2021年10月08日(金曜日)
10.08.長い時間と、一瞬の時間
過去を振り返った時、
年月が過ぎるのはあっという間だなぁと思う。
時間は圧倒的な正確さで進み続けていて、
絶対にそれを止めることも出来なければ、逆戻りすることも出来ない。
SF小説や漫画、映画には、、時間を遡って過去に戻ったり、
未来に飛んで行くようなタイムマシーンが出てくるが、
どんなに科学が進んでもこればかりは出来ないのだろう。
アインシュタインの相対性理論では、
スピードを上げて移動すれば時は遅く流れるようになるそうだが、
それは光速レベルのスビートの話で
我々が実際にその恩恵に預かるようなことはない。
時間は無常なまでに正確に何があっても、何もなくても進み続ける。
それを早いと感じる時と、遅いと感じる時があるが
それはその人が置かれた状況の違いによってその違いを感じる。
たとえば、
素敵な人とのひとときは「時間よ止まれ」と思うが、
無情にも時は流れ、すぐにお別れの時が来てしまう。
そんな思い出はいっぱいある。
反対に、たとえば、
三年前、私が脊柱管狭窄症の手術を受けた時、
手術が終わって全身麻酔から覚めた時、
私は暗いICU(集中治療室)に一人横たわっていて、
手術をした腰が痛くて、全く身動きもできないが意識だけがはっきりして、
「今、何時なのか」が解らず、ものすごく不安になって
「時計を持ってきてくれ」と、必死になって怒鳴った。
そして一晩、持ってきてくれた時計を睨みつけながら過ごしたあの一晩は、
まるで一か月間のような長くつらい一晩であったことを鮮明に憶えている。
あの時、もう手術は二度と嫌だと思ったが、
一番つらかったのは、
痛さそのものでもなく、
実に、あの時間の異様なまでの長さであった。
私の過ごした約70年間はどうだったのだろうか。
最近の約21年間は、このブログにほとんどすべてが記録されているが、
その内容の膨大さには自分でも驚くが、
今の自分には一瞬に思える。
私の一生はどうも、面白くて、楽しくて仕方のない時間だったのかもしれない。
何をやっても面白かった。
でも、仕事が一番面白かったのは間違いない。
そう書いたら、涙が出てきた。
もう、秋です。
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2021年10月06日(水曜日)
10.06.もう正しくなってしまった人たち
会社が発展し成長していく中で、
不必要なブレーキを掛ける要素があるとしたら、
それは「もう正しくなってしまった人たち」の発生である。
特に会社の発展が急であればあるほど
力量の無さの現実と、正しくなってしまったその錯覚との乖離が激しく、
成り上がりの会社としての恥をさらしてしまうことになる。
しかし、
本人はもちろん正しいのだから、(そう錯覚しているのだから、)
自分の言動が会社の恥をさらしているなんて思いもよらない。
この問題のより深刻なところだ。
謙虚であれと言っているのではない。
へりくだっていれば良いという訳でもない。
上っ面のそんな問題ではない。
どう仕事が成功したとしても、
どう人から高く評価されたとしても、
目線を変えず自分を正当に見ることが出来なければならないということ、
自分の客観的な姿が常に解かっていなければならないということ。
そうすれば、なんとか会社の成長についてくることが出来る。
うっかり、会社の成長に伴って人から褒められたり、
大人の言葉で立てられたりしているうちに、
うっかり、自分は正しいと錯覚してしまったら、
自分は正しいのだから、
自分を注意したり否定する者には反発を感じ、
決して自分を修正しようともしないし、もう何も学べない。
その人の成長は、もう終わったのである。
ただの子供の反抗期みたいなものであればいいのだが、
大人になってからの「もう正しくなってしまった人」は、
もう正しくなってしまっているだけに、
自分に対する攻撃には反撃できるし、それが正しくないことが解からない。
うっかり、未熟なままもう正しくなってしまった人を上席にあげると、
その組織からは人心が離れ、まったく実績が上がらないまま
いつの間にか崩壊するだろう。
「人は誉めて育てろ」という言葉があるが、
その人がまだ力も着けていないうちに、うっかり誉めてしまって、
力が無いまま、自分を過信したり、もう正しいと思わせてしまうと、
うっかりすると、その人を台無しにしてしまいかねないので、
うっかり、軽率に人を誉めてはいけない。
それは皆解っているので、
うっかり自社の人間を軽率に誉めることはしないが、
社外の人、特に得意先の人を誉めても自社には害はないので、
無責任に誉めたり、立てたりする人が多いので要注意である。
業者さんに誉められたり、ベンチャラを言われたりしている社員を見つけたら、
本当に要警戒なのである。
あるいは、
無責任に自分の人気取り的に部下を気楽に誉める奴がいたら、
そんな軽率な奴は早く辞めさせないと、ひどいことになる。
でも「君はもう正しくなってしまっているから会社を辞めてください。」
とは言える訳がないので、
極力害が及ばないポジションに着けて行くしかないのかもしれない。
今日は午後3時にやるべきことが終わってしまい、
珍しく時間が余ったので長々と書いてしまった。
※昨日送られてきた夕焼けの写真のもう一枚。昨日の夕焼けと微妙に違います。
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2021年10月05日(火曜日)
10.05.今更ながらコロナ禍でサプライチェーン停滞の影響
新型コロナの新規感染者もようやく減少してきて、
出口も見えてきたような気がします。しかし、
製造業を支えるアジアに点在する部品供給網・サプライチェーンは
いまだズタズタになっている模様で、
自動車のみならずあらゆる工業製品に深刻な影響が出ているようです。
KeePer製品は半分近くを
ドイツSONAXの工場で製造していますが、
ドイツなどのヨーロッパ各国でも新型コロナ禍が深刻で、
町を閉鎖するロックダウンまでして大変だったようです。
それでも、SONAXは本当に頑張って工場を稼働させてくれ、
製造に遅れが出ないように、品質に乱れなくKeePer製品を造ってくれました。
それでもスエズ運河でコンテナ船が座礁事故を起こした時は、
製品の入荷の為の運行がストップしてしまって、
仕方なく、莫大な運賃を払って、航空便を飛ばしたものです。
しかし今は、順調に入荷するようになったので平和です。
幸運にもKeePerに関わる製品は、
新型コロナ禍のマイナス影響は最少限で済みました。
多分、どなたにもご迷惑をおかけしないで済んだと思います。
しかし、ここに至って
世界中のサプライチェーンに新型コロナ禍ので影響が出ていて、
特に半導体の不足は深刻なようです。
トヨタ自動車も国内の組み立て工場を止めるなどして、
自動車生産を60%にペースダウンすると新聞に載っていました。
国内のカーディーラーさんは、
今後、新車を売っても納める新車が無くなると悲鳴です。
KeePerの普及にも少なからず影響が出そうです。
また、手洗い洗車機のベストセラー快洗ジュニアも深刻です。
このジュニアも進化して快洗Jr.5まで来て、
特に純水機を最初からビルトインした快洗Jr.5”Ro”が人気で、
記録的に出荷しているのですが、
この機械に使われている安定化電源という部品(私には意味が解らない)が、
東南アジアで造られていて、
これがコロナの影響で生産が止まり、
入って来ないばかりに快洗Jr.5”Ro”が出来ず、
大幅なバックオーダーの状態になっています。こんなことは初めてです。
しかし快洗Jr.5”Ro”は、
KeePer技研にとってはプラスアルファの商品なので、
経営に影響が出るものでは全くありませんが、
快洗Jr.5”Ro”をご注文の皆様をお待たせし、申し訳なく思っています。
順次、解消してきつつあるので、もうしばらくお待ちください。
もう一つ、
10月下旬から、
キーパープロショップWeb予約システムが稼働することになっていますが、
それに使うと非常に便利でコンパクトな「シートプリンター」の
部品がアジアの国から入ってこなくて、数が揃いそうにないのです。
Web予約はいっせいに始めるので
3,000~4,000軒分のシートプリンターを、
いっぺんに貸し出そうという企画だったのですが、
部品が入ってこなくてメーカーがシートプリンターの生産を中止していて、
100台でも無理だという。
代替え機を探したり、色々やってていますが、
とりあえずシートプリンター無しでスタートするしかないかもしれません。
最小限の影響でしのいできた新型コロナ禍の影響が、
そろそろ下火になってきている今になって、
意外な形で影響してきて、驚いています。
でも、空にはきれいな夕やけ。
明日から忙しくなりそうです。
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2021年10月04日(月曜日)
10.04.言葉は不用意に使うと怖いものです。
昨日のコラムの中で
「誰も不満を言うことなく、
全員が躊躇せず土日に集まる。・・・・
・・代休を取る者など誰もいない。」と書いたことが、
「この会社はブラック企業か」とのご批判をいただいたが、
勿論、これは”役員”に限ってのことであって、
いわゆる社員の皆は確実に週休二日であり、
年に114日の休暇を間違いなく取っています。
サービス残業など皆無ですし、ハラスメントもありません。
さらに、役員がそうであることで、社員にもそれを期待していることもありません。
私の不用意な言葉がブラック企業ではないかとの誤解を招いたとしたら、
不本意な事です。
現場主体のこの会社では、
役員など上の者が”楽”をしているとしたら
誰も着いてくることはなく、人心が離れてしまうが
むしろ、この会社では上の者ほど仕事をしていることを皆が知っているので、
全体が成り立っているということを言いたかっただけです。
またその前のコラムで、
病院で若い栄養士さんから
「その歳で、まだ仕事をやっているのですか?」気の毒そうに言われたことで
「ほっとけ ばかやろ」と書いたのは、面白おかしく書いたつもりでしたが、
品位に欠けると言われれば、その通りです。しかし、
私の品位はその程度だということかもしれません。
もう一つ、月次報告の中で、
9月にトヨタの販売店への初期出荷が無かったとしたことが、
市場に失望を与えたのではないかというご指摘ですが、
スタート地点が少し後ろにずれたということで、
このビジネスのポテンシャルが下がったという事ではありません。
むしろ、たくさんの良い反応と確実なビジネスの前進を着々と得ているので、
その確実性にむしろ自信を深めている所です。
それにしても
言葉は不用意に使うと本当に怖いものです。
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2021年10月03日(日曜日)
10.03.宿題と次の予定の日時を決めれば、物事は前に進んでいく
三日間の検査入院を退院して、その日の内に一つ目の企画会議。
それが進んで次の日程を決めて終わり。
翌土曜日も将来に向けての大切な企画を進めた。
この議論にはかけがえのない助言者を迎えて、全員が納得の前進だ。
勿論次の予定を決めて終わり。
日曜日の今日は、東京から強力な応援を迎えての議論だったが、
議論が空回り気味になって、かえって問題点が浮き彫りになり、
次のテーマが決まり、日程も決める。
次のテーマとそれ迄の宿題と次の予定の日時を決めれば、
必ず、物事は前に進んでいく。
三日間の入院を土日には出来ないので、
その代わりの穴埋めの仕事の日程を土日に持ってきても、
誰も不満を言うことなく、
全員が躊躇せず土日に集まる。
この会社はトップに近い者ほど、そんな日程を平気にこなすので、
誰もが平気になり、特に経営の中心に近い者ほど、よく働く。
彼らは時間で働いている訳ではないので、
そこに進めなければならないテーマがあれば、
当然のように、それが土日であろうと平気でいつでも物事を進める。
この会社は現場主体の会社なので、
上の者ほどよく働くのが当たり前になっていて、それを不思議とは思わない。
代休を取る者など誰もいない。
上の者は働く時間が少ないのが当然という会社の人から見ると変だが、
この会社で、この仕事をしていると、物事が実現していくことが嬉しくて、
そうなって行くのは自然の成り行きなのです。
そう思っているのは私だけなのかもしれないと思うこともあったが、
みんなを見ていると、そうでもないと、だんだん確信になってきている。
この時間になってLABO店舗からはすごい実績日報が送られてくる。
10月は、また、ものすごい月になりそうです。
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