谷 好通コラム

2018年06月01日(金曜日)

6-01.沈黙の5月が終わって、6月は梅雨の中を頑張るぞ。

今年のKeePer LABOの5月はまったく予想外の低迷でした。
来店台数が既存店前年比で約70%とは、なかなかある事ではありません。
と思っていたら、ありました。
昨年の10月が来店台数の既存店前年同月比で62%であり、
売上も既存店前年同月比で81%と先月と同じような数字です。
昨年の10月は何が有ったのでしょう。

 

この月の実績報告のコメントを読むと、
「前半の記録的な長雨と、後半には超大型台風21号と台風22号が
連続して週末に襲来した為に
記録的な降雨量にたたられ、来店客数が減少し、
新店を含む全店合計で前年比5.4%減少して190,545千円、
前年実績のある既存店の前年比では19.0%減少して
156,165千円となりました。
東日本を代表する東京で、
降雨量が531.5mm、前年比450.8%増という記録的な雨であり、
西日本で店舗の一番多い名古屋での降雨量も530.0mmと
前年比300.0%増の記録的な降雨量となりました。
雨の影響を大きく受ける「洗車」の台数が
既存店前年比44.4%も減少して、
合計の来店客数の既存店前年比で37.7%も減少しました。」
と、あります。昨年10月の降雨量と日照時間の比較表を見ると。

 

 

前年同月比550%、400%の雨量とは何ともすさまじい異常気象です。

 

今年の5月も前年同月比の雨量が337,8%と338.8%と異常ではありますが、

 

 

降雨量の絶対値が、
東京の昨年10月が531.5mmに対して今年5月は165mm、
名古屋の昨年10月が530mmに対して今年5月は218.5mmと、
半分にも満たない雨量であり、
日照時間も約200時間あって、昨年10月の二倍以上あります。

 

つまり、確かに今年の5月も雨は降ったが、
昨年10月のような極端な異常気象ではない。
ただ、ガソリンが”二回”大幅に上がったという事実があるだけ。
昨年10月との違いはこの部分があって、
今年5月は同じ程度の洗車の落ち込みがあったということ。

 

つまり、レギュラーガソリンの130円台→140円台→150円台の値上げは、
ひと月500mmを超す記録的な大雨に匹敵するダメージを、
「洗車」に確実に与えたことになる。
コーティングはまだ頑張っているが、それでもマイナスはある。
それは昨年10月も今年5月も同じこと。

 

しかし、
異常気象で台低迷の昨年10月の次の月、
昨年11月は!既存店前年同月比で、来店数120%、売り上げ121%、
全店での前年同月比では売り上げが136%の素晴らしい成績を記録している。
予算もほぼ全店達成だ。
その翌月の昨年12月も全店での前年同月比122%で新記録の売上だった。

 

極端な低迷月の次には、ほぼ確実に大飛躍の月がやってくる。
今年5月の次の月は、梅雨時の6月なので、
つい”どうせ”と思いがちだが、
梅雨時ならではのキャンペーンを予定外に組んでみました。
全員の総意です。

 

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2018年06月01日(金曜日)

6.01.2018年5月のキーパーラボの販売実績

2018年5月のキーパーラボ運営事業の販売実績は、
直営全68店舗で前年同月の直営全54店舗に対して
4.8%減少の234,224千円であり、
前年実績のある既存54店舗の前年同月比では
19.3%減少の198,519千円でありました。

この減少の要因は、
4月に130円/㍑台で落ち着いたかに見えたガソリンなどの燃料油が、
5月に入って米国トランプ大統領の施策の影響で
原油価格が上昇し末端価格が140円/㍑台に値上がりし、
5月終盤にはさらに150円/㍑台に値上がりしたことの影響が大きく出ました。
多くの人がそれぞれに決まった予算で車に乗っているので、
燃料油の値上がりは、その上昇過程において、一時的に、
洗車・カーコーティングなど欲求商品(非必要商品)が我慢する現象が現れます。

特に今年はキーパーラボ店舗が関西、中部、関東において
降雨量が前年の約三倍近くあって、
洗車をするためのご来店が極端に減り、
来店台数全体で前年月比29.3%減少と大きく減りました。

その反面、ダイヤモンドキーパーなどの高額商品は
全体で11%増加するなど比較的堅調であり、
平均単価を前年比13%上げて、10,013円へと押し上げております。

起死回生の六月は、梅雨時で非需要期でありますが、
「雨が降ると水が強くはじいて、汚れまではじいて車がキレイになる。」
キーパーの優れたメリットを前面に押し出して、
好評であるダイヤモンドキーパーをはじめとする
キーパーコーティングの拡販に努めたいと計画しております。

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2018年05月30日(水曜日)

5.30.27年前、Clean Base WithはGSになって救われた。

今から28年前(1989年)、
「Clean Base With」という洗車・コーティングの専門店を造りました。
私がガソリンスタンドとして独立してから三年目の終わりごろです。

 

独立した時の一軒目のガソリンスタンドは
運営には自信がありましたので儲かりました。
そこで、それより五年前に買っていた中古住宅の借金を全部返した上に、
次のガソリンスタンドを運営すべく探したのですが、
まったく見つからず、仕方なしに同じ市内にあった土地132坪を買って、
そこへガソリンスタンドを新築で建ててしまおうとしたのです。
ところがその頃、
ガソリンスタンド数の総量規制の臨時措置法があって、
日本国中のどこかのガソリンスタンドを一軒廃止しなければ、
新しいガソリンスタンド一軒を建てられなかったのです。
そこで色々と手を尽くして、
廃止するガソリンスタンドを探したり、
空き枠をいただけるようにお願いして回ったのですが、
とうとう見つかりませんでした。
しかし世の中を舐めていた私は、無謀にも
「ガソリンスタンドを建ててしまえば、誰かが何とかしてくれるだろう」で、
当てもないまま、
借金をしまくって、ガソリンスタンドを新築してしまったのです。

 

建ててしまっても、空き枠はちっとも回ってきませんし、
誰も何ともしてくれようとしません。
あと一年待てば、総量規制の臨時措置法が無くなることが分っているのに、
それが待てずに「そんなもの何とかなるさ、」と、
自分勝手にガソリンスタンドを造ってしまったのだから、
誰もが「ほっとけば自分で何とかするだろう」で放っておかれたのです。
典型的な自業自得です。

 

自分勝手に借金して、勝手にガソリンスタンドを造ってしまった私は、
少なくとも法律が廃止になるまでの1年間は、
ガソリンスタンドの設備を持ったまま、
ガソリンを売らずにその店を運営しなければいけなくなったのです。

 

それで”仕方なく”洗車とタイヤだけで1年間、商売をつなぐ決心をして、
当たり前の洗車をするだけでは商売にならないと思って、
その頃たまたま”磨き”と”コーティング”の技術を教えてくれる所があったので、
その技術を大金払って習って、
コーティングを主体とした洗車とタイヤの店を
「Clean Base With (クリーンベースウィズ)」として、開店しました。

 

ガソリンスタンドの形をしながら、ガソリンが無い、
仕方なしに「専門店」となってしまったその店には、
金をかけて雑誌に広告を載せたり、折り込みチラシなどで宣伝をしないと、
“まったく”お客様は来ませんでした。
だから、仕方なくなけなしのお金を投下しながら、宣伝をして、
大赤字で運営していました。
そのころ一号店(刈谷店)のガソリンスタンドが大黒字だったので、
かろうじて無謀にも建ててしまった二号店(専門店)の借金を払いながら、
会社は生き延びていたのですが、
何度も厳しい月末を越してきたことを憶えています。

 

やがて1年が過ぎて、
二号店にも共同石油のマークもついて、地下タンクにガソリンが入って、
ガソリンスタンドClean Base Withとしてもスタートしたのです。
そうしたら、ガソリンを入れにお客様が普通に来たのです。
お金をかけて宣伝をしなくても、お客様が普通にいっぱい来ました。
そのガソリンを求めてやってきたお客様に、
コーティングを紹介して、
ガソリンスタンドのお客が気軽にやっていただけるように、
短時間(待てる時間)で素晴らしくきれいなる仕組みをオリジナルで造って
それをQシステムと名付けて、お客様にお勧めしました。
※Qシステムとは塗面改善の方向性をもった「ピュアキーパー」の原型。

 

そうしたら、
たくさんのお客様がそのQシステムをコーティングしてくれて、
その年の12月には洗車とコーティングの売り上げで450万円を上げ、
それが業界新聞に載って、
今のコーティング事業の始まりになりました。
Clean Base Withは、専門店の頃はお客様が全く来ず、
大きな宣伝費を投じなければ運営すらできなかったのに、
ガソリンを売れるようになってから、一挙にお客様が来るようになって、
そのお客様に、本当に車の為になるコーティングQシステムを売ったら、
倒産寸前まで追い詰められていたこの会社が、一気に息を吹き返し、
今のKeePer技研株式会社につながっています。

 

KeePer技研株式会社はキーパーラボと言う専門店だから、
ここまでやって来れたのではなく、
オープン初期の低空飛行を克服できるようになって
リピートが重なり、専門店でも商売が出来るようになっただけなのです。

 

27年前、
Clean Base Withは、
専門店からガソリンスタンドになって飛躍し、
今のKeePer技研株式会社を作りました。

 

実は、KeePer技研株式会社は、
27年前に、ガソリンスタンドになって救われたのです。

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2018年05月29日(火曜日)

5.29.六月は雨を味方にする。ということ

六月の販売促進企画をとりあえずやることになりました。
テーマは「六月は雨を味方にする。」

 

ダイヤモンドキーパーは、
雨が降ると、水が強くはじいて気持ちがいい。
汚れも一緒にはじいて、車がキレイになる。
雨が降ると車がキレイになる?
すると、洗車の回数まで減るってホント?

 

 

スーパーGTの「#1 KeePer TOM’S LC500」を、
実際にレースに出場させているのはチームTOM’S
トヨタナンバー1のチームだ。
そのTOM’Sを創ったのは舘信秀氏、
ふた昔前のレースのスターレーサーであった。
その舘さんが、我々KeePerからスポンサードを引き出し、
「#1 KeePer TOM’S LC500」をスーパーGTレースで走らせている。

 

彼の愛車はLEXUS LC500。
無類の洗車”好き”である。
ちょっと汚れると、いそいそと洗車をする。
その姿はいかにも洗車好きである。
ところが、その舘氏が、嘆いている。
俺はね、洗車が大好きなの。
雨でも降って車が汚れたら、洗車が出来るから、むしろ、うれしい。
だけど、KeePerさんでダイヤモンドキーパーかけてから、
雨降ったら、かえって車がキレイになっちゃうんだよね。
がっかりだよ。
だって、KeePerが水と一緒に汚れまではじいて
キレイになっちゃうから、洗車できないんだよね。
俺、もう、しばらく車洗ってないよ。
洗車大好きなのに。

舘さんは本当にこんなことをいっぱいの人におっしゃっているそうだ。

 

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2018年05月28日(月曜日)

5.28.梅雨時期だからこそ感じる美しさとは何か?

とうとうガソリンの値段がレギュラーで150円を越して、
車を持っている人たちが悲鳴を上げています。
この状況を我々のような車のアフターマーケットを担っている者たちは
どう克服していくのか。
当面、梅雨に入る6月に何をすべきか、
みんなで話し合い、考える機会を作った。

 

私たちが学んできたことは、
非需要期にはじたばたせずに、出来るだけジッとしていて、
多くのユーザーが車をキレイにしたいと自然に思う需要期に
積極的な販売促進策を打っていくことが、
お客様の心理に即した最も有効な策であるとしてきました。

 

だから普段は自分達の手によるポスティングにとどめ、
特に1月と2月、梅雨の時期などにはジッとしていて
ほっておいてもたくさんのお客様が来る12月には、
かならず新聞折込みチラシなどを入れて、
お客様の期待に応えるようにしてきました。

 

しかし、6月には一般的に賞与が出ます。
そういう意味では、
その場の車をキレイにする「洗車」は雨が降るので非需要期ですが、
車をキレイにして長くもたせる耐久消費に部類するKeePerコーティングは
比較的お客様の懐が豊かになるこの時期が需要期とすべきかもしれません。
洗車が少なくなる梅雨時期を
KeePerも非需要期とするのは間違っていたかもしれません。
むしろ、6月は12月に次ぐKeePerの需要期なのかもしれません。
そう考えていると、それが自然に思えてきました。

 

ならば、何をどのようにして、
お客様の気持ちを、150円/㍑を突破している燃料代を克服して、
この梅雨時期に自分の車を素晴らしくキレイにしたいと思っていただくか、
みんなと一緒に考えて見ます。

 

KeePerの透明被膜が雨をはじくのを”美しい”と表現してみようか、
自分ならこの梅雨時期ならではのキレイをどこに感じるのか。
まず、自分の感性に聞いてみることにして見ます。

 

 

しかし、それにしても、
関東での建築費の高騰にはびっくりします。
ほとんど同じような構造と大きさの建物でも、
中部で、最近、3千5百万円で出来たものが、
関東であるだけで5千万円以上払わなくてはなりません。
3割以上割高なようです。
関東での事業拡大に気持ちがくじけそうになります。
このようなバカげた高騰は、
東京オリンピック前の建設ラッシュに起因していることは間違いありません。
雑誌に書いてあったことによると、
この高騰は東京オリンピック開催の一年前には落ち着くと書いてありました。
ならば、あと1年余りで終わることになります。
それまで、関東以外で事業を拡大することが賢明に思えてきました。
北海道、東北、中部、巨大マーケット関西、中国、四国、九州、
関東の何倍ものマーケットがあります。
あと一年余り、関東に近づかない事が良さそうに思えてきました。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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