谷 好通コラム

2026年02月05日(木曜日)

02,05, 電気製品の、あるトップメーカー兼販社の社長とお会いした。

ある特殊な用途の電気製品の

トップメーカー兼販社の社長さん(ご一行)にお会いしました。

これは日本国中のほとんどの人が知っている製品で、

そのマーケティングと販売手法がものすごく変わっている。

発売以来、あっという間にトップブランドになり、

シェア№1となり、優秀な業績を上げている。

それをわずか数年で、わずか二十数人で運営しているのだという。

 

面白いのは、日本の電気製品の90%以上を販売している販売力抜群の

電気量販店を全く使っていない事だ。

ECサイトでの販売と、店頭販売は有名デパートにだけ置いていて、

競合社の同様商品よりもかなり高い。

 

最初は日本国中の病院に、その製品の本物の優秀性を伝えて、

優秀性が通じて沢山の病院に置いてもらい(ちょっと割引して売ったらしい)、

それを見た患者が「この病院が使っているのなら」と、

その製品の優秀性を信じ、買う。高いけど買う。

 

TVコマーシャルを、

相当の量を投下し(それも15秒スポットではなく30秒)、

TVコマーシャルの内容も何年かで100種類は造ったという。

長い尺のインフォマーシャルもたくさん造ったらしい。

その商品の優秀性をひたすら世に伝えている。

その上で、

Webサイトではしっかりと、たっぷり詳しく解説する。

Webサイトは知名度を上げる場ではなく、しっかりと中身を知って頂く所。

沢山の人に知って頂く事は、TVの方が圧倒的に優れている。

信頼性も高い。

Webサイトではしっかり詳しく解説して、納得してもらう。

 

その上で、決して安売りしない。

安売りするところには卸さない。

だから、余計に信頼を受け、圧倒的に数量も売れるのだそうだ。

 

面白いのは、TVコマーシャルにしても、何にしても

広告代理店を使って、制作を丸投げにしないのだそうだ。

とにかく自分たちで考えて(ほぼ社長が考えて)、

自分達でアイデアを出して、

自分達の主導で、雇った制作会社に造らせるのだそうだ。

 

製品は、委託した工場に造ってもらって、

開発も、自分たちのアイデアを、委託した研究所に開発してもらう。

その上で、

マーケティングは自分たちで考えて(主に社長)、

TVコマーシャルもアイデアを自分達で考え、制作会社に造らせる。

TV局には、自分達の中に作った広告代理店(ハウスエージェンシー)が交渉し、

Webサイトを自分達でWeb制作会社を使って造る。

サイトの運営ももちろん自分達で、自分達が考えたように運営していく。

販売は、販売員の派遣を要求し、かつ、安売りする量販店には卸さず、

ECサイトと一流のデパートに限る。

製品の在庫も、発送もすべて業務委託してする。

だから、

ずば抜けて優秀な電気製品たった一つで、

しかも、社員たった二十数人で、

年商200億円、利益率約30%だそうだ。

 

社員が1,300人もいて、

強い商品と、独自の仕組みのビジネスで

創業以来40年もかかったKeePerとほぼ同じだ。

 

参った。負けた。

 

 

 

素晴らしい技術を持って、

○○県の技術コンテストで優勝したと誇らしげに掲げながら、

30%割引で売るという惨めな矛盾をのさばらしているKeePerの大敗だ。

自分の会社の社員が、

努力して技術の勝利をしたのに、

それをなぜ安売りして「数」を売ろうと、

優勝した社員をこき使うのか。

 

価値のある技術を身に着けて、技術力で勝ったのに、

その技術者の作品を安売りするのか。

何の為に、

何の為にその優秀な技術者の作品を安売りして、

その優勝した選手の優秀さを安売りして、数やらせてたいのか。

なぜ高い価値を、

わざわざ数を売る為だけで安売りをするのか。

その優秀な技術者は、優秀だから、人よりもこき使われるのか。

なぜ、こんなバカな発想になるのか。

 

今日、電気製品の、あるトップメーカー兼販社の社長とお会いした。

 

そのお話を聞くうちに

私達が造った世界の中に、

せっかく高い技術で造った価値が高いサービスなのに、

どうしても安売りをしたい人がい続けている事に、

どうしようもない無力感を持つ。

 

技術コンテストに優勝したばかりに、

安売りで、数を作業させられて、

つらい思いをしている人を造るとしたら、

もう技術コンテストなんてやらない方がいいのだろうかと、

まじに、落ち込んでしまった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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