2008年01月11日(金曜日)
1817.たった一人の晩餐か
一昨日の朝、名古屋から福岡に入って仕事を済ませ、
夕には東京に飛んだ。
そのまま板橋駅の裏のホテルに泊まって、
朝一、板橋で大切な仕事をして、午後2時半の便で札幌に飛ぶ。
午後4時過ぎに千歳に着いたら、
そのまま工場に行って打ち合わせをして、
午後6時くらいから快洗隊札幌店でミーティング。
先週の愛知での新年会に札幌店のスタッフは参加してもらわなかった。
本当は皆も来てもらって全員に紹介をしたかったのだが、
名古屋⇔千歳便はこの時期何の割引もなく往復で75,000円もかかってしまい、
5人来て貰うとそれだけで375,000円もかかり、しかも日帰りとなる。
いかにもこれは勿体無いということになって、
札幌店だけ、私が札幌に行って新年に当たっての所信表明をすることになったのだ。
そして、夜遅くなるかもしれないが、
新年会としての食事会をする。
それが終わったら、そのまま千歳空港内のホテルまで送ってもらい、
翌朝7時40分の飛行機で名古屋に戻る。
今はその飛行機の中。
本日午前10時には本社に出社する。
これが9日から10日にかけての二日間の仕事である。
私の仕事のこなし方の秘訣は、
必ず、その日の朝、その日の仕事の場所にいるということだ。
もちろん移動日なんてものは絶対作らない。
朝から一日仕事をして、夕、あるいは夜移動して、
次の日の朝はその日の仕事の場所にいて朝から仕事をこなす。
飛行場内に泊まって今回のように朝一番で移動してしまう。
これさえ守れば、いつも一日を目いっぱい仕事で使うことになって、
移動によって本来の仕事量が減ることもない。
やれる限りの多くの仕事を、出来るだけ速いスピードで、
たくさん、同時進行で進めて行かねばならないのだ。
出張先ではほとんど飲まない。
飲む時間があったら移動する。
それが一番体力を消耗せずにすむ秘訣であり、
仕事を滞らせない秘訣だ。
「社員ともほとんど、飲まない。」
こう書くと、皆さん意外に感じるかもしれない。
あちらこちらでスタッフたちと飲んでいる写真を載せているが、
本当にそうなのだ。
去年の11月、
快洗隊直営店をしばらく私の直轄にすると宣言してから、
各店舗のスタッフたちみんなと、一回ずつ
一緒に食事をして、
酒も飲んで、途絶え気味であったコミュニケーションを取り返そうと決心した。
だから今年の年末にかけてはかなり飲んだが、
これは例外中の例外で
これまで、快洗隊のスタッフ、営業のスタッフたちで
私と一緒に酒を飲んだことがある人はあまりいないだろう。
東京の連中とは、このところ何度か飲んだが、
九州、広島、大阪、名古屋、仙台、北海道の営業スタッフとも
飲むのは年に一度あるかどうかで、(あってもキーパープロショップの時だけ)
一緒に飲んだことのないスタッフの方が多いだろう。
本社のスタッフとも同じようにものだ。
家での晩酌は必ずやるが、意外と外でみんなと飲む機会はない。
飲んで作る人間関係なんてやっぱり基本的には浅いし、少なくとも仕事に必須ではない。
酒は楽しむものだ。ただそれだけでいい。
それでなくとも
はるばる訪ねて来ていただいた人とか、
志を同じくして、夢を語り合いたい時とか、
楽しくお酒を飲む機会はけっこうあるので、仕事を引きずってまで飲むことはない。
会社の金で飲むという習慣が嫌いであるし、
ただでさえ夜遅くまで頑張ってくれているスタッフたちに、
仕事の延長として社員同士で酒を飲む習慣が出来ると、
それはお互いに迷惑でしかないはずだ。
仕事モードをダラダラと夜遅くまで引きずるのは決してよくないし、
仕事が終わったら、やっぱり家庭がいい。
いい仕事は、いい家庭によって支えられているものだから。
酒はあくまでも個人が個人同士で楽しむもので、
それが仕事仲間であろうとなんであろうと、
楽しみのために、ただ楽しく飲む。それ以外何もあてにしないし求めない。
それでいいと思う。
それでこそうまい酒であり酒本来の役目である。
酒はうまいし、もちろん私は酒が大好きである。
しかし、これから引っ越すつもりで東京に滞在することが多くなると、
移動するわけでもなく、家族がいるわけでもなく、
ただ一人で晩飯を食べることになることが多くなるわけだが、
これはやっぱり虚しいな。
だからといって、
鈴置君とか山迫君とかを毎度呼び出して、
「いっぱい飲もうぜ」なんてやったら、それはまったく迷惑な話でしかなく、
特に可愛いマミちゃんにさびしい思いをさせる事になる。
すぐに部下に「呑みに行こう」という上司ほど迷惑な存在はないのだ。(私を含めて)
さあ、ではこれから東京でどうやって晩飯を食べていこうか。
移動に使う時間としての無駄を、ほとんどなくする習慣は身につけている。
仕事が終わったらそこで飲まずに移動することだ。
晩飯は駅弁でいいし、コンビニ弁当でもいい。
移動する時間を晩飯の時間で消化できたというお得した感があって、十分に満足できる。
じっくりとパソコンも打てる。
でも、やっぱり晩飯は家で食べるのが一番うまい。
誰にも気を使うことなくだらしない格好して、
アホ面してビールを飲んでいてもいいし、
なんつたって手料理が一番うまいのだ。
プロの料理人が作った料理はそれはそれとしてうまいが、
手料理は、それとは別物としてやっぱり一番うまいのである。
それが、東京に一人で行くと、
ホテルかどこかで、一人ポツンと晩飯を食べることになる。
私は単身赴任を一度もやった事がないので、
その点だけが、どうしても不安であり、恐怖でもある。
たった一人の晩餐。
ああ、どうしようか。