2024年02月26日(月曜日)
02.26. 30話. 伝説のゴールキーパー・オリバーカーンがKeePerのCMに
名古屋空港→ドイツ・フランクフルト空港→ミュンヘン空港→アウトバーンで約1時間半ノイブルグの街にあるSONAXには、十数時間かけて、年に数回のペースで通いました。最初の頃は客扱いで、行くたびに近くの観光に連れて行ってくれたりしていました。しかし実際にダイヤモンドキーパーが造られ、クリスタルキーパーKeePerが大ヒットした頃からパートナーとしての認識になって来たころ、SONAXのマンフレッド・ホフマン社長から驚くような提案をいただいた。
2002年に開かれた「日韓合同開催ワールドカップ」で世界的スターになったバイエルンミュンヘンのゴールキーパー『オリバーカーン』をホフマン社長がよく知っているので、「KeePerのCMに出てくれるように話をしようか。」と言う。SONAXのあるノイブルグは、オリバーカーンが所属していたバイエルンミュンヘンのミュンヘンに近いので商工会か何かでお付き合いがあったようです。
もちろん大歓迎で断る理由なんか何もない。2010年、オリバーカーンが快諾してくれたとの連絡をもらい、日本から撮影部隊を組んで、大挙、ドイツミュンヘンのスタジオに飛んだ。撮影は半日で終わる早いものだったが、オリバーカーンの存在感は凄まじく、終始張り詰めた空気の中での撮影でした。
オリバーカーンのCMは放映当時すごい評判でした。
しかし、あの頃のアイ・タック技研㈱は財政的に決して豊かではなく、それほど多くのTVCMを流せた訳ではなかった。しかし、十数年経った今でもあのオリバーカーンのCMを憶えていらっしゃる方は多く、その影響力がいかに大きかったかを改めて思い知らされる時があり、今考えるとものすごく勿体ないことをしたのです。
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2024年02月26日(月曜日)
02.26. 29話. 1年耐久クリスタルキーパー広がる。KeePer選手権。
2010年 3~5年耐久のダイヤモンドキーパーに技術的な工夫を加え、材料費を抑えた上で1年耐久、料金約2万円前後、施工時間約二時間で出来る「クリスタルキーパー」を造りました。ピュアキーパーが3か月サイクルで施工の洗車の延長線上の商品であり、ダイヤモンドキーパーは5年耐久の従来からのコーティングの類の商品なので、両者がまったく別のジャンルの商品となって、お客様の選択の対象にならなかったものです。しかし1年耐久のクリスタルキーパーが、1年に一回のお車のリフレッシュというお客様の年間の生活リズムに合った商品として、KeePer PRO SHOPでも快洗隊でも、多くの人に受け入れられたのです。特に、ガソリンスタンドが多かったKeePer PRO SHOでは、その価格帯と1年サイクル商品という価値観が非常によく合って、爆発的に売れ、KeePer PRO SHOPの売り上げアップに大きく貢献しました。
2006年から始まった「KeePer選手権」では、このクリスタルキーパーが加わってから大きく盛り上がり、毎回ドラマがあって、東日本大震災直後の福島で㈲江戸屋燃料・会津坂下SSのように人口一万数千人の町で、今までごくごく普通のガソリンスタンドさんだったのが、突然、全国一位に躍り出て全国を驚かせた。スターがめまぐるしく変わった。あるいは、長崎のマツハヤ石油さんのように会社ぐるみで取り組んでいただき多数の店舗が全国ランキングの上位の4分の1も占めたり、青森の㈱弘善商会さんの多くの店舗のように雪が2mも3mも積もっている冬なのに、「洗車がないから、コーティングに集中できた。」と豪語して、冬の選手権で全国優勝を果たしたり、今までの常識をひっくり返すような劇的な出来事がいっぱいあった。
2024年12月には第36回(年複数回開催)のKeePer選手権が行われる。
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2024年02月25日(日曜日)
02.25. 28話 一級技術資格者在籍「KeePer PRO SHOP」スタート。
2008年せっかく資格制度を造ったのだから、その資格を持ったスタッフが常にいて、優良な設備と共に質の高いKeePer施工を約束できるステータスある称号を持った”認定店”の制度を創ることになった。言い出しっぺは各務原石油㈱の酒井氏、言い出したら納得できるまで引かない人で、今でもKeePerのご意見番であり続ける。
キーパコーティングの技術に自信を持っていて、優良な施工環境があり、施工実績もある店舗を全国から30店舗選抜して最初の、KeePer PRO SHOPをスタートする。最初の30店舗が愛知に集合して、泊まり込み、これからのKeePer PRO SHOPを熱く熱く語り合って、その在り方を決めた。だからKeePer PRO SHOPは最初からみんなで造り上げてきた制度と言えるのです。しかし、それが14年後の今、6,500店舗を超す巨大なブランドになるとは、誰も想像しませんでした。
KeePer PRO SHOPは「入会金」「月会費」「ロイヤリティ」が何もない。約束は「KeePerコーティングの品質を絶対に守る事」だけであり、年二回の全店チェックで、その約束を守れていない店舗の看板はその場で取り消す。この部分だけを厳しく守っていく事でお客様の利益は守られることになり、お客様からの支持は高く、KeePer PRO SHOPに認定された店舗はおおむね成績が上がり成功した。その成功が次から次へと認定申請店を呼び起こして爆発的な増大を果たしました。だから、KeePer PRO SHOPは一度も募集活動をしていない。募集用のパンフレットすら無いのです。
KeePer PRO SHOPの約束はただ一つ「絶対にキーパーコーティングの品質を落とさない。高品質を実現し続けること。」だからキーパープロショップは、ら営業社員に対してのノルマも一切与えていません。これも『品質の維持が出来ない店舗』を、登録から抹消することを躊躇させないためです。万が一にでも品質が維持されない悪いキーパーコーティングが世の中に出るとしたら、それこそがKeePerにとっての命とりであり、他のキーパープロショップにも大きな迷惑になります。「数を求めず、あくまでも質を求める。」この姿勢を堅持しなければなりません。
その一号店は言い出しっぺの酒井氏が経営する各務原石油㈱の春岡通SSです。
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2024年02月25日(日曜日)
02.25. 27話.KeePerコーティング技術「一級・二級資格」をつくる。
KeePerの技術研修スクールは、お客様のお車を継続的にキレイにする技術を伝えるのが目的です。だから、一般のケミカルメーカーなどが実施する自社製品の取り扱い説明とは目的が違うので、KeePerのスクールでは「売り方」「売るためのセリフ」は一切教えません。お客様に対しての「キレイという価値」の作り方を教えるだけです。まず洗車の技術研修から始まり「車をキレイにする事」の基本知識と動作から教えていきます。
そして、すべての技術を習得すると本当にお客様の車がキレイになり、それがその場限りではなく、そのキレイさが持続させられねようになって本当にお客様が喜びます。すると実際にお客様が増えて、販売実績が上がるので「KeePerの技術研修スクール」は、全国でたくさんの人達に支持され開催の要望が増えました。そして、全国の各地にKeePerトレーニングセンターが造られ、今ではたくさんの研修生が、技術ごとに色々なコースに分けられた技術研修を受けています。(2023年、全国19トレセンで合計約56,000人が受講)
2007年.ダイヤモンドキーパーの施工一級技術資格と二級技術資格が出来る。
超寿命タイプのダイヤモンドキーパーを広めていくに当たって、従来からのKeePerコーティング技術スクールに加えて、ダイヤモンドキーパーを施工するための上級コーティング技術スクールを開設しました。更にこの技術を確かに出来るかどうかを審査検定して「KeePerコーティング・一級技術資格」と「二級技術資格」という制度を作って、それぞれの資格の検定会を全国のトレセンで定期的に開くようになりました。この資格は1私企業の1つの商品の技術を検定した資格でしかありませんが、2024年現在で約30,000人が資格者として登録され、業種によってはこの資格者が採用時に有利になっているのだそうです。
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2024年02月24日(土曜日)
02.24. 26話ドイツSONAX、ドクターピッチとの運命的な出会い
2003年、その頃、KeePerは営業を目的として「オートサービスショー」に出展中、ドイツのオートケミカルメーカーであるSONAXの日本駐在営業担当者がSONAX商品の売り込みにやって来て交流が始まった。
2004年.面白そうな商品もあったのでSONAX商品として取り扱いを始めて見るが、SONAX商品そのままではKeePerのコンセプトと日本マーケットの嗜好に合わず、SONAXのドイツの化学研究室と共同で新しいKeePer製品を開発する活動に変更した。
この時に、SONAX化学研究室の責任者Dr.マンフレッド・ピッチと出会う。Dr.ピッチは、私たちKeePerの考え方によく共感し理解してくれて、私たちの望む方向の製品を試験的に造り「数えきれないほどのサンプル」の製作し提供してくれた。⇒そして、KeePer技研内でのテストと評価・要求⇒SONAXでの改善品制作」のサイクルを続けることによって、着実に新しい独自のKeePer製品が実現していった。彼らの開発の発想と持っている材料は日本の開発とはかなり違うもので、これまでの日本のマーケットには無いKeePer独自の製品開発が出来た。この間、何度もSONAX側のDr.ピッチは来日し、私たちも何度もドイツSONAXを訪問し、開発の活動をした。
KeePer製品は、この天才肌のDr.ピッチの存在と、果てしない我々からの要求に応え続けてくれた忍耐と協力無くしてはあり得なかった。
その頃の若かりしDr.ピッチとクラウディア夫人。私のお気に入りの写真
2006年 それまでのKeePerの主力商品「ピュアキーパー」とは全く別次元の長寿命ガラスコーティング「ダイヤモンドキーパー」をSONAXで完成、洗車屋快洗隊で販売を始める。ダイヤモンドキーパーは、SiO2の無機ガラスを骨格にしているが、ソーダガラスのような固い構造を持たず、分子構造の中にスプリングのような働きをする構造を含んでいて、無機でありながら自動車の塗装と同じ程度の硬さ(柔らかさ)を持つ”低分子”の膜を形成する。すると、膜自体に相当な厚みを持たせても熱膨張差による剥がれることが無いので、膜が塗装表面の凸凹を削ることなく、埋めて平らにしてツヤを出すような、今までにないコーティングを造ることが出来た。
ミュンヘン空港からSONAXのあるノイブルグへ向かうアウトバーンからの夕陽
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