谷 好通コラム

2020年02月28日(金曜日)

2.28.10か月ぶりの新店小平店4月オープン

ここ最近、KeePer LABO直営店の新店オープンがありません。
去年の六月、東京に杉並店がオープンしたのが最後ですが、
今、東京の小平にコンビニの居抜きで大き目のLABOを建設中で、
四月の連休前には、オープンできる予定になっており
かれこれ十か月ぶりの新店になります。
四年前から二年前までの二年間、新店を集中的に造った時期があって、
三十数軒から造り始めて今ではほぼ二倍の80軒の直営LABOがあります。

 

五年前に東証マザーズに株式を上場して、
翌年東証一部に市場替えをしました。
そのことによって社会的な信用が上がったからなのでしょうか
上場前には新卒の採用などほとんどなかったのが、
上場した翌年には新卒の新入生が70名も入社してびっくりしたのですが、
翌年にも70名入り、中途入社もコンスタントにあって、
直営新店オープンラッシュの大きな動機になりました。
一番多かった年には16軒も新店を造ったのです。

 

しかし、KeePer LABOはストックビジネスの傾向が強く、
オープンしたての1年目は固定客がまだ少ないので、
売り上げもそれほどなく、収支はなかなか取れないのですが、
1年間、とにかく高品質な洗車とコーティングで
お客様の満足を積み上げることによって、固定のお客様が増えます。
すると、来店客数も伸び、売り上げも上がってきて、
ほぼすべての新店が「二年目のジャンプ」現象で浮かび上がり、
もう一年積み重ねて「三年目のジャンプ」で収支が取れてくるようになります。
収支が取れるようになるまでに多くの新店が丸二年を越します。

 

だから、営業している店舗の約半数近くまで新店であった時期は、
KeePer LABO運営事業は収支が厳しくなって、
会社全体として2018年6月期は創業以来初めての「減益」を経験しました。

 

それでも増収であり、会社としての利益はキチンと確保したのですが、
成長過程での減益はマイナスであり、
次なる増益体質を作るべく、
新店が一定の成長を果たして採算点に上がってくるまで、
新店ペースを落として、言ってみれば「養生期間」として間を置き、
新店の成長と既存店の再構築に力を注いで、
2019年6月期には、
二年分の増収増益を果たすことに成功したのでした。

 

 

その間にも、新卒入社の人は60名程度を確保できたのですが、
成長してくる新店と既存店への戦力補充と、卸業事業の強化に人員が必要で、
いつの間にか従業員が500名を越す大所帯になりました。

 

そして、今年の4月にも55名の新卒社員が入社してくれます。
さらに、何年か前に入社した若者がすっかり成長して、
「店長を目指している。」と声を聞くと、
会社のエネルギーの源である新店を、またそろそろ、
今度は適正なペースで新店を建てていく時期が来たと考え、
今何軒かの新店の工事にかかっています。

 

あくまでも適正なペースで、
会社全体としての増収増益の健全な成長を確保しつつ、
また新店を開けていきます。
とりあえず開示済みの東京・小平店の完成予想パースをご紹介します。

 

Posted   パーマリンク

2020年02月27日(木曜日)

2.27.いっぱいの話し合いは決して無駄にはならない。

社長職から引退して、はや一年余。
出勤時間はおおむね午前10時とのんびりしたものだが、
会社での仕事は、
自分の部屋に戻ることなく、
会議室で1時間から2時間程度の話し合いが一日中続く。
今日もそんな話し合いが5度もあったので、昼ご飯はコンビニのパン。
何をそんなに話す事があるのかと、思うが、
一つの話をするとそれぞれが実現すべきことが出来て、
それを実現した上での次の話し合いの約束を作っていくと、
結果として、何度も果てしなく話し合いが続くことになる。

 

会議ばかりやっていると、行動が疎かになるようにも思えるが、
相手はどんどん変わっていくので、みんなが行動してくれて、
どんどん実現が進んでいく。

 

引退前までは、私は自分が真っ先に行動することを良しとしていたので、
名実共に先頭に立ってぐいぐいと物事を進めていたが、
色々な意味で体力的に限界が来ると、
出来る事が非常に限界的になりました。
そこで、
腰の手術を機会に社長職を引退して、
営業と店舗の運営のすべてを任せて、
私はほぼ動かず、
相手をとっかえひっかえしながら、
いっぱいの人と話し合いで仕事を進めていくスタイルを持ってから、
体的には楽ちんで、ひょっとしたら、
以前よりも、たくさんの仕事の量をこなせるようになったかもしれません。

 

新製品もいい製品がたくさん出せて、これからもどんどん出します。
新しい企画も、大胆に繰り広げていきます。
新店も、春からたて続けにオープンしていきます。

 

体を動かす必要が無い体制になったら、
不思議なくらい、たくさんのいい仕事が出来るようになった気がします。

 

飛び切りの新製品「EXキーパー」も順調な滑り出しで、先行販売が活発です。
何より施工されたお客様からその出来上がりに、感動的な言葉をいただきます。
そんな体験から、
製品をご案内するパンフレットや掲示板も、
何度も何度も繰り返されるブラッシュアップでどんどん良くなっていきます。

 

Posted   パーマリンク

2020年02月26日(水曜日)

2.26.最高の組み合わせ

今日、たまたまガーシュインの「ラプソディ イン ブルー」を、
レナード バーンスティン指揮のロスアンゼルス フィルハーモニーで、
しかもバーンスティンのピアノソロで聞いた。
文句のつけようのない完璧な組み合わせだ。
アドリブが入り込む余地がない完全なクラッシックなのに、
まるでジャスのように独特のタメが随所にあって、
クラッシックもジャズも大好きな私にはたまらない名曲の一つであり、
最高の組み合わせです。

 

最高の組み合わせとはあるもので、
たとえば、#37 KeePer TOM’S LC500は、
平川亮とニック キャシディの組み合わせが最高だった。
二人の攻撃的なドライビングは、私たちを飽きさせないし、
タイヤマネージメントの巧みさと、頭脳的かつ戦略的な走りは、
レース後の解説がいつも楽しみだ。
2017年にRC-Fでチャンピオンになった後、
2018年、2019年とLC500で連続2位に甘んじたが、
いずれも最終戦にまでチャンピオン車とデッドヒートを繰り広げてくれたが、
残念ながら、結局、#37のLC500をチャンピオンにすることなく、
その車をトヨタとして久しぶりのレクサス車からトヨタ車のスープラとした。
さして、ドライバーは今年も
最高の組み合わせの平川亮とニック キャシディのアグレッシブコンビだ。

 

2020 #37 KeePer TOM’S GR スープラ

Posted   パーマリンク

2020年02月26日(水曜日)

2.25.EXキーパー先行販売と施工スタート、滑り出し好調、満開

EXキーパーの先行販売の時期を2月22日としたものの、
パンフレットとかメニューブックとか販売に伴うツールが中々出来ず、
やきもきする場面もありましたが、
技術習得とかケミカルや道具を揃えることも一応出来て、
とりあえず、無事に先行販売が始まりました。

 

しかし、このEXキーパーの発売は何かで大々的に発表した訳でもなく、
単にネットでの「開示」とこのブログに書いただけ。
こんな状態で、LABOでやおら売り始めても、
高いコーティングが売れるものだろうかと心配であった。
意外や意外、
初日から快調な売れ行きで、
しかも、普段から目立っている花形店舗だけでなく、
どちらかと言えば地味な店舗でも、何気なく施工されていて、
その日の日報で、
店長がお客様からEXキーパー施工後お渡しした時の様子を、
「本日発売のEXキーパーをお任せ頂きました。
仕上がりをご覧いただき、『凄いツルツルしてて艶も凄い』と
満足してお帰りになられました。」(高島平店)
と、興奮気味に報告している文章を見て、
こちらも興奮しました。

 

発売初日から10台も注文をいただき、施工されました。
店頭でのご案内だけで、ここまで行けるとは思っていなかったので、
改めて、このクラスのコーティングの需要の存在に確信が持てた思いで、
気分は満開です。

 

一昨日の日曜日に、鈴鹿のしだれ梅を見てきました。
去年、3月18日の腰の手術の三日前に外出でこの梅を見に来て、
その時も満開でした。
そう考えると、今年は、しだれ梅の満開が三週間も早いということで、
今年の暖冬具合に改めて気が付きました。

 

Posted   パーマリンク

2020年02月24日(月曜日)

2.24.歌集を造って泣いた高校のキャンプの思い出。

たぶん高校二年生の時の夏休みだったと思う。
私は三月生まれなので16歳だった。
長野県のキャンプ場にサークル活動の一環として80人位でキャンプに行った。

 

 

その前の”中学生”の時の二年間
名古屋市南区の自宅のすぐ近くにあった学習塾に通っていたのだが、
その学習塾の先生が、
国立大学の自治会の委員長でもあって、
授業の勉強の合間に、余談として、
自分の事は自分自身が治める自治の理想の話を夢のように話された。
政治的に言えばマルクスが下敷きであったが
しかし、そこは色のついていない学習塾だったので
むしろ政治的な話はいっさいされず、
政治の話というより哲学として価値観に関わる話だった。

 

他の動物は本能的に自分と自分の子孫の為に闘い生きるが、
人間という精神的な高等生物だけが、
他人の為や、仲間の為に働き、闘い、生きる事が出来る。というような話だ。

 

元々人間は、
他の人や権力に支配される義務や運命など無く、
隷属や服従する義務を持って生まれた訳でも、育った訳でもないのだから、
自分の意志と自分の力で、
自分を動かせなければならない。
なのに、自ら進んで隷属し服従するとしたら、
それはそうさせられているような被害妄想を隠れミノにして
それはその方が、自分が楽であるからに他ならず、
むしろ、それは自分の為だけだ。
逆に言えば、
人は宿命的に自分の意志と力で自分を動かすことが出来るのだから、
他人の為や、仲間の為に働き闘い生きることも出来る。

 

その学習塾の先生は、
中学校の時は教科の勉強の合間にそんな話をしてくれて、
子供たちに影響を与えたが、
本来の学習塾としての勉強も確かに強く、
高校受験は、ほとんどの子が合格した。
私も合格した。

 

皆が高校になっても、その塾に通っていた子は、
塾の卒業生たちが作っているサークルに加わって何かしらくっついていた。
そのサークルはNHC(名古屋ハイスクールサークル)と言って、
高校二年生になった子が順番に幹事になって運営することになっていた。
このNHCの最大の行事が夏のキャンプで、
塾の先生が、まだ塾を主宰している頃のピークでは
中学生の塾生も加わって
300人規模の大キャンプが開かれた。
そのキャンプには私も中学校の時に一緒に行って、
全員が巨大な焚火を囲むキャンプファイアには、深く感動した。

 

しかし、私が高校二年生になった頃は、
その塾の先生は大学を卒業して、愛知県の中学校の教員になっていた。
すると、残されたサークルは、自主的なサークルとして運営をはじめ、
私が高校二年生の時、自主的な運営になって二年目で、
私は幹事になって、
恒例の夏のキャンプでもたくさんの仕事をすることになった。

 

ピークの頃のキャンプは、
高校二年生が幹事と言っても、
その頃の塾の先生たち、つまり大学生が大学の仲間で、
実際にキャンプを切り盛りしていたので、
高校生たちは、自主性を養うために名目的に中心になって動いたものの
中学生と一緒にキャンプに連れて行ってもらった状態だったが、

 

その先生としての大学生がいなくなって、
サークルに残った元塾生の大学生と、
本当に高校二年生の幹事が、
キャンプを企画して、たくさんの手配をして、
キャンプに参加の募集をして、
たくさんの準備を実際にやった。本当に大変だった。
一生懸命に仕事をして、実際のキャンプが開かれたとき、
私は先頭に立って、
キャンプに参加の人たちを引率していくようなつもりでいたが、
自分より先輩の人たちが半分位いて、
誰も私の引率なんて効きもしないし、
誰も言うことなんて聞かないし
皆自主的に、つまり勝手に、好きなことをやって、
私の思った通りなんて何もなく、頭に来ていました。
その怒りのピークはキャンプファイアーが終わった夜に来ました。

 

キャプファイアーではみんなで歌を歌うので
私がずいぶん手間をかけて造った手造りの歌集が、皆に配られていましたが
誰もそれを造った私に「礼」を言う人もいず、
労をねぎらってくれる人もいず、
それでもみんなが歌集を見ながらの歌が盛り上がって楽しかったのですが、
キャンプファイアーが終わったら、
みんな、その歌集はゴミとして捨てられていたのです。

 

私の苦労が
ゴミとして捨ててありました。
何のために苦労して造ったのだろう。
そう思ったら無性に腹が立って、バンガローの中で大声をあげて泣きました。
「バカヤロー」と叫びながら。

 

それを見た口の悪い先輩が、
「谷っ、お前、馬鹿だなぁ、
お前が造った歌集で皆が盛り上がったんだから、
それでいいじゃん。そのために造ったんだろ。
お前、誰かに褒めて欲しかったのか。
そんなことどっちでもいいじゃん。馬鹿だなぁ」
そう言われて、
なんかバカバカしくなって、泣けなくなって、酒飲んで寝ちゃいました。

 

皆のためにやったんだから、
皆の役に立ったのだったら、それで十分だ。
褒めてくれたり、感謝されたりする事を求めるとしたら、それは自分の為、
そんなことどっちでもいいだろ。
と、言われたら、自分がバカバカしくなったのです。

 

五十数年前の大昔の事でした。

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2025年5月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.