谷 好通コラム

2019年02月25日(月曜日)

2.25.ちょっと早すぎたか

私は今、会議室の椅子に座ってこれを書き始めました。
時間が余ってしまったのです。
午後1時からの予定で二時間取って、
次の予定を午後3時からに設定したのですが、
午後1時からの予定が、内容的に意外と進んでいなくて、
30分で終わってしまったので、
時間が1時間半も余ってしまったのだが、
私の部屋(元社長室)はすで引き払ってしまっていて、
椅子も机も何もなく、
かといって、
今の「会長室」は、
ちょっと離れた所にあるスタジオの中に造ったので、
ちょっと時間が余ったからと言っていちいち戻る気にもならず、
仕方なく会議室の椅子に座ったまま、午後3時まで時間つぶしだ。
時間つぶしで書き始めた今日のブログは、
書く方もつまらないので、読んで下さる方もさぞかしつまらないに違いない。
私のこれからの人生がずっとこんな風でなければいいがなぁと思うと同時に、
社長室を引き払ってしまったのが、少し早すぎたかと反省しきりです。

 

ひょっとして、色々な面において「早すぎた」かもしれないが、
「早すぎた」は、
「遅すぎた」よりも100倍マシであって、
「遅すぎた」は、ほとんどの場合において、取り返しがつかないが、
「早すぎた」は、比較的容易にリカバリーできる。
仕事の上においても、
やるべきことは、早くやって、それが早すぎたとしても、
早すぎてマズイことはほとんどなく、実行されるが、
やるべきことを、やるのが遅すぎるのは、
大抵の場合、機を失して出来なくなっていて、実現しないことが多い。

 

さっさとやるべきことを、なかなかやらない人に、
なぜやらないのかを聞くと
「まだ、やらなくてもいいと思った。」と必ず言う。
まだやらなくても出来るかもしれないが、
まだやらないことで得られるプラスは何があるのか。
ちょっとの間、しないというラクをするだけではないか。
やるべきことは、やれるならば、とっととやってしまえばいい。
早すぎたとしても、ほとんどの場合。何もマイナスも無ければ、損もない。
早すぎる方が遅すぎるより100倍マシなのだ。

 

そんなことをブツブツ言いながら、
部屋を早く片付けすぎて、
会議室しか居場所が無くなって、仕方なく、これを書いているのでした。

 

 

リンダがまだ1才になる前のかわいい写真を見つけた。

 

 

北海道の千歳川の底が覗ける私の大好きな水族館です.

 

 

熊本のバーで美しいお客様と一緒に写真を撮りました。ただそれだけです。

 

 

仙台SUGOで10年以上前の仙台営業所所長でした。遠藤さん。ヘビースモーカーでした。
ただそれだけですが。

 

 

娘とリンダ。お気に入りのいい写真です。

 

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2019年02月25日(月曜日)

2.24.初めての社長室から引っ越しました。

今の本社の建物が出来たのは、たぶん、14年くらい前だと思います。
その年月が判る資料が意外と無くて、たぶん、としか言えませんが。
たぶんそれくらいです。
初めて本社と呼べるような建物を持って、
初めて私は自分の部屋、つまり社長室を持ちました。
社長室が欲しかったわけではありませんが、
自分の机で、仕事をしながら煙草を吸いたかったので、
ただそれだけの理由で、社長室を持ったのです。

 

14年前くらいだと、KeePerが会社として社会に提供していた付加価値は、
たぶん、6~7億円くらいです。
あの頃は、私の部屋が独立していただけで、
三階の大部屋に取締役、経理、総務、営業、デザイナー、監査役、等々、
全部がひっくるめでガヤガヤと仕事をやっていました。
今は、
営業が一階のトレセンの隣に部屋を造って「名古屋営業所」になりましたし、
デザイナーたちは新たに造った「スタジオ」に移っています。
そして今回、スタジオの隣の会議室を改造して(仕切って)
会長室と製品開発スタッフの部屋を造って引越ししました。
だから、元の本社事務所には、
経理、総務、店舗部、監査役、役員などが残っているだけです。
会社は14年の間に約10倍の規模になっていて、
付加価値で60億円近くにまでなっていますが、
それでも本社事務所には、二十名ほどの主に事務系スタッフが残り、
十二分なスペースがあります。
たぶん、会社規模がもう5倍くらいになるまで、今の事務所で十分でしょう。

 

 

14年前(たぶん)初めて持った社長室が先週末に明け渡されました。
製品部の若い子たちに無理をお願いして、
社長室に溜まっていた荷物を全部新しい会長室に移してもらったのです。
残念ながら私は何もしていません。
全部やってもらっちゃいました。
空っぽになった私の元社長室は空っぽになってさっぱりしました。

 

ちょっとさみしいものを感じます。

 

 

なんちゃって、実は、新しい「会長室」の方が、ちょっとだけ、大きいのです。 !(^^)!

 

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2019年02月22日(金曜日)

2.22.この大量の痛み止めの薬はどういう意味なのか

社長から”会長”になって10日経ちました。
しかし、私の毎日はほとんど変わりません。
私は会長になる前から、
会社の実務の部分にはほとんど関わらずに仕事をしてきたので、
すでに、仕事としてやることが着実に減っていたのです。

 

ケミカルを卸す営業の客先、
あるいは5千7百余カ所のキーパープロショップ。
そのどこにも私は行かなくなっていました。
歩くことがだんだん出来なくなるにしたがって
事務所にいることが多くなって、PCの上で仕事を多くするようになり、
自分が現場から離れつつあったことも引退の動機の大きな一つですが、
いざ引退してみると、すでにその前から、
私は二年がかりで徐々に引退していたのかもしれません。
だから、いざ引退してみても、毎日がほとんど変わらないのかもしれません。

 

しかし、
立場として一歩引いて見ると、
今まで見えなかったものが、かえって見えるようになっているようです。
営業スタッフなどの仕事に対するスタンスの間違いが気になって、
何かの機会をつかまえて、説教がましいことを言うようになりました。

 

ここ数か月、中部地方のキーパーラボは一周しましたが、
それ以外の店舗、特に関東以北の店舗には行っていません。
避けている訳ではないのですが、
移動が苦しい時期があって、特に飛行機に乗りに空港に行くのはダメで、
北海道にも東北にも行かず、九州にも行っていません。
こんなに行かないことは初めてです。
だから、仕事が減ったら、ゆったりとしたスケジュールで、
もう一度、ぐるっと周りたい、と思っていますが、
遠くの店舗に行ったら、
今度も、今まで見えなかったものが見えてしまったりして、
文句ばかり言うのかもしれません。
でも、そういうのは迷惑なので、自制しなければなりませんが、
なにか、
原点的なものが見えて、感じるようになっているのです。

 

これはこれでいいのかもしれません。

 

今、私の腰は全く痛くありません。
しかし、手術前の二週間飲むのをやめる薬があって、
その指示と同時に、
大量の痛み止めの薬を処方されました。
そのやめるべき薬をやめると、
そんな大量の痛み止めが必要なくらい、腰が痛み始めるのでしょうか。
ただでさえ、手術が近くなるにつれてドキドキする毎日なのに、
あの大量の痛み止めの薬は、恐怖そのものです。
なぜ、そんな大量の痛み止めの薬が必要なのか、
何の説明もありませんでした。
ちょっとした不信が自分の心の中に芽生えているのは、
どうでもいい事なのかもしれませんが、
たぶん、私が信頼している稻田先生は、
その説明がなされなかったこと自体をご存じないのでしょう。

 

仕事は、医療も含めてチームワークが肝心です。
軸の部分がしっかりしていても、それを取り巻くチームワークの部分が、
緩んで来るのは、残念ながら、必ずある事です。

 

多分、私たちの仕事にもそれがあって、
一歩引いたことによって、
その緩みの部分が見えるようになっているのかもしれません。

 

これは、あるべき事なのかもしれません。
腰の手術の恐怖に震えながら、
文句ばかり言っている会長は、有りなのかもしれません。
もうちょっとこのまま行って見ましょう。

 

久しく行ってない東北の空の写真がきれいだった。

 

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2019年02月20日(水曜日)

2.20.仕事とは目的を明確にした行動

昨日、東京から北へ130kmの茨城県日立市に行って来ました。
水戸市まではスーパーGTのもてぎ戦の関係で何度も行きましたが、
日立市は初めてです。
そこで初めて見る見事な流れ作業と、
そこに働く職人さん達の活き活きとした様子に、
自分達の現場に相通ずるものを見て、感動したのです。

 

たとえば、
私たちの現場であるキーパーラボであれば、
お預かりしたお車をプロの技術でキレイにして、
お客様に喜んでいただく。という「目的」がはっきりしています。
だから、何をすればいいのかは明確であり、
迷うことなく、お客様の要望を実現する形で
お車をキレイにすることに全力を尽くせば良い。
そして「目的」が達せられてお客様が喜べば、
例えば「ありがとう」という言葉をいただき、
スタッフも自分が役に立ったことに満足し、自分も喜ぶ。
KeePerが求める「お客様満足(CS)と従業員満足(ES)の同時実現」です。
解り易くて簡単な仕組みです。

 

しかし、これが「営業」になると少し解りにくくなる。
営業は相手に何らかのものを売るのが仕事で、
それによって相手が喜んだとしても、
そうでなかったとしても、
とりあえず”売れれば”、営業の目的は達せられた訳で、
ひょっとすると「売れる」ことが「目的」になる。
もちろん「買った」側が買ったことによって良い事があれば、
買い続けるだろうから、売った側は売り続けることになって、
「売れる」が継続して、単発的に売れるだけより成功することになる。

 

逆に「売った」ことによって、買った側が損失を被ったり、
買ったことによって不愉快が生じたりすれば、
もう買わないので、売る側はそれが売れ続けることが無いので、
継続的に売れる場合より、売れる量は少なくなる。
しかし、「売れた」成功は消える訳ではないので、
また他の人に売ればいいし、あるいは他の物を売ればまた売れたことになる。
とりあえず、相手が喜ぼうがどうかは関係なく、
「売れれば」営業にとって成功である事に違いはない。
無理に売りつけたり、
言葉巧みにだましてでも売ったりすれば、
売れれば、とりあえず勝ったことになる。

 

もちろん、こういう人は営業として大成しない。
こういう営業に無駄なモノを売りつけられたり、
詐欺まがいに価値の無い物を売られたりすれば、
まともな会社であれば、その営業を、出入り禁止にするだろうし、
おだてられ、だまされたアホなスタッフは、会社の信頼を失うだろうし、
いずれにしても、売り買いする関係が続くことはない。
営業としての存在を否定される訳だから、営業として大成する訳がない。

 

営業としての「目的」が
単に「売れる」ことだけならば、
簡単にその場の目的は達せられるだろうが、
買った側が成功せず、喜ばなければ売れ続けないので、
じきに売りつくして、売れなくなるので、目的は達せられない。

 

たとえば、その営業が、BtoBの商品を販売する営業ならば、
その「目的」は明確だろう。
その営業が売るモノが、
買った側のビジネスにとっての成功に結び付くと考えればそれを買うし、
実際に買った側のビジネスにとってのお客様が喜び、買い続けるならば、
売った側の商品は売れ続けるから、
結果として営業として成功することになる。

 

BtoBの営業は、
「目的」を、相手のビジネスとしての「成功」にすれば、
何をすればいいのか、何をすべきなのかがはっきりしてくる。
何となく、仕事のようなことをしている事が仕事でない。

 

特にBtoBの商品を売る営業は、
相手の成功を「目的」にして、
その目的を「実現」するための具体的な行動をすれば、
結果として、相手の成功を造り上げ、自分の営業としての成功にもつながる。

 

お客様の喜びを造り上げるのがKeePerの仕事の目的ならば、
営業の目的も同じだろう。
何も難しいことはない。
正しいことをすればいい。

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2019年02月18日(月曜日)

2.18.少しでも、なれることがあるだろうか

実は、昨日の映画「ファースト・マン」で
最も感動的だったのは、
ラストシーンだった。

 

主人公のニールアームストロングが、
人類史上初の「月に降り立った人」になって、
地球に帰って来て、検疫の為に隔離されている時、
奥さんがガラスの向こうに面会に来た。
二人はだまって目線を合わせることなく、
ガラス越しに指を合わせ、
やがて奥さんはニールアームストロングをじっと見つめる。
無言で、見つめるその表情は、
夫の偉業を褒めたたえる華やかな目ではなく、
ただ、生きて還って来てくれたことに対する深い感謝、愛のように見えた。

 

ああ、愛情とはこういうものなのかと、感動した。
相手が生きて存在していることだけで十分に満足し、感謝できる。
そんな純粋な愛情を見た気がして、とても感動した。

 

夫婦というものは血のつながりが無い他人であって、
お互いに相手に求めるもの、条件が多く、
自分の要求にいかに多く応えてくれるかが自分への愛情の証であるように、
求めるばかりの愛が増えているような気がする。
残念ながら、
自分の中にもそういう一面が、嫌いだが、ある。

 

自分は年取って枯れて、
欲が失せて行くにつれて透明になって行けたら素敵だと思う事があるが、
果して、そんな風に純粋になれることがあるだろうか。
少しでも、そんな風に純粋になれることがあるだろうか。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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