谷 好通コラム

2010年02月04日(木曜日)

2417.予想外の40分遅刻と富士山

今日午前中に仕事を済ませたあとは、
珍しく午後5時までスケジュールが出来たので、沼津まで行った。
いつか行かなくてはと思っていたが、
何かついでの仕事が出来たら行こうと思いながらズルズルと日がたっていた。
今日たまたま5時間半の時間が出来たのをいい機会と思い出て行ったのだ。

 

沼津の町は富士スピードウェーでレースがある時に
泊まつたことがあるので、知らない場所ではない。
たしか大府からは200kmと少しの距離。
会社を出てすぐに大府インターから高速に入り、
連続で200km余走って、沼津インターで降りてから相手先まではほんの数km。
東名高速はほとんど100km/h制限なので、
沼津で1時間話をしても、往復2時間半の時間があれば十分だと思った。

 

しかしこの考えは甘かった。
平日の東名高速はトラックだらけ。
大型トラックは90km/hのスピードリミッターを装着しているが、
高速道路での大型トラックの制限速度は80km/hである。
制限速度にうるさい運送会社のトラックは80m/hで走行車線を走り、
それを90km/hのスピードリミッターをつけたトラックが、
スピード差10km/hで追い越し車線をふさいで追い越していく。
それが延々と続く。

 

だから、結局、東名高速のほとんどを私たちも90km/hで走ったことになる。
制限速度100km/hの東名高速は、
いまや実質90km/h制限の道路になってしまった。
数字に表せないかもしれないが、
これはかなりのマイナス経済効果になっているのではないか。
土日は1,000円のETC割引を当てにしたファミリーカーで溢れ、
あちらこちらで渋滞だらけ。
いつの間にか、東名高速道路は気持ちよく走れる道路ではなくなってしまった。

 

沼津では行って本当に良かったと思ったが、
午後5時の帰社予定には40分遅れてしまった。

 

大型トラックの90km/hスピードリミッターの施策と、
土日1,000円ETC割引の施策は、高速道路の様相を一変させた。
これで本当に良かったのか、だれが良かったのか、ちょっと考えてしまった。

 

これからは高速道路での時間感覚を変えなければならない。

 

変わらないのは、やっぱり富士山。
上り線「富士サービスエリア」直前、突然眼の前に、高い、
とても高いところに富士山が現れる。
東名高速で一番ドラマティックな瞬間である。

 

今日は、中腹が雲にさえぎられ、富士山のてっぺんが天空に浮かんでいるよう。

 

 

沼津からの帰り、下り線の富士サービスエリアから。
裾野まで雪が白く広がっているが、
中腹以上頂上までの雪が強風で吹き飛ばされ、珍しい富士山の姿になっている。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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