谷 好通コラム

2024年09月29日(日曜日)

09.29. 三谷幸喜監督に見事にはめられた 映画「スオミの話をしよう」

今日は久しぶりに映画を見に行った。

株主総会も終わったばかりで、今日はちょっと軽いものを見たいと思ったので、

三谷幸喜監督の「スオミの話をしよう」を観ました。

主演の長澤まさみはファンでもあったので、軽い気持ちで観ました。

観ている最中まったく飽きたりせずに、

あっという間に観てしまいましたが、あっという間に観て、

観終わった瞬間に三谷監督にハメられたと感じました。

全く何も残っていないのです。

ただただ、面白くちゃんと見ただけで、

見終わった瞬間に、面白おかしかっただけで

何も残っていない事に気が着き、

企画から監督まで全てをやった三谷幸喜にハメられた事に気が着いたのです。

 

映画館に着いて

数ある上映作品の中から自然に「スオミの話をしよう」を選んだ時から、

始まっていたのでしょう。

この映画が公開になる前から、

色んなバラエティーショーに出演者が出て、

撮影時の話題で出演者が盛り上げて、私達の潜在意識の中に刷り込まれました。

 

そして、自然にこの映画を選択し、

(客は驚くぐらい多かった。興行的には間違いなく成功だろう。)

上映が始まった瞬間から、

私の興味はスクリーンから一時も外れず、

どんどん進むオムニバス調で、

出演者の濃い個性と、

自在に演じる長澤ますみの変幻な演技が魅力的で、飽きさせません。

でも、それだけでした。

結末も平凡でしたし、何のどんでん返しも無く、無難に終わって、

何の感動も、驚きもありませんでした。

 

それにしても出演者の少なさと、ロケーションが一定で、

大掛かりな場面も、劇的な場面も無く、

その製作費の超安上がりぶりは記録的なのではなかったでしょうか。

出演者の出演料が制作費に占める割合は相当大きかったのは想像できますが、

製作日数そのものは非常に短かった筈なので、それ程ではないかもしれません。

少なくとも、その他の費用は驚くほど小さかったはずです。

この映画、終わった瞬間、その製作費の驚くほどの小ささに気が着きました。

それでも、出演者のフィーは相場以上だったのでしょう。

使うべき所には十二分に投資するのはビジネスの鉄則です。

演技も素晴らしかったし、公開前の事前宣伝での盛り上がり方も見事でした。

 

だから、興行成績は抜群だったでしょうし、

それに対して制作費の少なさも抜群だったはず。

だから、

この企画の利益率は記録的に高かったはずです。

三谷幸喜は、経営企画者としてずば抜けているのでしょう。

私はこの映画を見て、楽しかったので、見て後悔している訳ではありませんが、

三谷幸喜のビジネスとしての術中にハマったことに気が着き、

それでも、面白かっただけで、

胸に残るものが何も無かったことに

この映画がエンターテイメントとして優れていても、

正直言って、何も感動が無かった事には少しガッカリしました。

上映期間中にもう一度見たいとは思いませんでした。

 

今日のKeePer LABOのみんなの最後の追い上げの方がずって感動的です。

 

一昨日の株主総会が終わった後、

18階の高い所にある中華料理屋で、みんなで食事をした時の夕陽の風景。

 

この中華料理も高級ではありましたが、

いつもの伍島園or火鍋の方が絶対に美味しい思ったのでした。

今日の映画と一緒です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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