谷 好通コラム

2026年01月03日(土曜日)

01.03. 人は褒められ、認められ、おだてられると驚くほど馬鹿になる。

私は73才になっているので、いわゆる高齢域にある。

つい最近までそんな自覚はほとんど無かったが、

体の機能が一つずつ減り劣っているので、自らの高齢を自覚するようになった。

そんな機能面の劣化は、高齢を理由にして、人に頼る、などすれば何とでもなる。

しかし、好き嫌いと連動した価値観と、

嫌悪感による判断のブレは、

筋肉と衰えとは全く別の要因を伴って深刻です。

 

たとえば、

しばらく見ぬ間に様子がすっかり変わっている街の景色にも、

過去の記憶を修正しながら組み立て直す。

こんな頭の中の地図記憶修正は、

最新のNAVIに比べれば劣っているに決まっている。

しかし、ここでNAVIを使ってしまえば、

頭の中の地図は更新されないまま、どんどん陳腐化して、

二度と自分の頭では行先に行けなくなってしまうと思うと、

極力NAVIを使わないようにしなければ、と考えるのはオッサン的なんだろう。

 

NAVIを積極的に使い正しい道を通りつつ、

自分の頭の中のmapも更新すればイイのでしょう。

その上でNAVIは使えばいいのであり、

NAVIを使わねば、自分の力で行けなくなる心配なんかは余計な事でしかなく、

使えばいいだけなのである。

しかし分かってはいるが、

今度は、最新のNAVIを使いこなす学習の方が面倒で、

前述の「ここでNAVIを使ったら、二度と自分の頭では行先に行けなくなる。」

との理屈を持ち出し、最新NAVIの使い方を習得するのを避ける。

 

しかし若い子達は、

スマホのGoogle NAVIで、

リアルな交通情報まで反映した、最新情報での誘導を受けることが

一番利口な賢い事だとして躊躇なくそれを選択する。

道を覚える為に、あえてNANIを使わない。なんて、

今なら「ダサい」であり、私の年代的に言えば「ナンセンス」という事になる。

 

私が若い頃、

自分の父親達からの高度成長時代の常識による説教は、

私達にとって、すべて「ナンセンス」であったように、

私達の世代のアナログな心配や懸念はただ「ダサい」のだろう。

 

 

若い世代が、社会に出た時からデジタルが幅を利かす社会になっていて、

デジタルを使いこなすことが大前提であるような今の社会は、

アナログが染みついている我々の世代にとっては理解を越した部分がある。

 

一番それを感じるのは、スマホの動きでありタブレットを動き。

若い人たちは感覚的に平気で使いこなしていくが、

私は、PCは40年近く前から日常的に使ってきたが、

今のスマホとかタブレットの動きは全く着いていけない。

外食での注文にためのタブレットすらほとんど使えない。

いまだに、紙のメニューで決めてからスタッフを呼んで口で注文をする。

いつまでもこれではいけないと思って、

タブレットでの注文に挑戦しても、

注文したつもりメニューと、

実際に出てくる食べ物は完全には一致しない。

しかし少々違っても、大した違いは無いので出てきた物を食べて満足している。

それで全然不満には思っていないが、

出てきたものが、何故、出てきたのかはよく分からないままである。

 

このギャップとかズレが、

実際の仕事の上でどのような形で出ているのかが問題だ。

店舗運営の中で出てくるものか、

予約システムのオペレーションについてかも知れない。

あるいは、マーケティングの手法か、

一番怖いと思うのが、センスの部分にズレがあるのではないかだろう。

特にセンスの部分は、完全にこれで合っているという事はあり得ないのだから、

他人から否定される事は中々無いのだろうけど、

そのマーケティングの手法とセンスで良いのか、合っていないのか、

自分で否定できる力を持てているか、どうかが一番大切な所と言える。

 

その人が古くなった人でも、新しい人でも、

自分で自分を否定できる力を持っている事かどうかが一番大事な事です。

他人から認められたり、褒められたりすると、

人は自分を否定出来なくなるので、

まったく変化しなくなるから、成長もしなくなり、

だんだん膠着して、つまらない人になって、

組織の成長と進化にとってマイナスの存在になったりするようになる。

人にとって、進化と成長に一番有害なのは、

人から褒められたり、

社会的に認められたり、

おだてられたりすることで、驚くほど馬鹿になる。

 

私は、褒められたり、認められたりもするので、

危ない場面もよくあるが、

相変わらずcoco一番でタブレットで注文が出来ない事を

恥ずかしいと思い、どうすべきかを迷っているので、まだ大丈夫だと思っている。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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