谷 好通コラム

2019年12月18日(水曜日)

12.18.カヤックとGAZOOと満点男と小ミミのエリザベス取れた

先週の土曜日、14日、
若い頃からの憧れであったムーンクラフトの由良拓也氏にお会いし、
競技用カヤックに最新のダイヤモンドキーパーを塗らせていただきました。
ダイヤモンドキーパーが水の抵抗を減らすことが出来るかどうか
分らないので、自信は無かったのですが、
乗ってテストしてくれたトップアスリートは、
「確かに違う。」とおっしゃったそうで、
良かった方に違うのかどうか分りませんが、
ひょっとしたら、何かのお役には立てたかもしれません。
今後、また何かのリクエストがあったら、すっ飛んで行くことにします。

 

 

この日、当社の企画チームのスタッフと特販部のスタッフが、
富士スピードウェーで「ガズーレーシング フェスティバル」が開かれるので、
KeePerも一つブースをいただき、
翌日曜日の本番に備えて、出店の準備をしていたので、
慰労の意味で訪問をしたのですが、
つい、あれはあーすべきだ、ここはおかしい、と文句を言ってしまって、
ちっとも慰労になっていませんでしたが、
やさしい彼らは、「はい、はい」と素直に聞いてくれたのでした。
私はいつもこうです。反省。
しかし、フェスティバルでのキーパーブースは、
濃密に放映されたテレビコマーシャルのおかげもあって、大盛況だったそうです。

 

 

昨日、17日、静岡県富士宮市から渡邊さんが訪ねて来てくれました。
彼は、初期の頃の技術コンテストで、
全国大会の準決勝で満点170点を出したのですが、
決勝戦でちょっとした事でわずかな減点がありチャンピオンを逃したのです。
その後の技術コンテストでも惜しいところでチャンピオンを逃し、
まさに無冠の帝王の名にふさわしい人で、
いずれにしても、技術コンテスト史上唯一の「満点」を出した人です。
その彼が、
何か月か前に退社して自分でお店を出しました。
どういう事情かは知りませんが、
彼は決して不義理をするような人ではないので、
素直に起業と、出店をお祝いさせていただきました。

 

そして、いっぱいの話をして、
今、一人で切り盛りしているそうなので
一刻も早く、素人のスタッフを新たに雇用することを勧めました。
そしてゼロから教えて育てることを勧めました。
彼は力が有るので、一人でも十分に経営が出来るでしょうが、
一人でやっている分には発展は無いので、
その間の時間がもったいないと思って、
私は、偉そうにアドバイスをするような立派な者ではないが、
今、痛切に思うのは、
私の経営生活で初期の頃、一軒だけで店やっていた頃の、
あの時間が長すぎたことに、歳をとって時間切れになってきた今、
実にもったいなかったと後悔している事をどうしても伝えたかったのです。

 

技術コンテスト史上唯一の「満点男」渡邊光君

 

 

昨日の17日、小ミミのエリザベスカラーが取れました。

 

小ミミは、中央トレセンに迷って入ってきた野良猫の子供で、
名古屋営業所の皆に可愛がられ、
そのうちに隣の出荷倉庫に住みついてしまっていた猫です。
後ろ足に少し障害があってヨタヨタと歩くのですが、
人懐っこい所があって、出荷スタッフの皆に可愛がられて住んでいました。

 

ところが、後ろ足が弱い分、前足が強いのかどうか、
前足だけで、荷物の高い所によじ登って行って、
今度は、そこから落ちて、後ろ足の大腿部の骨が折れてしまったのです。
それを連れ合いが動物病院に連れて行って、手術して、
その手術の跡を舐めないようにと、
治療用の「エリザベスカラー」をはめられていたのですが、
手術から1か月経って、
傷がキレイに塞がったので、
やっと、あのうっとおしいエリザベスカラーから解放されたのです。
あめでとう小ミミ。

 

 

小ミミはリンダを大喜びで追っかけます。
リンダは必死で逃げます。

 

 

エリザベスカラー時代。

 

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2019年12月16日(月曜日)

12.16.環境との共生の巨大建築

来年の東京オリンピックのメイン会場になる新国立競技場に
“鳥の巣”が造られて困っているというニュースがあった。
ヒヨドリであろうか、ムクドリか、スズメか、はたまたその全部か。
いずれにしても、
素晴らしい話だと思いませんか。

 

平和の祭典であるオリンピックのメインの会場の、
しかも最新のデザインと技術で造られた巨大な建物に、
恐竜の生き残りである鳥類の
しかも”小鳥”が、頼みもしないのに、
子供を産み育てるための家である”巣”を、
自らの意志で、造ってくれて、棲んでくれているのだ。
そういう小鳥は、
病気を媒介する蚊や、不潔なハエなどを食べてくれる。
蚊によく刺される人には、何よりの強い味方だ。
フンが汚い?
汚ければ洗えば取れる。
服に着いたって、頭の髪に着いたって、
どおってことはない。拭いて取って、あとで洗えばいい。
車の塗装に着いたら、塗装が傷む?
それはいかん。
でもKeePerをすればいい。浸透力のインセクトリムーバーで一発で取れる。

 

小鳥が大喜びで巣を造る建物なんて、
素晴らしいと思いませんか。
現代建築のテーマは環境との共存、共生だそうだ。
ドンピシャではないか。

 

小池知事はどう言うだろう。
素敵だと言うだろうか。
汚いと言うだろうか。
「小鳥に罪はなく、何よりも自然なので共存したい。
フンが少し汚いのは、世界中の人に私が「ごめんなさい」と謝ります。」
なんて言ったら、好感度急上昇・・
世界のトピックスになるはずだ。

 

いっぱいの小鳥の巣と小鳥の鳴き声に囲まれての
平和の祭典オリンピックの開会式なんて、歴史に残るかもしれない。

 

決して追い出し作戦などしてはいけない。
決して決して可憐な彼ら、彼女らを殺したり、追い出してはいけない。
そんなことをしたら、
また、日本は化石民族だと言われてしまう。
小鳥と共存できない人間なんてたかが知れてる。

 

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2019年12月15日(日曜日)

12.15.東北の心のこもったお葬式で

12日に亡くなった渡邊君の仙台でのお葬式に出席してきました。
朝はみんなで会社に集まって、空港に送ってもらって、
飛行機で1時間です。
私達が仙台に向かう午前中にお別れの会と火葬があります。
だから葬儀と告別式の時点では、故人はもうお骨になっているのです。

 

久しぶりの中部⇒仙台はかなり小型のジェットCRJ70でした。
ちょうど、私達が上空を飛んでいる時、火葬が行われている時間で、
飛行機の窓から外を見ていると、
白い雲と濃い紺色の空の中に、
渡邊君の魂が天国に上って行くような気がして
神妙な気分になってしまいました。

 

 

それからもう一つ驚いたのは、
会葬者全員のお焼香の前に、弔辞があって、
弔辞は私もさせてもらいましたが、
残された子供を代表して高校生のお姉ちゃんが
長い弔辞を読んだことです。
それは感動的でした。
と同時に、こんなにしっかりした子達なら大丈夫だと皆が安心したことです。

 

夏からの闘病生活で献身的なサポートであったという奥様のことといい
お葬式は、仏教式の格式のある式であったが、
ご家族の悲しみの中にも感動的な心のこもったお葬式でした。

 

渡邊淳君の安らかなご冥福と、
ご家族のすこやかな日々が早く戻ってくれることを
心からお祈りいたします。

 

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2019年12月14日(土曜日)

12.14.競技用カヤックにダイヤモンドキーパー?

ひょんなご縁で
競技用のカヤックにダイヤモンドキーパーを塗ったらどうかと
声をかけてもらったので、
今日は御殿場に行ってきました。

 

伺ったのは「Mooncraft」の由良拓也氏というレーシングデザイナー。
昔から流体力学において独特の哲学と理論をお持ちで、
昔のスーパーGT、つまり、全日本GT選手権で、
「紫電」という変わった形のレースカーでチャンピオン争いをしたことで
由良拓也氏の名前をはじめて知りました。
それ以来、ユニークなものづくりで何度か認識したことを記憶しています。
その「紫電」に乗ってレースをしていたのが
この8月にKeePer技研㈱が資本提携をしたVTホールディングスの
若かりし頃の高橋社長で、その縁で由良拓也氏をご紹介いただきました。

 

レースカーの場合の流体力学の対象は「空気」であり、
今は、その対象が「水」になって、
競技用のカヤックに
ダイヤモンドキーパーを塗ったら、
その強い撥水力で、水との摩擦が減るのではないか、試してみたいので、
カーボンファイバー製の競技用カヤックに
「一度、キチンと塗って見てくれないか」との依頼があったのです。

 

この手のご提案には基本的に大喜びで出かけます。
他業界からのご提案は、私達からでは思いつかないようなものが多いので
大変面白く、実用化される場合も多いのでビジネスとしても有用であり、
それにも増して、
何と言っても面白いので、私は、真っ先に出かけます。
それに今回は、私の憧れの一人であった由良氏からの依頼です。
ワクワクで出かけたものです。

 

伺ったmooncraftの現場では、
私達のコーティング作業は皆さんの予想外の作業内容で驚かれ、
ダイヤモンドキーパーでコーティングされたその表面の変化にまた驚いて、
「これはひょっとしたらいいかもしれない。」と
来週、実際の水に浮かべて、
オリンピックに出場が内定しているアスリートに走ってもらってみて、
実際にテストしていただけるそうです。

 

その結果は、全く未知数です。
「美しさ」と「保護」を目的に造られたダイヤモンドキーパーが、
水との抵抗の軽減にどれくらい役に立つものか、まったく判りません。

 

このテストに合格したとしても、
ダイヤモンドキーパー本来の能力が高く証明された訳ではなく、
その逆に抵抗は変わらなかったとしても、
ダイヤモンドキーパーの本来の目的の性能が否定された訳でもありません。
しかし、新しい可能性が試されることは、いろんな意味で有益です。
だいいち面白いではありませんか。
来年からは、また新しい可能性が山ほど待っています。

 

 

本日の我が幸運の富士山は、あっ晴れでした。

 

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2019年12月13日(金曜日)

12.13.すべてが申し訳なくて、後悔が募ります

大切な社員を失いました。
長い間、仙台営業所の責任者を務めてくれた渡邊淳君が、
闘病の末に、昨日、息を引き取られたそうです。
享年42才の若さでした。
奥様とお子様達を残しての逝去で、さぞや無念であったとお察しします。

 

社員は増えましたが、みな若いので、
社員が亡くなる経験はあまりありませんが、
創業からこれで四人目です。
社員さんが亡くなると、
その人の生前、なぜもっと良く接することが出来なかったのか
ああすれば良かった。こうすれば良かった。
あんなこと言わなければ良かった。
と、思い出すことすべてが申し訳なくて、後悔が募ります。

 

私は会社の経営者として社員さんたちの人生に少なからず影響を与えます。
社員さんの一人一人が良くなりたい気持ちを持って働いており、
自らとその家族の幸せを願い、その実現に努力しているのだから、
それを実現できるように会社の成長と発展を、
経営者は生み出すべきであり、
その力量が無いのならば、あるいはその覚悟がないのならば
その職を辞すべきであろう。
経営者とは会社と社員のあらゆる事に責任を取る覚悟が必要で、
それ以前に、
自らにその責任を取る力量が無いのならば、その職に就くべきではない。
最高責任者なのだから、
いつもその覚悟を持って仕事をすべきです。

 

しかし思い半ばで世を去らざるを得なかった社員があると、
その人の人生に少なからず影響を与えたはずの自らが、
彼に与えた影響が、これで良かったのかと自問して
少なからず後悔に結び付くのは、
いつまで経っても人間としてはもちろん、
経営者としてまだ未塾だからです。
私はいつまで経っても未熟です。

 

渡邊君の安らかなご冥福をお祈りします。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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