谷 好通コラム

2024年01月22日(月曜日)

01.22.最初の応募動機は「時給が一番高かったから」

アイスクリームを運ぶトラック運転手のアルバイトを一か月でクビになった私は、次のアルバイトを探しました。家の近所に「○○石油トラックステーション深夜給油アルバイト募集 時給〇△×〇円」の書いた看板が立っていました。その時給は自分が知っている限り一番高かったので、私は迷うことなくそのバイトに応募したのです。

しかし考えてみれば、その時がガソリンスタンドとの関わりの最初でした。今のKeePer技研㈱はカーコーティングに関わる仕事ですが、その供給先で一番多いのがKeePer PRO SHOP(全国に約6,500か所)という技術認定店で全国のガソリンスタンドが中心です。それは私が起業する前職がガソリンスタンド勤務であったことが深く関係しているのですが、そのガソリンスタンドとの最初の関わりの動機が「時給が一番高かった」からだったのです。

しかし、この会社の関東の営業部長も最初はそうだったと言っていましたし、会社で一番多い人数の部下を持っている東日本のKeePer LABO部長も同じように言っていました。更にこの会社のトップの一人である専務だって最初はこの会社のアルバイトでしたから、最初は「時給が一番高かったから」と言うかもしれません。この会社への応募動機が、この事業に未来を感じ社会的な意義を見出したからなんて高尚なものではなく、最初は「時給が一番高かったから。」とは、情けないようですが案外そうばかりでもありません。

私も含めてみんなに共通して言えることは、皆「同じ給料をもらうなら出来るだけラクをした方がトクだ。」という発想が全く無い者達です。その反対に「どうせ働くならば高い給料を取って全力で働き、認められるような成果を出したい。勝ちたい。」と、思っている者達で、放っといても全力を出す種類の人達だから、彼らを信頼して要職に充てているものです。

人の能力とは、その人が持っている知能的な意味も含めたフィジカルとしての能力より、「ラクをした方がトクだ」の対極の「自分が出せる目いっぱいの成果を出したい。」という価値観の持ち主であるかの方がずっと重要な要素と言えるはずです。だから最初の応募動機が「時給が一番高かった」があながち✖とは言えないと思うのです。

だからと言って、この会社では面接で「時給が一番高かったから。」と言えばそれでOKかどうかかは、ちょっと別ですが・・。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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