2024年02月13日(火曜日)
02.13. 15話.株式会社タニ、共同石油高津波給油所。
起業を志して約1年、1985年8月ようやく会社を登記。代表取締役谷 好通、株式会社タニ。店舗は共同石油 高津波給油所、本社および店舗の住所は愛知県刈谷市山池町。ですが、山池町給油所とはせずに高津波給油所としたのは起業をした心意気というかやる気満々で、「山池」という平和なイメージよりも、店舗の向かい側の住所が「高津波町」だったのでも、こっちの方が勢いがいいと高津波給油所としてしまったのです。約30年前に出来た古いタイプの敷地約150坪の小さなガソリンスタンドでした。
さらに起業当時はイケイケドンドンで、とすれば当然「現金安売り看板」を開店当初から出して「売ったが勝ち」の勢いであった。もともとこの店は安売りを一つの看板にしていたので、比較的おとなしいイメージの共同石油マークを上げていながらの安売り看板だったので、周囲の同業者からの反発も強かったが、「一文無しからの起業」であったこともあり、とりあえずの現金が欲しかったこともあって、元売りからの圧力にも従わず現金安売り販売はやめなかった。
しかし、元売りからの要請に逆らっての安売りだったので、増販に伴う仕入れ価格の値引きは得られず薄い口銭での販売が続き利益はあまり出なかった。しかし、メジャーな元売りマークでの安売りは効果てきめんで、販売数量はぐんぐん伸びて、あの時代の業界のステータスであった100kl販売を軽くオーバーして、元売りも販売数量の増販については絶賛して他店の見本だとした。
しかし、安売り効果でガソリンの販売数量が増えれば増えるほど店のスタッフ達は疲れた。それでも利益は少なかったので増員することも出来なかったし給料は決して高くなかった。
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