谷 好通コラム

2020年04月10日(金曜日)

4.10.みんなが休業中にオープンは出来ないし

今日は役員会、
まず会社の財務的健全性の保持について、
今の休業の原因となっているウィルス禍が最悪の状態になり、
休業が全店になって、
二か月以上にわたって休業が続いたと想定します。
また、キーパープロショップさんをはじめとしたKeePer施工店さんの
多くが休業に追い込まれて、
それが仮に二か月以上にわたることも想定して、
会社の財務的なシミュレーションを検討して始まりました。
会社とは、
何かの因で大きな赤字を出してもそう簡単には倒産しませんが、
支払いのキャッシュが無くなれば、
否が応でも事実上倒産します。
会社はまず財務的な裏付けがあって初めて存続できる訳で
だから、今回のように何らかの困難を控えた時、まず、
真っ先にやらなくてはならないことが財務的なシミュレーションと言えます。

 

まずこれをクリアしてから、個々の問題を議論します。
その中で、新店「小平店」オープンと、
「名張店」のリバイバルオープンの話になりました。

 

両方ともゴールデンウィーク前のオープンを目指して、
建築屋さんも頑張ってくれたのですが、
その頃は、ひょっとしたら他の店が休業しているタイミングになります。
片方で休業しているのに、
新店をオープンしたり、改装オープンをするのはいかにも変です。
どうしたものか、みんなで困り果てました。
結局、店が出来上がる前に行う「キックオフミーティング」まで様子を見て、
情勢に合わせてどのタイミングにオープンするか決める事に落ち着きました。
今のようなタイミングでは、
何事も様子を見ながらやり方を変化するしかありません。

 

いずれにしても、
いまだかつてない困難が目の前にあったとしても、
全力で、その困難と闘っていくことは当然ですが、
常に新しきを作り出す事を続けていく意思の力を持ち続ける必要を思います。

 

 

小平店

名張店

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2020年04月09日(木曜日)

4.09.こうなったら徹底して短期勝負を目指すべきか

今日から関東1都3県のキーパーラボ29店舗が休業に入りました。
とりあえず1週間の休業としましたが、延長休業も有りです。
他の全国の直営51店舗についても、
朝10時~夕18時まで営業の3時間の時短営業としました。
加えて、今までなかなか使えなかった有給休暇をフルに活用して、
社員交代で休んで、それぞれが週休3日、週休4日取る事を奨励しています。

 

今後の新型コロナウィルスの感染状況によっては、
1週間休業の29店舗がどれだけ休業日数が伸びるか判りませんし、
29の店舗数が、どこまで多くなるかもわかりません。
何らかの禍(わざわい)で一斉に休業するのは台風以来であり、
一週間もの期間を休業するのは初めてのことです。

 

休業すれば、当然売り上げはゼロで、
それが29店舗であり短くても一週間の成果がゼロになる訳ですから、
業績にある程度の痛手を被らない訳がありません。

 

営業時間を3時間短くする時短営業は、
お客様にはご無理を言って申し訳ないのですが、
いずれにしても、売り上げがゼロになることはなく、
あまり大きく変わらない成果が得られることは想像できます。
業績に対する影響の大きさの違いは、休業とは雲泥の差です。
しかし、感染の拡大防止の効果も、
それはもう休業の方が圧倒的に効果的です。

 

だから、いずれは休業が拡大する覚悟はあるのですが、
しかし、
どちらにしても、
どうせ休業するならば、
とにかく、道路を封鎖してでも、鉄道を全部止めてでも、
刑罰をもって外出を禁止して、スパっと経済を止めてでも
徹底的に
新型コロナウィルスの感染を封じ込めて、
この禍(わざわい)を一刻も早く終わらせることです。

 

休業すれば、誰もが、どうしたって収入が無くなる。
それを国が十分に補償しないからと、だらだらと休まず、
或いは、
それぞれの家庭の都合があるからと
いつまでも人との接触を絶たなかったり、
ほんの一部の事業所が短期間休業したって何の効果もない。
禍(わざわい)を無駄に長引かせて、
かつ、悪化させて
取り返しのつかない事態にまで落とし込む最悪のシナリオになる。
まるでアメリカのように。
まるでイタリアのように、
まるでスペインのように、
今、ロシアがひどいことになっているらしい。
こうなってからでは、
すべての事業所が休業したって、焼け石に水だろう。

 

どうせ休業するならば、全部が一斉に休業して、
とにかく、道路を封鎖してでも、鉄道を全部止めてでも、
刑罰をもって外出を禁止して、スパっと経済を止めてでも
徹底的に
新型コロナウィルスの感染を封じ込めて、
この禍(わざわい)を一刻も早く終わらせることです。
それが経済にも一番ダメージが少なく済む方法のように思えます。

 

 

新型コロナウィルスの感染が封じ込まれて、
みんなが”休業明け”になった時、
待ちかねたお客様で、店舗はものすごいラッシュになるはずで、
どの車も素晴らしくキレイになって、
お客様の笑顔と「ありがとう」の声がみなさんの店に溢れかえるはずです。
休業明けは、とことん忙しくなるはずです。
それを楽しみに、頑張って休業しようと思います。

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2020年04月08日(水曜日)

4.08.自然の営みの中で私たちは

政府が出した緊急事態宣言に従って、
明日から関東1都3県のLABO店を休業することにしました。
4月9日からとりあえず1週間だけ休業して、
あとの休業の延長はその時の情勢を見て、検討するとしました。
もちろん必要ならば躊躇することなく休業を延長します。
また残りの直営全店に渡って、朝10時から18時までの時短営業とし、
必要ならばいつでも休業体制に入ります。
社会全体が人々が生活しているのに不可欠な店舗を除いて、
ほとんどすべてが休業するのは、
人と人との接触をとにかく減らすことが目的であるそうだ。
だから、
みんなが休みになったからと言って、
集まって騒いだり、みんなで遊んだりしては逆効果になるので、
とにかく家にじっとしていろと言うことらしい。

 

元気な若い子たちが、そんなことできるのだろうか。
無症状の保菌者が無自覚のテロリストになって、
ウィルスをばらまく行為を、仕事を休ませることによって防げるのだろうか。
人の接触を8割減らせれば、2週間でピークアウトできると言っていた。
統計学的に正しいのだろうけど、
人との接触を8割減らすのは、多分、すごく寂しいことなのだろうと思う。
問題は、その寂しさをどう補うのか。
最近の若い子はテレビを見ないので、ユーチューバーを総動員して、
面白いユーチューブ動画を山ほど流してもらうか、
何か考えないと、寂しさに負けた子が街に溢れるようになったら、
何のための一斉の休業なりか分からなくなってしまう。

 

本当は、自然が意外にまだ残っている広々した公園で、
自然を楽しんでくれたりするといいと思うのですが、だめでしょうかね。

 

大府市や周辺の街には、
意外と自然が残っている公園がいっぱいあります。
関東でもきっと同じだと思います。
密集、密接、密閉を脱するいい方法だと思うのですが、
きっと誰も受けないでしょうね。

 

人間が目に見えない敵に翻弄されて、
休むしか手が無くなっている体たらくの間にも、
自然の動物たちが、
意外と残っている自然の中で、
生き生きとしているのは、素敵ですね。人間の負けですね。

 

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2020年04月07日(火曜日)

4.07.緊急事態宣言が出されて

今日、緊急事態宣言が出されて、
当社も店舗の運営をどのようにしていくのか、
会社幹部と店舗の運営に関わる幹部たちを電話で結び、
長い会議で真剣な議論を開きました。

 

働いてくれている仲間たちの事を思えば休業することは当然だが、
新型コロナウィルス騒ぎが起きて以来、
「キレイにしていたいマインド」が高まってか、
店舗へのご来店は、
東京においてもそれほど減らず、
東海、関西、九州、東北、北海道においてはむしろ増えているほどで、
「清潔」に対するニーズが高まっていることをみんなが実感していました。

 

だから、そのニーズを背にしながら
店舗を休むことに抵抗があったことは事実で、
特にあまり切迫感の無い関東以外の地域では、
まだお客様のニーズに応えるべきとの気持ちが強かったことも事実です。
しかし長い議論の末に、
関東の店舗、とりわけ東京都の店舗のみんなの悲痛な思い、
ナーバスな空気を、一生懸命に説明する矢島部長、野崎次長たちの熱意に、
出席者の気持ちが動いて、それぞれの地域によっての結論を出しました。

 

最近の皆は、きちんと議論が出来るようになってきて、
この大変な事態も、
みんなで乗り越えて行けることは間違いないと強く確信しました。

 

 

今日は一年で一番大きな月、スーパームーンの日です。

 

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2020年04月06日(月曜日)

4.06.こういう時こそ・・・・・

足の指先にちょっとした怪我をしたので会社の近所の皮膚科に行きました。
私は糖尿病を持っているので指先の怪我には、神経質なほど気をつけます。
しかし、消毒もしていたので、
結果的には、怪我は拡大せずに済みそうです。

 

本来の用件はOKだったのですが、
病院の待合室で待っていた時にふと気が付きました。
待合室に備え付けられていた雑誌ラックから
雑誌が一冊残らず片付けられていて、何も入っていないのです。
新型コロナウィルス対策の一環なのでしょう。
雑誌はみんなが見るからウィルスの介在になる可能性があるので排除された。
私たちは気が付きませんでしたので、
その場でLABOの責任者に電話して、全店からの雑誌の撤去を指示しました。
しばらくの間、雑誌の購入費がゼロ円になります。

 

新型コロナウィルス禍の影響で、
80の店から月800冊程の雑誌の購買が消え、
その分だけ経費が落ちました。

 

今日で言えば、
普段ならば野崎Mと阿比留Mが、
マニュアル制作の会議出席の為に東京から名古屋に来ているはずですが、
今は、会議はすべて電話会議になっているので、
結果的に、彼らの東京↔名古屋の交通費が浮きました。
その分また経費が落ちた訳です。

 

店から雑誌が消えても、会議が電話になっても、
会社としての収入は変わらず、経費が減ることになって、
だから利益が増えることになります。
へそ曲がりかもしれませんが、
新型コロナウィルス禍で不自由になりましたが、
収入さえキープすれば、あるいは出来れば、
ウィルス感染拡大防止の為に無くなる経費もあるので
その場合、会社の利益は増えることになって、
その利益を次なる消費あるいは投資に使えば、GDPが減る事にはなりません。

 

つまり、時世が不本意にしても、
収入がキープ出来たならば、
支出が減ってしまうので、かえって、利益が増える。と言うことになります。
注意しなければならないのは、
その出てしまった利益を次なる投資に早々に使うようにしないと、
社会全体のGDPを下げることになります。

 

外出の自粛とか、特に夜の繁華街への外出の自粛は、
経費が相当に減っているはずです。
その経費の減少があっても、消費者のニーズは相対的に小さくなる訳ではなく、
ホテルや旅館、航空会社など、著しく売り上げが減る業界もあれば、
スーパーやコンビニなど、一時的であれ、売り上げが上がる業種もあります。
全体の比率からすれば少数派かもしれませんが、
売り上げが減っていない業種、あるいは、反って上がった業種すらあります。
そのような業種は、経費は従前よりも減って、
はからずも、利益が出ているかもしれません。
そんな業界もあるはずなので
そんな会社が、積極的にすべき投資を、先行して投資していけば、
社会全体のGDPの減少が、少なくなるはずです。
必要なのは、そんな少数派の業界に対して、
この時期の投資に不謹慎のそしりを与えないことです。

 

感染防止の為の自粛が、あらゆる人に求められるのは当然であり、
自ら感染の危険を冒すことは暴挙でしかありませんが、
一億総自粛で、経済を氷漬けさせても、
苦しい人が余計に立ち直れなくなるだけです。
こういう時こそ、
売り上げが落ちない業界の会社やみなさんは、
先行してでも、社会に対して積極的な投資が必要なのではないでしょうか。

 

全国民に対して、一律の補助金が出されるという話も聞きます。
この補助金も、積極的に使われなくては、経済の活性化に繋がりません。
いつか、このウィルス禍も終わるのですから、
終わったら、積極的に外食もしましょう。
積極的に遊びもしましょう。
旅行もしましょう。
今でも、感染の拡大に結び付かない使い方があるはずなので、
そんな投資が出来るのならば、早速、投資してみましょう。
そして、
それを見ても、誰も不謹慎だなどと言わないことです。

 

感染拡大を防止する努力は最大限すべきで、
それが「自粛」だとするならば、それは絶対にすべきですが、
感染拡大に結び付かない出費や投資ならば、
今こそ、積極的に行いたいものです。
それを、今時に不謹慎だと決してそしらないことだと、思うのです。

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