2023年11月11日(土曜日)
11.11.平気で水道代引き落としにする神経。
私は4才の時ポリオに罹患して左足が委縮している。
若い時はそれを不便したことはほとんどなかったが、
社会人になる頃に母親に勧められて申請した身障者手帳を持っている。
だから、
その頃は名古屋市から、今は大府市から
何とか言う身障者の手当を月に4千数百円もらっている。
わずかと言えばわずかだが、
それでも手を付けずに忘れた頃には、20年も経てば100万円位にはなるので、
印鑑のない暗証番号だけの内緒の預金通帳に入金される形にして、
言って見れば私のへそくりのようなつもりで放ってあったのです。
・・・・・・・
それから本当に二十数年経って、
自宅の引っ越しがあった時、
荷物の中からその通帳が出てきたので、早速記帳して見た。
百数十万円は貯まっているはずだ。
記帳した通帳は当然1冊で済まず、
2冊に渡って、
同じ金額の入金がスラ~っと並んでいるが、
その隣に、ばらばらの数字の出金もズラ~っと並んでいる。
しかも、最終残高はたった数万円しかない。
「え~、なにこれ?」
”出金”のバラバラの数字の頭には「水道料金」と書いてあるではないか。
犯人は当然、我が相棒の連れ合い。
私は、昔から内緒が全く出来ないので、
連れ合いは、私の秘密の通帳なんてとっくの昔に知っていて、
毎月、毎月、大府市から4千数百円入金されてくる通帳を、
「水道代の支払いにちょうどいい」と、引落とし指定してしまっていたのです。
連れ合いは暗証番号なんてとっくに知っています。
ひどいではありませんか。
身障者が20年先を楽しみに細々とした身障者手当を貯めていた通帳を、
ちょうどいい。と、水道代の引き落とし口座にしてしまうなんて、
身障者いじめとして下手すれば新聞沙汰になるくらいひどい話です。
・・・・・・・・・
・・・・・とは言うものの、
私は自分を足が悪いから可哀そうだなんて全く思った事がありませんし、
我が連れ合いも、見事に全く思っていません。
だから、二十年ぶりに見た秘密の通帳が水道代引き落としで空っぽであっても、
大笑いして終わりなのです。
私は自分の障害を全くネガティブに思った事がなく、
歳をとって足の変形が進んで
今ではほとんど歩けなくなっていて車イスに乗るようになって、
障害も2級になっていますが、
未だに自分を気の毒とも何とも思っていません。
だから、
私の事を気の毒なんて全く思ってもいず、
私の身障者の手当てが振り込まれてくる通帳を、
平気で、水道代の引き落としにするあの神経も大好きなのです。