谷 好通コラム

2016年01月15日(金曜日)

1.15.開示とCoCo一番屋で「ロースカツカレー、野菜、1辛、200g」

「IR」とは「投資家向けの広報活動」と解説されていました。
主に機関投資家さんを回って、
事業の内容、主旨、状況などを説明し、
積極的な投資をお願いするものです。
東京駅周辺の丸の内とか六本木、赤坂など、
超一流の場所にある高級事務所を回って資料を持ち説明して行きます。

 

この活動が嫌いな方もいるそうですが、私はむしろ好きな方です。
一か所約1時間で、同じようなことを説明していく訳ですから大変です。
しかし楽しいのです。
対応されるアナリストの皆さんは、
たくさんの会社と経営者を見て話して、分析の上で決断し、投資して、
その隆盛と衰退を目の当たりにしてきている訳ですから、
非常に優れた人達であり、そのご質問も鋭く、
おっしゃるご意見も私が今まで聞いたことがないような新鮮なことが多く、
勉強になると同時にエキサイティングで面白いのです。
IRでは誰と話をしているよりも「経営」についてダイレクトな話が出来ます。
だから、私はIRがむしろ好きで、むしろ、楽しみなのです。
変でしょうか。

 

しかし、私が楽しいとかの問題以前に
すでに投資をいただいている投資家のみなさんへの”説明責任”として
IRの意味は大きいのであって、自分が好きかどうかは別問題であり、
IRは株式を上場している会社の経営者としての責任の一つです。

 

そういう意味では、一般の個人投資家のみなさんへのIRとして、
常日頃のインターネットでの「開示」も大切なことです。
毎月の販売実績の速報としての開示はすでに行っていますが、
今後は、もっと踏み込んだ開示が出来るように勉強しましたので、
ぜひ実行していきたいと思います。
コンサルティングの方の言うには、
「業績が高いだけでは、なかなか評価はされません。
積極的な開示の姿勢が、意外と株価に大きな影響を与えます。」

 

 

今年の2月に東証マザーズに上場してから丸1年近く経ちます。
その間、株価は上がったり下がったりで、
どうして上がったのか、
どうして下がったのか、
まったく意味が分からないまま、
一喜一憂してきた株価の上下ですが、
私達は株を売ったり買ったりする訳ではないので、
株価が上がっても、下がっても、
現実に何かが変わる訳ではありません。
それでも、私たちの会社の株を買っていただいた投資家の皆様のためにも、
積極的なIRと、開示を一層充実させていきたいと思います。
本当のことを正直に大きな声で、
出来るだけ広く伝えた方がいいに決まっています。

 

 

CoCo一番屋の「トンカツ」が、
異物混入のおそれがあったために廃棄処分にしたのに、
廃棄業者がそれを勝手に横流しで売り、市場に出てしまった事件がありました。
その数なんと19,000枚と言います。
「とんかつ」が19,000枚とは想像がつきません。
それ以外にもチキンカツが何千枚かあったそうで、びっくりです。

 

それで、興味本位で、
昼飯にCoCo一番屋に行ってきました。
食べたのはもちろん「カツカレー」です。
ひょっとして、今回のことで
CoCo一番屋のイメージに傷がついたりして、
店がガラガラになっているかと思ったら、
いつもより混んでいました。
「異物が混入した”おそれ“」があっただけで、
CoCo一番屋は19,000枚もの「とんかつ」を捨ててしまっていた。
その正直さに、
多くの人が好感を持ったでしょうし、
横流しをした廃棄業者が悪いのであって、CoCo一番屋はむしろ被害者なので、
CoCo一番屋のイメージには傷はまったく着かなかったようです。

 

以前、中国の悪徳業者によって
ハンバーガーの肉に腐った肉を混入されていた
マクドナルドはどうだったでしょう。
致命的にまでお客様が減って、閉鎖せざるを得ない店舗までたくさん出ています。
この場合の混入は実際にすでに食べてしまったかもしれない人が多く、
それに対する嫌悪感もあるのでしょうが、
マックの方が、情報開示の姿勢と収拾の動きが弱かったような気がします。

 

思うのは、
今回のようなトラブルがあった場合、
とにかく、初期の対応と行動がすごく大切であることでしょう。
「正直に」「できるだけ早く」「大きな声で出来るだけ広く」知らせて、
正しく開示することなのでしょう。

 

企業にとって、誰かの我欲によって起きてしまったトラブルは、
企業の初期の起動と行動によって、
大きく変わることを、今回のことでも強く思いました。
しみじみ勉強になりました。

 

今日の昼、CoCo一番屋がいつも以上に混んでいたことがなによりの勉強です。

 

私の「ロースカツカレー、野菜、1辛、200g」

 

 

村藤君の「とん勝つカレー、普通、300g」

 

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2016年01月14日(木曜日)

1.14.カレンダーのタイミング、生活のリズムが一番の要素

急に冷え込みが来て、
暖冬で灯油が売れず、冬タイヤが売れずで困っていたガソリンスタンドさんも、
これでほっと一息のところもあるようですが、
年末にかけては、
その両方の売れ行きがあまり良くなかったので、
「温度に関係のなく暖冬でも売れるキーパーコーティングがあって助かった。」
と、多くの方からおっしゃっていただいて、本当に良かったと思いました。
そのせいもあるのか、
12月のキーパープロショップさんへの出荷もすこぶる順調でした。
その前年比が、キーパーLABOの既存店で前年比よりも高かったのは、
暖冬で、ガソリンスタンドさんでの他の商品が苦しかった分、
キーパーコーティングの販売に余計に力が入ったからなのかもしれません。

 

気候の変化が商売によってはブラスになったりマイマスになったりもします。
洗車・コーティングビジネスにとっては、
気温の上下よりも日照時間が多いか少ないかが問題ですが、
最近思うのは、案外、温度、日照時間よりも
単にカレンダーのタイミング、
というよりも人間の生活のリズム、
心のリズムに一番大きく左右されるような気がします。

 

お正月の前、年末には普段の二倍のお客様が来られて、
あらゆるお客様が年一番のお車のキレイさにして行かれます。
日本人はお正月が生活のスタートであり、あらゆる面で襟を正す時です。
三月から四月、五月の初めにかけては、新車の納車が目立って多くなります。
八月は洗車が多くなるのは
愛車が暑がっているかのように思えるのでしょうか。
本当に洗車が多くなります。

 

そういう意味では、12月の年末に絶好調であった売れ行きが、
年が明けて1月になっても、同じような率で実績が上がってくるのは、
温度とか日照時間以上に、カレンダーのリズムで、
12月良ければ1月も同じように良くなるということのようです。

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2016年01月14日(木曜日)

1.14.意外にも一日80%の確率

このブログは2001年1月22日から書いているので、
もうすぐ丸15年書き続けたことになります。
話の数は、隠し連番で4415番です。
これを1年=365日で割ると4415話/365日≒12年なので、
12年/15年≒0.80で、
毎日80%の確率で書いてきたことになります。

 

本人的には、ほぼ毎日書いてきたつもりなので、
0.80/日の確率と言われると、意外であるような感じがしますが
実際にはそんなものなのでしょう。

 

昨日と一昨日、久しぶりに二日続けてこれを書きませんでした。
書かない自分を許したからです。
仕事中の時間にはこれを書かないことにしているので、
車や電車、飛行機での移動中、あるいは帰宅してから書きますが、
家に帰ってからの時間、
今回はただ横になっていたいと思いました。
いつもより疲れた訳でもありませんが、そういう時もあります。
「”しない”自分」になっていたい時もあります。

 

でも一度自分を許してしまうと、
本当に「しない自分」に落ち込んで行ってしまいそうですが、
私は「しない自分」を、好きではないので、
また「”する”自分に戻ろう」と思いました。
でも、書けたのはやっとここまでです。
体の中のどこかの調子がおかしいわけではありませんが、
「靴」のおかげで「歩けるようになった」ので、
意外と歩きすぎているのかもしれません。
それで少々くたびれているのでしょう。
大丈夫、こんなものです。

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2016年01月11日(月曜日)

1.11.今日で、年末からの余韻も終わり

年末は12月31日大晦日のフィナーレで終わります。
そして1月1日の元旦は、全社、全員休み。
2日からはドライブショップ内の店舗と、ショッピングモール内の店舗が始まり、
4日からは全店の営業が始まります。
お正月明けは、年末に洗い損ねた人とか、お正月に遠出をした人で、
店はけっこう混みます。

 

しかし6日、7日、8日はちょっと空いて、
だから、8日は、
毎年全社員会議をやらせていただきます。
そして、9日(土)、10日(日)、11日(成人の日)の三連休は、
年末からの繁忙の最後の名残りのようにたくさんのお客様が来られます。

 

そして来週から、いつものようならば、静かになります。
2月いっぱい、3月になるまで、静かな日になります。
この期間は、まるで冬眠のようになって、色々な刺激策も効きません。

 

だから、みんなは一週間の連休を交替しながら取ります。
年末は中々お休みを取らずに頑張ったので、
1月中旬から2月にかけて、
ゆっくりと長めの休みをとって、体と心を癒します。

 

この交代でのお休みがあるので、
みんな、これを楽しみにして年末の頑張りが出来るのですね。きっと。

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2016年01月10日(日曜日)

1.10.「我慢」が「改善」を邪魔することがある。奇跡のような「靴」

昨日、名古屋の上前津にある「FOOT MIND」という靴屋さんで、
私にとって奇跡のような「靴」を手に入れました。

 

私は4才の時のポリオで、
左足が委縮して短く、足首の関節が不安定です。
それでも歩くのが苦手くらいの感覚で普通の生活をしていたのです。

 

そしてそれとは関係なく、
二年前に健康のための二週間の検査入院をしたのですが
その二週間の間に、
悪い姿勢でPCを打ち過ぎたのか、
予定外の椎間板ヘルニアを患ってしまい、寝返りも打てないくらい痛くて、
しばらく動けなくなっていたのです。
それから二年間、ある程度治ったのですが、それから遅々として良くならず、
我慢できずに、
知り合いの大変お世話になったあるお医者さんに相談して、
ある若い「名医」を紹介してもらいました。

 

その名医は、私の腰と左足をぐりぐりといじくって、
なるほどと今までとは違う薬を出してくれました。
そうしたら、その日の夜、
ピタッと痛みが無くなって、
もらった薬が無くなり飲まなくなっても痛みは戻らず、治ってしまったのです。
治ったのかどうかは、その名医が治ったとは言っていないので分りませんが、
少なくとも苦しかった痛みはなくなってしまったことは確かです。

 

あの苦しかった二年間はなんだったのだろうか。
我慢し続けなくて本当に良かった。
今はまだベルトだけはしていますが、痛みはまったくありません。

 

 

しかし、腰が苦しかった二年間、
車いすなどを使っていたので
その間に足の筋肉が弱って、
特に左足の弱い足首の変形が進んでしまい、
歩くと足首が痛くて、そっと、少しだけしか歩けなかったのです。
元々医療用のインソールを入れたドイツ製の修整靴を履いていて、
その靴のおかげで、独立してからの活動が出来るようになった経緯があり、
その靴と靴屋さんには感謝しているのですが、
足の変形がひどく進んだ現状には合わないようになっていて、
相談をしても、らちがあかず、我慢しきれなくなって、
インターネットで調べて、何軒も行って
最後に今の靴屋さん「FOOT MIND」を見つけました。

 

「FOOT MIND」では、今までやった事のない立体的な足の型を取って、
見たことの無いようなデカい立体的なインソールを造って、
足首までをカバーするこのインソール用の靴に入れて履きました。
ところが部分的な不具合があって、
血マメが足にできて大変だったのですが、
(ここまでは、以前書いたことがあります)
不具合を調整してそのマメも治り、
立体インソールの形を修正して、
最後に、靴の”底”を大改造して、足首の向きを固定したら、

 

これは奇跡と呼びたいくらいなのですが、
普通に歩けるようになりました。
杖もつかずに、普通にまっすぐ歩けるようになったのです。
だいいち、まったく痛くないのです。

 

足の角度をキチンとして、インソールでホールドしたら、
まったく痛くなくなって、普通に歩けるようになりました。
長い距離はまだ歩けないでしょうが、
少なくとも、普段の生活の中で歩くのは出来るでしょう。
杖もつかず、体を揺すらずに
まっすぐの姿勢で、歩くのを見て、家族もびっくりしていました。

 

 

しかし靴を履いたり、脱いだりするのはまだ大変で、
まだまだこれから修正すべき所は出てくるのでしょうが、
この劇的な改善は、
長い間、我慢し続けてきた私にとっては奇跡のようなものです。

 

我慢は現状からの改善の邪魔をするものでもあるようです。
我慢より、”改善の努力”をすべきなのでしょう。

小さい時から足の痛みと付き合い続け、我慢は私の相棒のようなものでしたが、
我慢してしまったから、改善が遠のいていたのかもしれません。
我慢などせずに改善するための努力をすべきでした。

 

この靴と、もう二つ造っています。
それ以上に、靴自体を私に合わせて造るオーダーメイドの靴を、
FOOT MINDで、
マイスターの称号を持つドイツ人の一流の職人さんに造ってもらいます。
先日、1時間半かけて足全体のギプスで型を取りました。
また新しい奇跡が起きるかもしれません。

 

「FOOT MIND」の奇跡。
※靴底がゆがんでいますが、これがいいのです。

 

 

今日の午後、
「快洗7」のカタログのための写真と、
動きの実際を紹介する「快洗7動画」のビデオを撮りました。
奇跡の靴を手に入れた私は、
杖も全くつかずに歩き回っていました。くたびれました。

 

カタログもビデオも、今週中に完成させます。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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