谷 好通コラム

2020年02月14日(金曜日)

2.14.言葉が通じないことの不便さを乗り越えて

KeePer技研㈱は、その仕入れの約50%を海外の会社に依存しています。
特にメイン商品のKeePerの主要ケミカルは、
ドイツSONAX社との共同開発製品の生産に依存していますが、
SONAX社には日本語を話せる人はいませんが、ほとんどの人が英語を話せます。
しかし、私たちKeePerの者はほとんど英語ができないので、
英語に堪能な社外の日本の人に翻訳してもらって、
お互いのコミュニケーションを維持しています。

 

その量は、一日でも軽く十通を越える量のメールで行われ、
複雑なコミュニケーションが交わされています。
その内容は事務的なことから、通関などにかかわること、
海上(航空)輸送に関わること、
新しい製品の製造に関わること、
特に製品開発に関わる事はある程度の専門知識なしではとても翻訳は出来ず、
今の人の高い能力に助けられています。

 

しかし、膨大な翻訳作業を通じて、
日本語しか話せない私たちは、翻訳に携わっているその人を、
つい、交渉の相手のように錯覚して、
その人に仕事上の主張をしたり、
あるいはひどい時には抗議をしたりすることがあります。
しかし、翻訳のその人は、
こちら側の主張に対する何の権限も持っている訳ではないので、
困らせてしまうことになります。

 

そんな勘違いを乗り越えるには、
分別を持った謙虚な姿勢を確固たるものとして
お互いが持ち続けるしかありません。

 

バベルの塔の神話にあるように、人は言葉が通じないと、
放っておけばすぐに争いになって、多くが戦争を始めます。

 

それを救うには謙虚な姿勢を持ち続けるしか方法はありません。
特に売買の上では客の立場にある私たちがその姿勢を忘れては、
正常なコミュニケーションは成り立ちません。
そのことを常に肝に銘じておく必要があります。

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2020年02月13日(木曜日)

2.13.今さら変えられないので

このブログを書き始めたのは2001年1月22日のこと。
第1話は「復活の日」と題して、
名古屋の堀田歯科という歯科医院で、大きなインプラントが入れてもらって、
何か月ぶりかでまともに喋れるようになって、
また仕事がまともに出来るようになった喜びを書いた。
あれから19年と何日か経って、今日のこの話のナンバーは5704話。

 

ナンバーを表に書かなくなってもうしばらくたつが、
毎回ナンバーを書くと、数を自慢しているようで嫌だなと思って
表にナンバーは書かなくなった。
でも、ナンバーが進んでいくのは励みの一つにもなるので、
一つ一つの話を保管しておくフォルダにはナンバーをつけて記録しておく。
そのナンバーが今回は5704という訳だ。
以前は毎日書くことを自分に課していたが、
最近は、肩の力を抜くことを心掛けていることもあって、
話を書くのは週に4回から多くても6回ぐらい。
それでも「今日は何を書こうか」と、いつも考えることが習慣になっている。

 

書くことは、たまたまその時に書きたいと思ったこと。
書くべきことは優先順が出てきてややこしいが、
書きたいことなら、書きたいと思ったように書けばいいのだから、何とか続く。
会社のことも書きたいことは山ほどあるが、
インサイダーの事と入り混じっていて何でも思ったようには書けない。
書いても観念的な書き方しか出来なかったりする。
結果的にあまり書けないし、あまり書かないようになった。
このコラムの中に会社の秘密の情報が
うっかり出ていたりすることを期待しても無駄です。
19年もやっていて何度か失敗して痛い目をしているので、
もう、そう簡単には失敗しません。
だから、いきおい、身の回りのことや、
絶対にインサイダーにならない犬や猫のことを、つい多く書いたりする。
ならば”会社”のホームページに載せるのはイカンのではないか、と言われれば、
その通りなのだが、
たくさんの人が読んで下さっているのでやめる訳にもいかない。

 

株主の皆様たちにご理解いただくための会社の説明は、
私もせっせとIR(インベスター リレーション)として何かに書き、
もっともっと話していきたいと思います。
本業の方が順調に計画通りに進められていることは保証します。
だから、このコーナーでは、
社員の嫁さんがきれいだとか、犬や猫のことを書いても、勘弁してください。

 

もうすぐ20年連続を控えて、
いまさら、書くことを変えらないので勘弁してください。

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2020年02月10日(月曜日)

2.10.テレビコマーシャルは今でも有効なのか

2019年の年末には、関東と降雪地域を除く全国で、
1200GRPというかなりの濃度でテレビコマーシャルを打った。
関東はWeb広告、降雪地域は雪解けの4月にTVCMを打つ。

 

1200GRPとはコマーシャルの前後の番組の視聴率が
全部で1200%になる本数のコマーシャルなので、
東海地方に住む私は、
実際にこの時、合計10回以上はKeePerのTVCMを見た。
私はテレビをビデオに録って見る習慣はなく、
テレビを点けたまま、
番組と番組の間のスポットCMもすべて見るオジサン族なので、
こんなに何度も見たのだろうことは理解できる。

 

私の知り合いの同じ年齢のオバサンでも、器用にビデオを駆使して
好きなテレビ番組だけを録画して、
好きな時にTVCMを飛ばして番組を見ていることを知っている。

若者がテレビを器用に小さなスマフォで見ていることも知っている。
その場合、コマーシャルは見ないことも知っている。

 

だから、テレビコマーシャルが、
昔ほどの効果はなく、限定的であることも理解できる。

 

インターネットを使ったWeb広告の方が効率的であるのかもしれない。
ユーチューブが具体的な広告効果がすごく大きいことも知っている。
よく知っている。

 

しかし、テレビコマーシャルが、
認知の広がりにはいまだに一定の効果があり、
特にローカルではいまだに認知を広げるには主流であり
名古屋のような首都圏を除く都市部でもTVCMはいまだに有効であること。

 

その効果の広さとスピードには一定の効果がいまだにあるので、
有名なメーカーやブランドはこぞってテレビコマーシャルを打っているし、
需要もいまだに大きいのだろう
テレビコマーシャルの放映料も一向に安くならない。
実際にKeePer LABOの12月の需要期の売り上げはほぼ20%上がった。

 

そのテレビコマーシャルを二年ぶりに打ったシーズンの半期決算を出した。
例年に比べて宣伝広告費を二億円も余分に使ったが、
会社としての収益である営業利益と経常利益は、
昨年とほぼ同じであった。
つまり、余分に使った宣伝広告費の分だけは十分に効果があり“元は取った”。
その上でCM以前よりKeePerの認知度はまた少し上がったのだから、
その分だけは、TVCMを打った効果有りと考えていいのではないのだろうか。
また、それが全国に施工店を持つKeePerの一つの義務ではなかったのだろうか。
だから、地域に分けた今回の宣伝広告戦略は、
この決算からの結果からも一定の成功であったと考えていた。

 

しかし、この半期決算を開示してから、株価は落ちた。
・・・・
投資家のみなさんの評価は、厳しいものであったのか。
今週から来週にかけて東京の機関投資家を回って決算の説明に回る。
その厳しい評価をしっかりとお聞きして学ばなくてはならない。

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2020年02月09日(日曜日)

2.09.新しい東海店と、面白い吊るし雛、うまいカレー煮込みうどん

今日は久しぶりに何も仕事の予定がなかったので、好きなことをやった。
まず、東海店に行って、看板のほぼ全部入れ替えと、
テント周りが新しいブランディング仕様への工事が終わったと聞いたので、
早速見に行った。

 

店舗全体の写真は、私が撮った写真よりも、
企画のスタッフが報告用に撮ってくれた写真の方がよく分かるので、
まず、その写真を。なかなかかっこいい。

 

 

東海店には、入り口の脇にガラス張りのブースがあったのだが、
今度の店舗の模様替えで、このブースがよりかっこよく見える。

 

 

中央部あたりにインフォメーション看板を移動した。

 

 

古い物置小屋を改造したコーティングブースは、3連のKeePerブースに変えたことで、
作業環境が劇的に改善された。

 

 

一級技術資格浅田スタッフと、
北村店長。先日来た美しい奥さんの名は「由利奈さん」だった。

 

 

今日はちょっとイメージが違う一級技術資格砂山スーパーアルバイト。

 

 

5番(ごはん)中だった一級技術資格近藤スタッフ、一級技術資格後藤スタッフ。
そして製品部からの一級技術資格望月主任。

 

 

今日は、知人が出品していた「吊るし雛(びな)」の展示会を見に行ってきた。
名古屋博物館の三階では、いつも何かやっている。
吊るし雛とは普通のお雛様とは違って独特の文化のようだ。

 

画像(600x450)

 

全部、決まった製図などなしで造る。うまいものだ。

 

画像(500x375)

 

笑ってしまうほどかわいいスズメたち。

 

画像(500x375)

 

これらもみんな写真を見ながらだけで造ってしまう。すごい。

 

画像(600x450)

 

ご存じバイキンマンとアンパンマン。
部屋にぶら下げておいたら、どんなに楽しいだろう。

 

画像(600x450)

 

先日会社でお会いした仕事関係の方が、
ある「うどん屋」さんの「カレー煮込みうどん」がものすごく美味くて、
自分が死ぬ前に何か一つだけ食わしてやると言われたら、
文句なしで、あのカレー煮込みうどんを食べる。とおっしゃっていたので、
興味津々で早速食べに行った。

 

美味かった。
確かにおいしかった。
しかし、一生懸命食ったので、写真を撮るのを忘れてしまった。

 

久しぶりのお休みの日曜日の出来事でした。

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2020年02月09日(日曜日)

2.08.自分たちの持つ強みを見失うなかれ

今日は全国の営業所の所長たちが一堂に会しての所長会議。
その会議の中で一つ気が付いたことがあった。

 

年末前に新商品として出した製品の出荷量が、
営業所によって、ひどくバラつきがあったので、
それぞれの部署に、
その状況がどうしてなのかを聞くと、
出ていない部署の所長は、その新製品が出なかった訳を、
気候が悪かったとか、相手先の店長が会社の上司の許可を得られなかったとか、
それらしい”理由”を並べるが、
出た部署の所長に聞くと、
店の人にもそのお客様にもすごく評判が良かったので、たくさん出た。と言う。

 

やらない人は、やらなかった理由を何かのせいか、誰かのせいにするし、
やった人は、やれた理由を相手とお客様が喜んでくれたからと言う。
これはいつものことだが、
話を聞いていて、
ある事に気が付いた。

 

私たちの会社の営業職の人間は、
ちょくちょく近くの直営LABO店舗に入店する。
入店して店舗の技術スタッフとして、ともに作業を行い、接客もする。
その機会が、実はこの会社の営業職の人間の最大の強みなのです。
それは、
現場に出て直接お客様のお車を施工し、
お客様に接することで、
KeePerコーティングをはじめとするKeePerのサービス商品が、
お客様のお車をどんなにきれいにして、
お客様がそれをどんなに喜んでくれるのかを”直に”体験できる機会であり、
その体験を、営業として、施工店さんに直接伝えることが出来るのが、
この会社の営業の最大の強みなのです。

 

その感動を、熱を持って相手に伝えることで、
私たちの営業職の目的である
施工店さんのビジネスとしての成功に、直接的に結びつき、
それが成功報酬として営業職の仕事を全うする事につながるのです。

 

ところが、ちょくちょくある営業職のLABOへの入店が、
それが例えば年末であったり、連休であったりしていると、
いつの間にか、ただの《応援》になっていて、
そこでの作業はただの労苦になっていて、
お客様の喜びに接する機会でも何でも無くなっているのかもしれない。
そう気が付いたのです。

 

だからせっかくの、KeePerの会社ならではの強みのはずが、
ただ単なるやらされ仕事の労苦でしかなくなっていて、
強みのはずが、まったく強みでもなくなって、
その意味が無くなっているのかもしれません。

 

どんなことでも長く続くと、
最初はそれがどんなに鮮やかでもやがて色褪せてくるように、
その意味を持ったことでも、褪せてくるのかもしれません。

 

初心に帰るべきなのでしょう。
そんなことに気が付きました。
そして、どうすべきかもだいたい見当がつきました。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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