谷 好通コラム

2018年03月02日(金曜日)

3.02.マネージャーと言っても

この会社の組織には「マネージャー」と存在がいます。
たとえばキーパーラボ運営事業で言えば、
店舗の責任者が「店長」であり、
7~8軒の店舗を地域ごとにまとめているのが「マネージャー」
今LABOは62店舗あり、マネージャーは8名いる。
「manager」とは直訳すると「管理者」ということになるが、
私達は彼らに「管理監督者」としての役割を期待している訳ではない。

 

彼らの部下である店長たちは仕事をさぼったりはしないし、
公私混同の悪事を働く訳でもない。
店舗の「店長」も「チーフ」も「スタッフ」も、
自分たちに与えられている権限が、
お客様のお車をキレイする事だけであり、
これを公私混同しようと思っても、
せいぜい自分の車をキレイにすることぐらいで、
一度KeePerでピカピカにすると、もうしばらく、年単位でキレイなままで、
そんなにすることがある訳ではない。
だいいち、上司が自分の車をキレイにする時は、
部下に技術を教えるためのテスト車として作業されることになって、
上司が部下に技術指導するために上司の車を使うことは、
これは公私混同とは言わない。
基本的に店舗では悪いことは起きないのです。

 

だから管理監督する立場の人間も不必要で、
マネージャーたちは店長たちと同じ「一級資格ツナギ」を着用しています。
ホワイトシャツとネクタイ姿はしないので、
いわゆるホワイトカラーではありません。
店長たちと同じ「現場の人間」であるという自覚を持っています。

 

彼らマネージャーたちは、
自分が店長時代に、それなりの優秀な店舗運営をして、
実績を目立って上げたことがある者たちで、
優れた目を持っていて、
店長たちが気が付かない「お客様の不快」をいち早く見つけて、
お客様に不快を与えないうちにその素を潰すこと。
あるいは、この店舗がその地域においてすべきことがされていなかったり、
店長、スタッフ達が気が付かない自分たちの長所など見つけてのばしたり、
その店の店長、チーフ、スタッフ達が、
思う存分にその店舗で活躍できるような環境づくり、技術の維持、
あるいは、面倒な言い方をすると
キーパーラボが基本的に持っている構造、
つまり、キーパーの技術の正しい発揮によって、
お客様の満足を実現して、
お客様の満足によって得られる従業員の満足の同時実現の構造を、
正しく維持する事。

 

だから、むしろ「リーダー」と言った方がいいのかもしれない。

 

というより、店舗としてのタイムリーな企画を、
その都度発想して、それを具体的な企画に行動を高めていく。
そんな存在を求めているのかもしれない。

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2018年03月02日(金曜日)

3.02.早すぎると余計に時間がかかる

三月に入ってすっかり春の気分になっていますが、
本当は2月21日に入院してから、10日間の入院加療の予定だったのを
「ぜったい、だいじょうぶです。」と、
若い先生を説得して、2月27日の午前に退院してしまったのは、
やっぱり多少ムチャだったのかなと反省している。

 

本来の退院予定日の今日3月2日になっても、
まだ喉の痰が切れず、呼吸も安定せずに
なかなか体調が改善しないのです。

 

私はどうもせっかちでいかんのです。
もう大丈夫かなと思うと、どうもじっと寝ていることが出来なくて、
つい、ごそごそと動き出して何かの仕事を始めてしまいます。
早目に動き始めると、本人は何か得したような気分でいいのかもしれませんが、
かえって、いつまでも本調子に戻らず、
良くない体調のままダラダラと仕事をすることになりがちだ。

 

10日間の入院予定期間を、
7日に短くしてもらって威張っているようでは、
近所迷惑なガキみたいなもんだ。

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2018年02月27日(火曜日)

2.27.簡単なポイントなのに、しない訳がある?

家の近くに有名な手作りパン屋さんがあって、
一週間の入院後の昼、近くを通ったこともあったので
久しぶりにこのパン屋さんに立ち寄った。
お客さんは大して多くなかったが、
パッパッパと6つぐらいパンをトレーに乗せて、直ぐにレジに並んだ。
パンはおいしいのだが、
このパン屋さんはレジがものすごく遅くて、
大したお客様の数でなくても、すぐに十人以上もレジに並ぶ。
だから、パンはさっさと選んですぐにレジに並ぶのだ。

 

このパン屋さんは一店目のこの店が開いたころは今よりもっと混んでいた。
レジも確か三つあってたくさんのお客様をさばいていて
たぶん今の何倍かの売り上げがあったに違いない。
交通整理が出るほど混んでいたのだが、
今ではそれほどでもない。

 

もっとお客様を増やすには、
ポイントは
レジに決まっている。
レジの人数、あるいはレジの数そのものを増やせば、
お客様は長くレジに並ばずに済んで、もっとこのパン屋に来るのに、
今は、無駄にレジに並ぶ時間が長すぎる。
誰だってすぐに分る簡単なことだ。

 

しかし、あえてそれをしないのは、(多分あえてしていないのだと思う。)
この人気パン屋が、愛知県大府の本店を皮切りに、
関東でも大ヒットして、多店舗を急速に展開しつつあるそうだ。
当然人不足になる。
腕のいい職人を大量に生み出しながら急成長するのは難しい。
どこかで生産調整するしかなくなって、
しかしパンは味が命、絶対に品質を落とさずに、生産調整を考えた場合に、
行きついたのが、店のボトルネックを「レジ」にしたのではないか。

 

なるほど、これなら絶対に品質を落とすことなく、
生産調整が出来ている。
なるほど。
なるほど。

 

ふと、そんなことを思い付いた。

 

 

そんなことを思っていたら、
ふと、もう一つのことを思い付いた。

 

病院の食事は、贅沢をいう訳ではないが、あまりにもマズイ。
なぜあそこまでマズイのだろうか。
だいたいが「減塩食」なので、味は薄すぎるぐらいなのだが、
味が薄いだけでは、あそこまでマズクなくてもいいだろう。
だいいち、
あの病院食の白飯は、健康の為に
米のでんぷん質を前もって分解か何かしてある特別な米なので、
特別にマズイのかと思っていたら、
何していない普通のコメだと、今日聞いた。
単にまずいお米だったのだ。

 

私も頑張って、
一食について『大人のふりかけ』一包だけ追加で、
何とか全部を食べた。
「大人のふりかけ」を見つかって、禁止されたら、
病院食全部を食べる自信がない。
病院食に「大人のふりかけ」は、絶対的な存在なのである。

 

 

今、大病院は高度医療だけでなく、
高付加価値な差額ベッドに力を入れているという話を聞いたことがある。
ならば簡単だ。
豪華な設備でなくても、グルメな料理でなくても、
三食、うんとおいしい「米」で食事を造ってくれれば、
私はまったく文句ない。
噛みしめると甘く感じられるような、とにかくうまいコメがいい。
大人のふりかけなしでも食えるような米が出れば、
特別室だってなんだって入る。
ポイントは米である。

 

しかし、こんなことは誰も気が付いていない訳がない。
では、なぜしないのか。
たぶん、入院=美味しい。になっては、
困ることが、何かあるのではないだろうか。
みんな健康に気をつけなくなってしまうのかもしれない。

 

病院食の米がうまくなると、・・・
だんだんどっちでも良くなってきた。

 

家の前の梅畑の梅の花が咲いてきた。
もう、春だ。

 

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2018年02月26日(月曜日)

2.26.病気の素は科学で潰して、元気の元は食って着ける。

2月21日に発症した我が肺炎は、
明日、退院できることとなりました。
発症してから丸一週間だが、担当の若い先生には
「順調に回復している。」とおっしゃっていただいている。
炎症を表す血液の数値も軽い風邪程度にまで下がっているそうだ。
体温も36.5℃と平熱そのもの。
声心地よく、快便快食、快眠、快おしっこ?
いずれにしても一週間で、すべてにおいて快適な状態に戻れて、
明日、午前中、
退院できるそうです。
ものすごくうれしい。

 

65歳以上の男性の死因第4位の「肺炎」といっても
たくさんの種類があって、私がかかった肺炎は、
伝染することにまったく警戒しなくていい病気らしく、
医者も含めて誰もマスク一枚はめようともせず病室でニコニコと談笑できた。
それでも、
肺炎になると胸に水が貯まって呼吸が苦しくなるのが通常のようで、
私も当初は酸素マスクをかぶせされた。
発症当初は痰がたくさん出て、鼻水もずるずるだった。
一息ごとにヒィヒィゼィゼィとうるさい呼吸だった。
38.8℃の高熱は、濁った海の中を泳いでいるような先の見えない朦朧で、
そこからは這い上がる突端があるとは思えない絶望感があった。
そんな絶望感から不意に救い上げてくれたのは、
最新の医学、抗生物質の点滴だったのだろう。

 

それは実感として思う。
体の中にはびこった細菌をやっつけたのは、
私ではなく、
点滴で注入された抗生物質以外の何ものでもない。

 

と同時に、毎食出されたたっぷりの「ご飯」は
熱があるからと言って、お粥なんてものが出る訳ではなく、
朝昼晩と毎食180gのたっぷりのご飯が、味気のないオカズと一緒に出て、
エネルギーの元である炭水化物をしっかり食べよと言わんばかり、

 

病気の素は科学の力でやっつけるから、
体力と元気の素は自分で食ってつけろというものか。

 

今回は病気を治すという意味が分かったような気がしました。
病気とは、
「休んで」「静養して」
病気が治るのを”待つ”というイメージでしたが、違うのですね。

 

少なくとも肺炎という病気は、
病気の素である細菌は抗生物質で殺して、
人間はエネルギーの元の食べ物を食って、元気を出す。

 

一つ、悟ったような気がします。

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2018年02月25日(日曜日)

2.25.お見舞いをいただきました。うれしいものですね。

昨日は、我々のレースカー#37のドライバー平川亮が、
午後、突然、病室に現れてびっくりさせられました。
たまたま、肺炎の事を彼からのメールの返事に書いたので、
来てくれたのだそうで、
親父の晃さんの後押しもあったようですが、
亮君は嘘をつかない人なので、とてもうれしく思いました。
また、新しいレースシーズンが始まったような気がします。

 

 

今日は、私の尊敬する一番の先生である遠野社長が、
わざわざ、でっかい果物かごを持って岡沢本部長と一緒に、
やって来てくれました。
遠野社長は太陽です。
病室に入って来られた途端に、部屋いっぱいに明るくなって
大きな声で話し、いっぱい笑い、
「肺炎の人間はヒィヒィ、ゼィゼィと呼吸の合間にいうものだか、
谷さんは全然言わない。これなら大丈夫だよ。全然大丈夫だ。」
とおっしゃった。
たしかに私は、先程まで呼吸の合間にヒィ、ゼィと言っていたはずなのに、
こうやって明るく笑ってしゃべっていると、それが消えてしまうのか、
たしかに普通に声が出ている。
全然ヒィ、ゼィといっていない。
不思議なものだ。
1時間足らずの時間だったが、
私は遠野社長に、エネルギーを満タンにしていただいた。
このエネルギーだけでも、あと何年も生きていけそうな気がする。

 

 

今日の午前中に、雪の富山を電車で出発して
娘が刈谷の病院にやってきてくれた。
娘も三日前の私のブログで肺炎の事を知って、
すぐ来てくれたのだ。
孫たちは富山でお留守番だ。

 

私は娘にお見舞いを受けるなんて照れるので、
いつものように無愛想なおやじでいたが、
ふいに
私が「なんでわざわざ来たんだ?」と娘に聞いたら。
娘「お父さんの顔を見に来たんだよ。ただそれだけだよ。
それ以外に何がある? なんてこと聞くの?」と、
ちょっと怒ったように言った。

 

思ってもらえるという事は、ことさらに嬉しい。

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