谷 好通コラム

2025年10月04日(土曜日)

10.04. 昨日から今日にかけて考えた事、いくつか。

 

昨日は、初めてCOSTCOに入って、

その物販の究極とも言える物欲アジテーションは、

その仕掛けの全てが、

そこにある商品の質に対する絶対的信頼に基づいている事に気が付いた。

 

そして、その商品の選択におけるCOSTCOバイヤー達の絶対的な公平性と、

自らに消費者の目と感性を課し、妥協なく選択している結果だとも思いました。

「COSTCOで売っている物なら自らの欲望に任せて買っても大丈夫」。

だからこそ

「COSTCOが付けた値段なら思いっきり買っても大丈夫」。

そんなお客様からの絶対的な信頼が、

独特の仕入れ方法と展示方法、販売方法を実現しているのでしょう。

 

何故そう思ったのかというと、

こういう大きなショッピングセンターのバイヤーというのは

私はあまりお会いしたことは無いのですが、聞くところによると

並みのバイヤーならば尊大な態度が普通で。

並みのバイヤーならば、自社を如何に儲けさせるかを求めます。

だから

商品そのものの価値も求められますが、

それはより売れるモノ選びという意味であり、

同時に高利益率を求められ、

かつ、より儲けさせる利益率の高い商品に良い売り場を与え、優遇します。

並みのバイヤーは、

消費者にとって良い物とは、よく売れるという意味で大切だが、

その上で、より自分達を儲けさせるかどうかを強く求めるのだそうです。

 

たまたま私がお会いしたCOSTCOのバイヤーは、

それを全く感じさせませんでした。

良い商品を求める真摯な姿勢がありました。

もちろんビジネスなのだから利益が大切なのですが、

まず商品そのものが一番大切という姿勢が貫かれているような気がしました。

良い物を。誰もが認める良い物を。

それが第一で、価格は、大量仕入れの代償として求められ、

そういう要素が、今の展示方法や在庫方法、販売方法を支えている仕組みの基。

私の想像でしかありませんが、そんなことが、

世界を席巻しつつあるCOSTCOの強さの奥深さ、かつ、明快さの

その一部を理解出来たような気がしました。

その上でKeePerはどうするのか、よく考えなければなりません。

 

 

今日は、旧倉庫を改造した

新中央トレーニングセンターの引渡し前の打ち合わせです。

工事をしっかり見たのは今回が初めてで、

自分が思っていたのと、意外と違う部分が多くて、

なぜこうなってしまったのかと、ついイラっとしてしまった。

だから、せっかく全日本チャンピオン戦に、

改造工事を間に合わせてくれた工事屋さんに

謝意を言うどころか文句を言っただけになってしまった。

 

だんだん自分の意志をちゃんと伝えられなくなってきたのか、

組織が大きくなって、間に入る者と意思疎通が出来なくなってきているのか、

あるいは、間に入った者が、

自分の思い通りに勝手に物事を進めるようになってしまったのか、

あるいは、工事屋さんの判断が伝わりにくくなっているのか、

もっと事前の確認作業を細かくしなければならないのか。

 

今後、新店のオープンがスピードアップして行き、

もっともっと仕事の量が増えて行くのだから、

ここは根本的に問題を解決しておかないと、全体が滞ることになって、

この会社の未来が変わってしまう。

優先度、最高レベルの仕事です。

 

新中央トレセンは、

2025年KeePer技術コンテスト全日本チャンピオン戦に

間違いなく間に合います。

 

昨日は、帰りの新幹線は新横浜から乗りました。、

新横浜の「みどりの窓口」は大渋滞の常連で、

今回も切符を買うだけで30分以上、ひょっとしたら1時間近くかかりました。

何十人もきっぷ客が列を造って待っているのに、

空けている窓口は2つだけで、

しかも、窓口ではややこしい注文を付けている客もいて、

窓口が多ければなんとかなっても、窓口2つだけでは何ともならず、

列が全く動かない時間が15分くらい続くと、真剣に文句を付けたくなります。

私は身障者割引を使い、

車イスの置き場所も確保しなければならないので

どうしてもみどりの窓口での発券が必要です。

これからは多少時間が余分にかかっても、

東京駅に行こうと決めたのでした。

 

この新横浜野駅の上層部の人は、きっと、

現場を見ようともしない能力の低い人なのでしょう。

客の中には長い列が出来ているのを知っているのに、

15分以上もダラダラと窓口を陣取っている人もいる。

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2025年10月03日(金曜日)

10.03. 初めてコストコに行った。これはカルチャーショックだった。

今日は東京の文京区で一仕事をして、

最近店舗の設置場所を移動オープンしたKeePer LABO市原店に行く前に、

COSTCOに行きました。

前々から気になっていたのですが、やっと行く機会があったのです。

千葉県の木更津です。

 

人から色々話には聞いていましたが、

COSTCOは人の物欲を刺激する塊のような空間ですね。

素晴らしく清潔であり圧倒的に広い。

そこに置いてある商品は、

小っちゃなコンビニと同じ商品点数(種類)でしかないのに、

一つ一つの量がけた違いに大きく、

しかも一つ一つが本気で厳選されていて、

そこにあるものは絶対に買っても大丈夫なような信頼の妖気が漂っている。

COSTCOのバイヤーは、

売り込まれる物から良さそうな物を選んで買うのではなく、

自らの目で見て、自らの耳で聞き、人々の評価も聞き、

自ら選んで、自ら体験して、自らの価値観と評価、自らの判断力で自ら選ぶ。

 

売り込んでくる者への遠慮や配慮など、実は全くないのだろう。

あくまでも、それが持ち込まれた物であっても、

自らの目で見て、自らの耳で聞き、人々の評価も聞き、

自ら選んで、自ら体験して、自らの価値観と評価、自らの判断力で自ら選ぶ。

あくまでも良い物を、安く。

販売も仕入れも圧倒的な数量で、安さをカバーする。

 

自らの目で見て、自らの耳で聞き、人々の評価も聞き、

自ら選んで、自ら体験して、自らの価値観と評価、自らの判断力で自ら選ぶ。

 

物販業の究極を見た。

 

私達のようなサービス業とは、

究極の反対側にあるものだが、

極めているという所が、我々も見習うべきだと強く思った。

しかも、私達の対極にある。だからこそ勉強になる。

 

 

そのあと、新KeePer LABO市原店に行った。

新しい店はものすごく使いやすくなったという。

しかし、たまたま、

たまたま、お客様が一人もいず、一台もいなかった。

 

本日の売り上げは、

実績:291,127円
来店台数:17台 (内新規:1台)(平均単価:17,125円)
(PM)2台(CF)0台(DA)4台(EX)0台

 

まぁ、平均的な実績だから、

本当にあの時は、本当にタマタマだったのでしょう。

 

さかもと君、わたなべ君、むろおか君、せいみやチーフ

さかもと君が、コンセントの向きが絶体におかしいと指をさす。

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2025年10月03日(金曜日)

10.03. プロテクションフィルムと犠牲被膜的KeePerコーティング。

35年前、私が「ポリッシャーによる研磨+コーティング」を学んでいた頃から、

プロテクションフィルムはありました。

 

軟性の高分子樹脂のフィルム、100~200μもの厚みがあって、

塗装面上に粘着剤を使って貼り付けるもので、

飛び石による傷から塗装を守るのに力を発揮します。

材料費も施工費も高く、

一台当たり100万円前後もするようです。

フェラーリ、ランボルギーニのような非日常的な超高級車が、

外からの障害に対してあくまでも「守る」ために使われてきました。

 

その大昔から、プロテクションフィルムとカーコーティングを比較して、

どちらが優位で、車に有用あり、商品として将来性があるのかと議論されてきました。

 

我々のKeePerコーティングは、

1~2μ程度(ポリシラザン系は更にその数十分の一程度)の薄い膜で、

塗装上に、低分子構造による塗装へのアンカー効果で密着し、

塗装の身代わりとなって傷つき、痛み、劣化して、

定期的に、しかも簡単に入れ替えの作業が出来る「犠牲被膜」としての役割が、

KeePerコーティング。

施工価格もプロテクションフィルムとは比較にならないくらい安い。

そもそもプロテクションフィルムとは、

目的と役割が違うので、

比較できるものではない。

というより、その優劣を比べるものではない。

しかし、

昔、聞いたことがあります。

そういえば、プロテクションフィルムの絶対的な優位性は、

これによって「車のカラーを変える事ができること」だと、昔の師匠が言っていました。

 

むしろプロテクションフィルは艶も光沢度も低く、

艶の観点ではあまり見栄えはしないので、

プロテクションフィルムの上にKeePerコーティングを施工するのは、

非常に有効です。

 

KDDIさんのスマホに対するコーティングでは

既にあった「割れ防止」の為のフィルムを、ディスプレーに貼って、

その上からKeePerのスマホコーティングを施工して

フィルムの割れ防止効果と、KeePerコーティングの触感向上と、

指紋付着防止の効果の両方をうまくプラスして使われています。

 

そんな可能性を、

車の世界においてもうまく実現できないだろうかと考え、

今、東京に向かって新幹線に乗っています。

 

私の今日の星占いはあまり良くありませんでしたが、

何か月ぶりに富士山がくっきりと見えて最高です。

 

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2025年10月01日(水曜日)

10.01. 自分に自信を持つのはまだ早い。まだ全然早い。100年早い。

私のところに何かの売り込みの業者は誰も来ない。

特に広告や商品の売り込みは一切受けないので、どこの誰も来ない。

何処に対して、

どんな販促を打つのか、

お客様に対してどんな商品を提供させていただくのか

自分達が、お客様の事をよく知って、

お客様の為に自分達が出した方針によって決める事であって、

決して、私達が売り込まれるものではない。

売り込まれ好きは、自分がすべき仕事の放棄でしかなく、

売り込まれる窓口、

売り込まれる事が自分の仕事だと思っている人は要らないし、去るべきだ。

 

今日の会議の中で、

相手の都合より、自分達の都合を優先する事を当然だと思っている人に会った。

久しぶりにそういう人に、

画面の向こうに会った。

久しぶりに腹が立った。

それでも、きっと、自分達の都合を通す事を、

まだ当たり前だと思っているのだろう。

自分勝手なことが、自分の価値の担保だと思っている人は、

いつも、どこにでもいるから仕方ない。

自分に自信を持つのはまだ早い。まだ全然早い。100年は早い。

 

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2025年09月30日(火曜日)

09.30.自分達の想像だけではお客様を知ったことにはならない。

2001年から書き始めて、

最初の100話は一日も欠かさず書く。と決め、それはやったが、

それ以降は一日も欠かさず書いた月は一度もなかった。

 

書くこと自体を目的にしては書きたくなかったから、

書こうと思う事が無い日は、無理して書くだけ書くという事はしなかった。

と、もう一つ、

ご存じの通り酒を飲んで酔っ払った時は書かない。書けない?

 

それが今月は珍しく28日まで続いて一日も欠かさず書いていたので、

初めて「無休」の月になるかと思っていたら、

昨日は、久しぶりに書く気にならなかった。

というより、何も湧いてこなかったという方が正しい。

 

昨日は記録的に用件の数が多く、一日で11件もの予定がびっしり入った。

結局、昼食も10分間で済ませ、

昨日の予定は数が多いだけでなく中身も濃い。

しかし、

一つ一つの事が変化に富み、濃く、短く、続く。

すると、一つ一つの事がこなしているだけになりがちになる事に気づく。

予定は多くこなすだけこなす方が仕事をしているような気になるが、

こなしているだけで、

せっかく中身があったかもしれないものを、

こなすだけで捨ててしまっていたのと同然になっていたかもしれない。

だからなのか、

昨日は何も書くことが頭の中になかった。

今後は、予定を極力詰め込み過ぎないようにすることにした。

 

 

同じような事で出張の移動時間もそういう面がある。

本人にとっては、その場所に行く出張そのものには意味がある筈なので、

その為の移動時間にも同じく意味があるように思えるが、

移動時間は移動時間であるだけであり、それ自体には意味はない。

今の時代、どこにいてもリモートでの話もリアルに近い内容と意味が持てる。

本当にそこに行くという事に意味があるのかどうか、

移動という時間と費用を要する行為が必要なのか、

やたらと移動時間ばかりが多い者は、やはり、仕事量自体は少ない傾向にある。

移動は時間を無駄に過ごし、

すべき仕事の量を減らし、質をも落とす恐れを持つ。

 

 

私は昔、KeePer LABO店舗がまだ少ない頃、

パソコンでやる仕事を持って、どこかのKeePer LABO店舗に行き、

お客様がお待ちになるゲストルームの一隅に座って、

一日中、座り仕事をしていたことがあった。

そうすると、自然にお客様が話している声が聞こえてくる。

こちらが一生懸命パソコンを打っていると、

お客様に意識が行かない。

こちらが意識しないとお客様の方もこちらを意識しないようで、

自然なおしゃべりが聞こえてくる。

或いは電話で話す声が聞こえてくる。

 

このお客様の自然の声が、

私にものすごくたくさんの事を教えてくれた。

私達が良かれと思ってやっていた事が、お客様には不評でしかなかったり、

何気なく言ったスタッフの言葉がお客様に凄く感じ良く響いていたり、

逆に、スタッフの何気ない言葉がお客様を不愉快にしていたり、

私達がまさかと思うような物が、

お客様からはすごく期待されていたり、

こちらが思っていた事と、

お客様の感じていた事の、その”食い違い”には、たびたび驚かされた。

 

私達は、私たち同士でお客様の事を話すが、

それはあくまでもこちらからの想像でしかなく、

その実際は、お客様自身の気持ちで話すお客様の言葉の中にしか出て来ない。

私達は、自分があたかも知っているという前提で意識を持ちがちだが、

私達は、お客様ではないので、

自分達の想像だけではお客様を知ったことにはならない。

私達はお客様の出したデータで分かった気になるが、ただ傾向は分かっても、

その実際は、私達は分った気になっているだけで、随分違ったところにいる。

 

私達は想像でお客様を分かった気になってはならない。

実際に聞き、実際に見て、

実際に使って見て、実際に接しなければ分かった気になってはならない。

 

 

DIY用のお風呂KeePerに使うスポンジが、

普通の人には使いにくいという事が分って、

まだ入社したばかりのECサイト担当の澤久君が、

普通の人として、色々なスポンジを実際に普通の人として使い、

これがいいと指定したスポンジは、

「へぇ~」と、開発のメンバーが意外であったものだった。

ECサイト澤久君と「なるほどスポンジ」

 

北海道の新しいKeePer LABO店舗のデザインを

前の道を通る人の目になって造ってみた。

 

10月の何日からか開催される「ジャパンモビリティーショー」のKeePerブース。

何度も何度も車の選定をみんなで考えたり、ブースのデザインも考えた。

 

KeePer TIMES10月号の1面に「RACING LABO」を取り上げた。

その記事に使う写真を、こんなのはどうだろうかと出した。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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