谷 好通コラム

2020年01月22日(水曜日)

1.22.車・コーティングビジネスと「暖冬」の関係

暖冬は地球規模の大変な問題の一環だとは思うのだが、
この暖冬が私達の洗車・コーティングビジネスにとってどう影響しているのか、
非常に近視的な観点から、ちょっとだけ考えてみたい。
考えてもそれがどう役に立つのか、
たぶん、どうでもいい事だろうけど、
無駄なことを一生懸命考えることも、たまにはいい。

 

まずだいいちに暖冬だと車体に「霜」が降りないので、車があまり汚れない。
「霜」は、車にふんわりと乗ったホコリを、
糊(のり)のように塗装上にくっつけるので、
独特の汚れ方をして、車をいくら洗ってもまだ汚れるので、
このシーズンは洗車がやたらに多くなった。

 

自動車の車体に霜が降りるほど寒くなると、
洗車がやたらに忙しくなる。
でも、洗ってもまたすぐに汚れることが判っているので、
値段の張るコーティングなどの作業には結びつかないシーズンだ。
この現象は毎年必ずあって、
寒い中をやたらと洗車ばかりをしていた覚えがある。

 

ところが、今年のような一度もO℃に届かないような暖冬は、
あまり車が汚れないので、
洗車でのご来店もそれほど多くなく、
春先のコーティングラッシュのシーズンが来るのかどうか心配になってくる。
今のところ、前年の実績を下回るような深刻さはまったく無いが、
「霜」での汚れが来る前に、
これからのシーズン特有の「黄砂」の襲来があって、
ほんのちょっとの雨に混じった黄砂で車が粉を被ったように黄色く汚れる。
このシーズンの「小雨」は、車が黄色く汚れる。
その上に「霜」が降りると、
その黄色い砂が糊で張り付けられた様にひどく汚れる。
「黄砂」+「小雨」+「霜」で、自動車はひどく汚れる。
特に屋根のない場所に駐車している車はひどく汚れて、皆が洗車する。

 

しかし、
雨はざっとまとまって降ってくれれば、
KeePerが掛けてあるクルマはかえってキレイになる。
特にクリスタルキーパーとかダイヤモンドキーパーのような
強力な撥水を持つガラスコーティングが掛けてあれば、
強く弾かれる水に流されてホコリも落ちて、嘘のようにきれいになる。

 

今のように暖かく、空気が乾燥していると、
ふんわり降りたホコリが、静電気に寄せられたようにうっすらと埃が被るが、
天気予報を見ていると、
週末からまとまった雨が降るようなので、
KeePer生活の長い人は、
その雨でまた埃が流されてキレイになることを予感して、
今、洗車をするのは我慢してしまう。

 

何日か後に「雨」が予報されていると、
普通は、その雨でまた汚れてしまうと予感して、
お客様が洗車するのを控えると考えるが、
KeePer生活の長い人は、
何度かの経験で、まとまった雨が降ると車がキレイになるので、
それを楽しみにして洗車をしない。
不思議なKeePer常識なのです。

 

だから、どうかというと、
長くKeePerを提供しているKeePer LABOやKeePer PRO SHOPでは、
「霜」が降りないと、
汚れ方が中途半端なので、
この時期が洗車ばかりがやたらと増える平均単価の低い時期ではなくなり、
でもKeePerコーティングもほどほどにあって、
平均単価もそこそこ維持されて、
どちらかというと来店客数が減って、
12月の忙しさに慣れてしまっているスタッフ達は、
「大丈夫だろうか」と心配になって来るが、
前年に比較してみると、実績が下がっている訳でもなく、
心配しながらも、皆が交代で、
お楽しみの「一週間休み」を取る時期なのです。

 

そういえば最近の一週間休みは、ちょっと変わってきました。
ちょっと前までは、
12月の大繁忙期に店が忙しくで休めなかった「週二の休み」を、
一月と二月にまとめて取るのが普通だったのですが、
最近は、
12月に休みが取れなかった分は、
ちゃんと「休日出勤」としてドカンと手当を取って置いて、
1月、2月になったら、
「有給休暇」を申請して、同じように「一週間休み」を取るのです。
それで全く問題ないし、
年次の有給休暇をみんなが取るように、
積極的に会社がせねばならない時代なので、
これが当然なのだが、
「世の中、変わったなぁ」とため息が出ます。

 

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2020年01月21日(火曜日)

1.21.今日は火曜日、当社直営店舗の定休日

今日は火曜日なので、直営LABO店舗の定休日です。
2019年の7月に定休日を作って、もう半年がたちました。
定休日を作ることによって、
確実に店舗の営業日数は減るのですから、
販売実績にマイナス効果が出ることは
ある程度は当然だろうと思っていましたが、
意外にも、その実感は全くありません。
強がりでも何でもなく、
それをまったく感じないのは、むしろ拍子抜けしているぐらいですが、
定休である火曜日の分が、上手に月、水、木、金曜日に振り分けられて、
数字の上にその影響を見つけることもありません。

 

何が変わったというと、
本社が店長会議や研修会などの予定を計画する時、
みんな火曜日はお休みとしての用事を入れてしまっているので
予定から火曜日を外さなければならず、
多少面倒だと思うくらいで、他に不便はありません。
本当に意外なほど、ネガティブな影響がないのです。

 

逆に、働くスタッフにとって定休日はどうかというと、
「変更のない予定が作れるようになった。」と、100%歓迎です。
定休日を作ったからかどうか分かりませんが、
退職する子がピタリと止まりました。
私たちの店舗はお客様に直接接し、
KeePerを施工させていただければ、そのお客様に喜んでいただけて、
その喜びに直接接することができるので、
元々、皆さんが驚くくらい離職率の低い職場だったのですが、
最近では、「休みが決まった日に取れないから・・」と言って
辞める子が出ていて、悩みの種になっていたのですが、
昨年の7月から火曜定休にしてから、辞める子がピタッといなくなりました。
たまたまタイミングが合っただけかもしれませんが、
定休日を作った時を境に見事に退職者がいなくなったのです。

 

年中無休24時間営業のコンビニエンスストアやファミレスが
24時間営業をやめたり、お正月休みを取ったりする時代になりました。
これまでお客様の利便戦を第一に考えての年中無休でしたが、
「店舗のスタッフも休みたい」にも、お客様のご理解をいただいて、
休みの日を避けてご来店いただくご不便を、
みなさん、許していただけるようになってきたのでしょう。
そんな時代になってきているということで、いいのではないでしょうか。

 

もちろん、
多くのキーパープロショップさんが運営しているガソリンスタンドでは、
燃料の供給という社会的なインフラを担っているわけなので、
販売実績が変わらないからと言って
そう簡単に店を閉めるわけにいかないことも考えると、
申し訳ないとも思うのですが。

 

火曜定休の無い2018年7月~11月と
火曜定休実施の2019年7月~11月の売り上げと来店台数の比較。
(12月は火曜日も営業したので削除した。)

 

火曜定休する前と後で売り上げも来店台数もほとんど変わらない、

 

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2020年01月20日(月曜日)

1.20.今日1月20日は「大寒」。

今日は、一年の中で一番寒い日とされた「大寒」の日だそうだ。
ところが、今年はまだ一度も0℃を下回っていない。
薄氷も張っていないのだ。
この暖冬が1月21日以降も続けば、
観測史上始まって以来の記録であり、
つまり何万年か前の前回の間氷期以来の、
文明を持った人類が初めて経験する記録的な暖冬だということになるのか。
それがどういう意味を持つのかは、私は詳しくないが、
恐ろしいことが起き始めている事は間違いなさそうだ。

 

氷河期と氷河期の間の「間氷期」とはレベルとその速さがまるで違う
今の急激な地球温暖化が、広範な種の絶滅を招くことは
研究者でなくとも容易に想像が着く。
あと三十年は生きることは無い私達のような年取った人間が生きている間は、
2050年ぐらいまで文明が持てばいいので、
温暖化の影響は、まだ、それほど絶望的ではないので、
テレビの中で地球温暖化の問題を取り上げている番組でも、
その温度変化のグラフの最終地点を大抵2050年ぐらいにしている。
それでも大変だ大変だと言っている。

 

しかし、まだ十年とか二十年しか人生を生きていない若者たちは
この先70年とか80年生きて行くのだから、大変だ。
彼らの最終地点はなんと”2100年”で、
その次の次の世代、つまり私達の玄孫以降の世代では、
2150年が最終地点になるはずだが、
そこまでを予測しているグラフなど見たことも無い。
たぶん絶望的な数字を表すグラフになるのではないだろうか。

 

そんなことを考えていたが、
大寒を迎えた今日、今年はまだバケツの薄氷が一時もない事を聞いて、
私でも、頑張ってあと十年を生きようとしているのだから、
今の時点で、現実に水が凍らない冬を経験しているのだから、
あとたった十年の間にも、
絶望的に巨大かつ強烈な台風に襲われたり
種の絶滅を伴うような環境の変化があるのかもしれない。
ひょっとしたらその可能性があるのかもしれない。
そんな予感がしてならない。

 

最高気温が十度以上もある気持ちの悪い大寒に、
中国で新型ウィルスによって死者が出ているニュースと共に見て、
環境の破壊で全滅の危機に瀕している動物たちを心配する間に、
人類こそが意外と速く種の絶滅の危機に襲われるのかもしれない。

 

私の首の付け根にあった脂肪の塊はもう何十年にもなるが、
何の具合か化膿して、おとといの土曜日の朝、切開して膿を出したのだが、
切開後に先生が容赦なく腫れを押したのが、無茶苦茶痛くて、
半べそをかき、
今日のノーネクタイの言い訳を説明する情けなさから、
細菌の恐ろしさを改めて思い知った上に、
氷らない大寒のニュースを見るにつけて、
恐怖の妄想に襲われた本日のしょうもない私でした。

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2020年01月19日(日曜日)

1.19.これぞハーレム 。

東京に出かける新幹線の車中、時間つぶしの一話。

 

我が家のペットトリオ
おばあちゃん猫「チーちゃん」と、
新参の「小ミミ」、底抜け娘の「リンダ」は、いずれもメスであり、
我が家のオスは私とリクガメのトンボだけ。
トンボはあくまでもマイペースで生きているからイイとしても、
ほぼ唯一のオスである私は、メスに囲まれてハーレムなのです。

 

どうハーレムかというと、
朝、仕事に出かける時、我が連れ合いに抱っこされたリンダと共に、
不思議と、玄関にチーちゃんも小ミミも出てきて、
三匹で、私を見送ってくれるのです。
三匹が揃ってですよ。
反対に、
私が仕事から家に帰ってくると、
大歓迎で大喜びのリンダと共に、チーちゃんと小ミミも一緒に
三匹で私を玄関に出迎えてくれるのです。

 

これをハーレムと言わずして何をハーレムと言うのでしょうか。
私はそれだけで一日ご機嫌です。

 

でも、三匹が揃うのはほんの一瞬で、
何度かカメラを出して三匹のお揃いを写そうとしたのですが、
すぐに解散してしまうので、なかなか写せません。
なので、
仕方なく三匹バラバラですが、

 

まず「小ミミ

 

 

リンダの寝床。あるいはおもちゃ集積所。
買ってもらったオモチャやぬいぐるみ、ペットボトルのキャップが山となっている。

 

 

チーちゃんは見れば見るほど美人で我がハーレムの主人公です。

 

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2020年01月17日(金曜日)

1.17.キーパー選手権12月優勝はENEOSフロンティア与野新都心

2019年12月のKeePer選手権は最後の最後に大波乱が起きた。
KeePer選手権を只今三連覇中のENEOSウィング・湾岸浦安TSを逆転して
ENEOSフロンティア・セルフ与野新都心店が優勝したのです。

 

その波乱の主、矢部光輝マネージャーは30歳。十代の頃からこの店にアルバイトで務めてきたという生粋の与野新都心店人。

 

 

メンバーは他に社員さんが5名と、
なんとアルバイトさん19名(12月は計2,000時間)で構成された
セルフSSと手洗い洗車の専門店。
手洗い洗車が2レーン4台分と、
コーティングのレーンが2列の4台分。
いつも洗車やコーティングの車で詰まっている。自動洗車機はあえて無い。

 

 

この店では、2018年12月まで20%offの洗車チケットを、
毎年7月に四~五
百万円分と12月に五~六百万円分を集中的に販売してきたが、法的な改正もあって、洗車チケットの販売を1年前の2019年1月以降中止した。
だから、今回の12月はそのチケットの残りの使用もあったので、
洗車コーティングの売上的には8百万円強と若干少ないが、
その内容はチケットを販売していた時よりはるかに濃くなった。
ピュアキーパー   88台。 440,000P
クリスタルキーパー 94台。1,598,000P
ダイヤモンドキーパー61台 3,050,000P
(以後DKと省略)
W・DK 43台。3,01,000P
W・DK・プレミアム24台 2,880,000P
DK・Aメンテナンス 79台 553,000P
DK・Bメンテナンス 98台 1,470,000P
合計13,001,000p
また、アラカルト部門でも3,684,000pを上げて全国4位に食い込んでいる。

 

最初は10月、DMに手洗い洗車500円引き券の送付から始まり、11月には43,900軒にポスティング、12月にはクーポン券配布も加えてやった。
・普段1台1,500円の洗車に500円引き券はよく効いて、洗車でにぎわった。
・洗車でご来店のお客様には必ず店内カウンターで接客受注する。
・このカウンター受注が一番肝心で力のあるカウンタースタッフが中心になる。
・「コーティングはしてありますか?」「駐車は?」と沢山のことをお聞きする。
・11月、12月のキーパーコーティング予約を取って行った。
・高い価格の商品からご紹介すると、驚くほど高い商品が売れた。
・クリスタルキーパーは予約ではなく、その場で施工する。
・新車時コーティングの車でも、アラカルトが面白いように売れた。

 

洗車チケットをやめたら、お客様の仕上がり確認が細かくなったので、作業をする者もより真剣に作業するようになって、
商品品質が上がった。

 

 

去年のクリスタルキーパーが今年はダイヤモンドキーパーにグレードアップする人が半分以上いて、喜んでもらえた。

 

この与野新都心店は、元々圧倒的なマーケットに支えられた集客力に
手洗い洗車を定着させ、それを10月にキャンペーン的に500円引きして、
沢山の集客に主力メンバーがカウンターでの「聞く接客」を徹底し、
主に外車に乗っているような高い収入の客層に、
高い品質のダイヤモンドキーパーを3種計128台も提供した。
ダイヤのメンテナンスも177台と非常に多かった。
リピートのお客様が多く、クリスタルキーからのグレードアップが多かったが、
新規のクリスタルキーパーが足されて台数をむしろ伸ばしている。94台。

 

矢部マネージャーは、自分自身もアルバイト時代が長く、
その思いをよく理解しているので、
雨が降って来ても、勤務途中で返したりしないと言う。
それが良いか悪いかは見方に寄るが、この与野新都心店では、
19名もの多数のアルバイトさんが長く勤務が続いて技術を上げ、
キーパー選手権全国優勝の一助になっている事は間違いなさそうだ。

 

それに加えて、綿密な集客計画と、実践。
洗車チケットをやめた効果を逆手にとって、
徹底した「聞く接客」に徹し、高価格、高付加価値商品を大量に販売した。

 

今後は、このチャンピオンをいかに長く続けるか、この一点にかかっている。

 

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