谷 好通コラム

2023年07月09日(日曜日)

07.09.「リンガーハット」「井手」「ばってん」の三つの成功を考える。

今日の昼ご飯は「リンガーハット」で、

私は「ピリ辛皿うどん(麵少な目)」でした。

一緒だった家族は「冷やしナスちゃんぽん」と「彩皿うどん」で、

 

リンガーハットに行った理由の「チャンポンの味が一番本格的だから」は、

どっかへ行ってしまったチョイスです。

 

みんなで楽しく分け合いながら、

それぞれをみんな大満足で完食です。

 

リンガーハットは「チャンポン」というマイナーな食材に特化しつつ、

日本でもトップクラスの多店舗展開に成功しつつ、

なお、

PER160倍と、投資家からとんでもなくその成長性を評価されています。

数多い外食産業の中でも大成功している会社の筆頭でしょう。

 

何がポイントだったのか。

それを考える前に、もう2つの話をします。

 

 

実は、マイナーな「チャンポン」ですが、

特化している店舗が結構ありました。

家族の中にチャンポンが大好きな者がいて、

いつもチャンポンはリンガーハットだったのですが、

インターネットで調べて「チャンポン専門店」を称する店がいくつもあって、

その中から美味しそうな店を選び、何軒かに行って食べて見たのです。

その中の一軒、

栄町のど真ん中でとても繁盛している店は

チャンポンが佐賀県の味で、うちのチャンポン好きには不合格でしたが、

別の意味でとても美味しく、

酒のつまみにとても美味そうな料理もすごく豊富で、

ここは、ぜひ「達成会」で来てみたいという店もありました。

そうでなくとも、私はまた”夜に”是非来たいと思った店でした。

「井出チャンポン」全国に13店舗展開しているようです。

https://ide-chanpon.co.jp/menu/

 

 

あるいは、先週行った店で、

ネットで「チャンポン・愛知」で検索したら

一番上に来た店「ばってん」は、

東海市にあるとあったので近くでもあるし早速行って見たのです。

それはものすごく小さい店でしたが、

とても繁盛していて、しかも合理的。

この店がとても考えさせられた店だったのです。

「ばってん」、店舗内の面積10坪ぐらいで、

スタッフは店主であろう調理する人と、

配膳をする多分奥様らしき女性の二人だけ。(パート募集中とあった)

駐車場も離れた所にある。

外観だけ見てスルーしようかと思ったが、みんなもう腹が減っていたので、

とりあえず店の中には行って見たら、びっくりした。

中にはお客様がいっぱいだったのです。

これはひょっとしたら大穴の店舗に当たったのかも知れない。期待が膨らむ。

メニューを見て感心した。

 

メニューは基本的に「ちゃんぽん」なのだが、

そのチャンポンが、

「並み(麺200g)」「大(麺1.5倍)」「特大(麺2.5倍)」「小(麺100g)」と四種、

それぞれに普通と「卵入り」「野菜大盛り」「卵入り・野菜大盛り」の四種。

つまり、普通のチャンポンだけで4×4=16種類あるのです。

 

それに加えて、

チャンポン+「かつ丼」「+卵丼」「+親子丼」「豚丼」と四種ある。

16×4=64種?

 

さらに、「かつ鍋」「親子鍋」「肉鍋」とあって、

食べる方はかなりの選択の自由(100通り以上)があって、私も迷ってしまう。

この時、私は「ちゃんぽん(小)」と「親子鍋」を選んだ。

 

これは考えてみると、すごい。

メインのチャンポンは1種類だけで、麺の量と野菜の量、卵の入り否で、

16種類の選択肢を造ってしまい、

卵と鳥肉と豚肉とカツを用意するだけで

100種類以上のバリエーションを造ってしまった。

 

比較的狭い店舗で、

たった二人だけで、

用意する食材は最少に済ませ、

これ以上ないほどの効率の最大化を図り

しかも自店のサイトをSEO対策か何かで検索一番トップに出していて、

お客様の来店を稼ぎ、来てくれたお客様には

単純な組み合わせで、100種ものお客様の選択肢を作り出して楽しませ、

レピート率を確保する。

しかも、その店舗が自宅だったら、

この「ばってん」は半端な利益ではないはずだ。

もちろん、

「チャンポン」は美味い。

 

このような個人事業主で、

実に合理的な効率化を実現して

利益のしっかり出る経営をしている人は、たまにではあるがいる。

頭のいい人だと思う。

 

大いに参考になる。

しかし、この手法では「成長」「拡大」がない。

我々が本当に学ばなくてはならないのは、やはり「リンカーハット」だろう。

 

ちなみに、チャンポン大好きの我が家族は、

「チャンポン」はやっぱりリンガーハットが美味しいと言う。

(私にはその違いが分からないが)

だから、今日またリンガーハットに来て、

しかも、目的の「チャンポン」そのものではなく、

本人は、夏メニューの「冷やしナスちゃんぽん」をワクワクで頼み

私は「ピリ辛皿うどん(麵少な目)」で、

一緒だった家族は「彩(いろどり)皿うどん」を楽しく注文して、

とても美味しく平らげた。

 

私達も、リンガーハットには学ぶところがとても多くあるようだ。

今日の日曜日、日本国中のKeePer LABO店舗から、

すさまじいまでの実績報告がいっぱい来ている。

しかし私たちは、だからこそ、

リンカーハットなど尊敬すべき先輩たちから

もっと、もっと多くを学ばなくてはならない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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