロー店舗のお客様が分散して来れるような場所に

昨年は意識的に優先して新店を造った。

世田谷店、246玉川店に対して用賀店。

西東京の三鷹店、昭島店、八王子店に対して、府中店、福生店、武蔵村山店、

こんな対策の意味もある店を造るとオーバーフローしていた店舗は、

一旦、前年60~70%の売り上げに減るが、半年くらいで80%~90%に戻る。

これで、オーバーフロー状態が解消されたことになる。

しかし、

これをやると、オーバーフローを解消された店舗は既存店なので、

既存店の全体の前年対比は少し減少することになる。

しかも、解消した店舗はオーバーフローするほど売り上げが多かった訳なので、

その店簿が一旦前年比60~70%になるのは全体に対しての影響が大きい。

 

さらに、オーバーフロー店舗は新規のお客様が少なくなる現象があって

オーバーフローを解消しても、

減り過ぎた分をカバーしにくいことがある。

それは、オーバーフロー状態での営業を長い時間を過ごしてしまうと、

店全体と一部の人がどうしてもお客様への歓迎と感謝を忘れがちになる。

そこを取り戻すには、一人一人のお客様に対しての地道な努力が必要になる。

それは、人だけでなく、その店舗のハードの面でも見直しが必要です。

 

しかし、その間にも需要は増え続けるので、

新しい店をもっともっと精力的に開発することが必要です。

そうなると、新店は直営店だけでは無理で、

強力なFC店も積極的に造っていく事になります。

 

そして肝心なスタッフ達、仲間たちを確保していかなくてはなりません。

新店は店舗・入れ物を造る事に目を奪われがちですが、

店舗の主人公はお客様と、

KeePerの価値を実現する技術を持っていて、

お客様の事をキチンと考えられる人達です。いっぱい募っています。

 

 

 

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2024年06月01日(土曜日)

06.01.予定通りに行かない方が、かえって、ラッキーな事が多い。

大昔、1軒のガソリンスタンドを運営する会社として起業してから、

凸凹があったにしても2年後ぐらいからけっこう儲かった。

すると、調子に乗ってすぐに大きな借金をし、

2軒目の土地を買ってガソリンスタンドを建てようとした。

 

しかし当時、1年後まで有効な暫定措置法という法律ががあったのですが、

何とかなるだろうと思っていたが、結局、ガソリンの仕入れが出来なかった。

私の、世の中を甘く見る悪い癖で、その時は本当に窮地に陥った。

 

造りつつあるガソリンスタンドの店で、

ガソリン無しでどうやって1年間どう食いつないでいくのか、

どうやって莫大な借金を返し続けて行くのか。

その時たまたま、

燃料油脂新聞に横浜のモービルクリーンベースの記事を目にした。

そこには、

コーティングという当時出来たばかりのカーケア商品が注目されていて、

その最高の技術を教えてくれるコースを、ここで開いているという記事です。

この記事を見て、すぐに横浜に走って行き申し込んできました。しかし、

そこで身に着けたのは結局「磨き」と「コーティング」の技術と知識だけで、

それを好むのは非常に少ない客層であり、ほとんど売れませんでした。

しかし、それを、

磨きはせずに同等の艶を出す独自のKeePerコーティングに進化させ、

今のKeePerの広がりが出来た訳です。

しかし、

この時に身に着けた「磨きとコーティング」自体はやっていませんが、

この時の経験が無ければ、KeePer技研の今の姿は無かったことになります。

 

しかし、もし、あの時、

すんなりと二軒目のガソリンスタンドでガソリンを売ることが出来ていたら、

私は今でもガソリンスタンド運営していたかもしれません。

たぶん、そうでしょう。

私が慎重派で、世の中を甘く見る悪い癖などなく、

着実にもの事を進める堅実な男だったら、窮地に陥るようなことはなく、

無事に2軒目3軒目とガソリンスタンドを増やして、

そこそこ成功していたかもしれません。

コーティングはやっていなかったでしょう。

しかも、もしあの時、

燃料油脂新聞のあの記事を偶然見なかったら、

横浜にコーティングの知識と作業を学びに行くことはありませんでした。

だから、KeePerはこの世に生まれなかったでしょう。

KeePerは、二軒目の店舗が自分の予定通りに行かなかったので、

たまたま新聞の記事を見たから、

窮地の中で、偶然が重なって、今のKeePerがある訳です。

予定通りにうまく行かなかったから、そこにラッキーがあった訳です。

 

何か、思った通りにならなかった時、

悲観することはなく、

こんな時こそ、何かラッキーが来るぞとワクワクすることです。

 

シンガポールのKeePer LABOが、

最初予定していた設置場所がダメになりました。

シンガポールでとても有名なショッピングモールの地下駐車場に

4台分のスペースを借りて、

今までやった事が無いようなKeePer LABOを造ろうとしていたのですが、

かなりの段階まで来ていたのですが、

結局、ショッピングモール側から、×が出てしまったのです。

それで、臨時店舗として並行して話していた

ドライブショップの作業場での

KeePer LABOを急遽、本命として進める事になったのです。

 

これなら、私達も「LABOトレッサ横浜店」で経験があります。

ショッピングモールの地下駐車場も魅力でしたが、

今考えると、最初からドライブショップのこの場所にしておけば良かったと

皆で思ったのでした。

 

最初の予定通りに行かなかったので、

ラッキーがやってきた感じです。

こっちのペースになってきました。

明日の日曜日から店舗部の佐々木部長がシンガポールに飛んで行きます。

 

KeePer LABOシンガポール店、想像図

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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