谷 好通コラム

2001年02月06日(火曜日)

第14話 赤鼻のポチ

高松から名古屋への飛行機の中でこれを書いている
乗っている飛行機は“フォッカー50”という
オランダ製のプロペラ機で
とんでもなく古い、でも最新鋭機である。
古い最新鋭機?
まず飛行機の原型が昭和30年代と超古い、
昔は「フレンドシップ」という名前で飛んでいた。
基本設計が非常にしっかりしている、いまだに世界中で活躍している。
その機体に
最新鋭のターボプロップエンジンと6枚プロペラ、
最新のレーダーとか飛行管制コンピュター(飛行機用語でアンビオニクス)を搭載して若返りを図ったもの。

 

 

機体は頑丈そのもので、心臓と頭脳は最新鋭という私のとても好きな機種の一つだ。
しかも機体の上に翼があるので、どの席からも下界がよく見える
しかも離陸・着陸の時に飛行機の脚が上がったり下りたり、
タイヤが地面にドンと白煙を出して接地したりするところを
目の当たりに見る事が出来る。
飛行機好きにはたまらない飛行機なのだ。
ニックネームが“赤鼻のポチ” よくぞ言い当てた、という可愛い名前。

 

しかし、今日は残念ながら脚の出し入れや、着地の瞬間を見る事が出来ない。
50名定員のところ8人しか乗客が乗っていないのだ。
この飛行機は機体のバランスの関係で、
乗客が極端に少ないときには、機体の一番後ろの方に集めてしまう。
今も後ろから順番に4列隙間なく8名が座っている。
この場所からだと脚が見えないのだ。

 

この飛行機を運行しているのは「中日本エアーライン」という会社。
日本のコミューター便として唯一黒字を出している面白い会社。

 

ピンポーン、
「当機は最終の着陸態勢に入りました。シートベルトを・・・・」
もうそろそろ着陸なのでこの辺で、とりあえずオシマイ。
あとは15話で

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