谷 好通コラム

2003年06月28日(土曜日)

743話 ショートショート

今年の梅雨は恐ろしくタイミングが悪い
すべての土日がらみで、雨が降った
昨日見た天気予報では、これからが本格的な梅雨であるとも言っている
あ~あ、である

 

全国的に見ても同じようなもので
皆さんのご苦労がよく分かる

 

快洗隊の刈谷店も、知立店も今月ばかりは最悪だ
刈谷店で粗利三百万円台の前半
知立店にいたっては、150万円止まりかも知れない
しかし知立店は、今月は板金がずいぶん好調で、
いざ、フタを開けれてみれば、意外ともっと行ってくれるかもしれないが

 

株式会社快洗隊も
好調な滑り出しで
設立後3月から単月収益黒字であったが
ボーナスを今月払って、今月の売上げがこの調子では
収支トントンか
ひょっとすると瞬間的に、単月で少し赤字を出すかもしれない
新米経営者のH.オサムの胃が痛くなるころだ
胃薬でもプレゼントしてやるか

 

アイ・タック技研は今月、決算を迎える
おかげさまで設立3年後以来7年連続、増収増益でやってこれた
これは本当にありがいたい事で、感謝以外の何ものでもない
ありがとうございました。

 

早く梅雨が明けて
こんなきれいな夕日を手玉に取れたらいいなあ

 

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2003年06月28日(土曜日)

742話 快洗隊の見学者

今日も、午前から午後にかけて快洗隊の見学の方が6名来られた
昨日も、7名来られた

 

いずれも東京からの方で
わざわざお大勢の方で来られただけあって
はっきりとした目的を持って
熱心に見学していかれた

 

真剣に目的を持って見学に来た人は
質問が多い
それも、かなり突っ込んで質問してくる
実を言うと、これは本当にありがたいことで
私たちは、どなたかが見学に来られたときには
生の数字をお見せし、そのままの姿をお見せして
本当のことを包み隠さず説明するのだが
冷やかし半分で見学に来た人は
「どうせうまい事言って・・・・」という感じなのか、なかなか質問をしてくれない

 

質問をしていただければ、していただくだけ
かえって、私たちが本当のことを言っていることがよく分かってもらえる

 

そういう意味で、突っ込んだ質問をしていただくほど
私たちは楽になるのだ

 

見学のコースも
去年までは、刈谷快洗隊を見学していただいて
トレセンで細かい説明のあと質疑応答があって、おしまい
1時間~2時間程度で終わったものが

 

最近では
快洗隊・刈谷店、トレセン、知立店、建設中の安城店
プラス、時には会議室で議論
そんな感じで、3~4時間ぐらい掛かるようになってきた

 

時間も掛かるし、手間もかかる
しかし、刈谷店一つの店の見学・説明よりも
複数の店舗の色々な段階を見ていただく方が、はるかに説得力があるようだ

 

私たちが提唱している
「新しい洗車マーケット」の存在や
それがビジネスとして大きな可能性を持っていることを
理解してもらい易くなった
ありがたいことだ

 

しかし、私たちも最近はそれなりに警戒し始めていることも事実で
そのノウハウが分かり易くなって来れば来るだけ
ただ単にそれを盗みたい目的だけで来る人にとっても
都合が良くなってくるわけだ

 

だからといって、何かを盗まれること自体をそれほど恐れているわけではない
そうではなくて
盗む目的で来た人は、真摯な考え方を持っているとは思えず
そんな人が
短絡的な金儲けのために
快洗隊を中途半端に模倣して、中途半端な店を造られ
ひょっとして
カッコだけの洗車屋がはびこることによって
その質が下がってしまい
新しいマーレットに対しての洗車屋の可能性を縮めてしまう
そんなことを恐れているのだ

 

快洗隊の本当の意味は、実は人づくりにある
それは、実際に快洗隊を“中で体験”しないと
本当には分からないものなのだ

 

快洗隊・刈谷店の現マネージャー酒部君
彼はガソリンスタンドのマネージャーとして非常に優秀であり
統括責任者としても実績を作り上げて来た人間だ
その彼が、縁あって快洗隊に参加して仲間になったとき
言っていた
「私は、何度もスクールに参加して、見学もしたし、
覆面モニター的に来店したこともあります。
だから、快洗隊がどういうものであるか、自分なりに分かっていたつもりで
私も快洗隊をやりたいと考え、参加したわけですが
実際に快洗隊の中に入ってみると、
初日に、考えていたものと快洗隊は、まるっきり違うことに気がつき
びっくりしました。
いやっ本当にすごいですね。」と

 

さすがに酒部君
すぐにそこに気がついたことに
かえって私の方が驚いたことを憶えている

 

見ただけ、聞いただけでは分からない
あるいは、いくら一生懸命説明しても分かってもらえない
そんなこともあるのだ

 

だから
表面に出ているノウハウは、それだけでは役に立たないのだ

 

これは、違う業界でそれなり仕事をしてきた人が
それを知ると、その違いが分かるが
最初から快洗隊に入ってきた人には、それが当たり前のことであって
かえって、分かっていない場合がある
快洗隊に居たときには出来たのに、違うところに行ったら
ぜんぜん通用しないという人もいた

 

あるいは、自分の利益だけを考える身勝手な性格の人にも理解できないだろう
どんなに立派な設備を作っても
どんな人材を起用しようとも、その人に肝心な部分が欠けていては
似たような店が出来るだけで、本物は作ることが出来ない

 

逆に、勘の鋭い人は、最初から分かってくれる人もいる

 

肝心なこととは、一言で言えば「相手の側からものを見る。考える。想う。」
そんなことか
しかし、そんな風に言うと
かえって、禅問答のようで分かりにくいかもしれない

 

もちろん、現状の快洗隊が、その面において完全であるとは思っていない
まだまだぜんぜんダメだ
しかし、それを基本にして一生懸命やっていることは事実だ

 

7月下旬にオープンする
松山の快洗隊のオーナーがおっしゃっていた
「快洗隊はすべての動作、言葉、道具、技術に、それぞれ意味を持ってやっている。
これは本物であると確信しました。」と

 

そう、そのすべてが、テクニックとしてのものではなくて
基本的な価値観において、意味を持って存在している
よく分かっていらっしゃると思った

 

昨日来られた見学の方の中にも
今日見学に来られた方の中にも
実際に一緒に汗を流して行ってくれた人が混じっていて
というより先導していただいて
見学会を行うことが出来た

 

特に、今日来られた方の中のお二人は
特訓を受けた上で
実際に、土日の快洗隊の中に入り
みんなと一緒に、汗びっしょりになって働いていったことがある人

 

普段は日本のある業界の中枢にいて
決して汗をかくことなどしなくてもいい人なのに
「これは、一緒にやってみんと分からんな」と何のためらいもなく
飛び込んで来られた

 

自分がその立場ならば出来るかと考えると
なかなか真似の出来ないことである
世の中、すごい人が、いるものだ

 

昨日も、今日の見学会も、大変鋭い質問攻めで
ものすごく楽しかった。

 

見学の人が来たときには、研修生までもがスターである

 

 

知立店から、安城店に移動するとき

 

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2003年06月28日(土曜日)

741話 英語のレッスン

明日29日に、スーパー耐久のMINE戦がある
今、新幹線に乗ったところ
19時03分の“ひかり”に乗って、広島で“こだま”に乗換え
目的地の「小郡」に到着は22時50分、ほぼ夜11時だ
長い時間の新幹線は退屈で、本当に疲れる

 

前戦の富士からわずか2週間
特に富士では、金曜日のフリー走行でエンジンを1基全損にしているので
新品のエンジンからチューニングエンジンを、1基作り上げなければならない
メカニックの人たちはさぞかし大変であっただろう

 

富士でエンジンが壊れた日
川崎レーシング(レーシングガレージ)の御大川崎さんは
晩御飯を食べられないほどガックリしていたという

 

エンジンが壊れて
新品エンジンをオーダーして、エンジンが到着してから製作にかかる
そして、先々日の木曜日に慣らし運転をやったと言う
だから、実際の製作時間は1週間もなかったはずだ
何日か徹夜もしたのであろう
本当にご苦労様でした

 

レースのことについては、また「S耐参戦記」にたっぷり書くとして
今日は英語のレッスンの話

 

1年ほど前にNOVAからの派遣講師を会社に呼んで
英語のレッスンを始めたことがある
最初の講師「アイラ」のころは、「ネバーギブアップ」の精神で
「絶対に英語を喋られるようになるぞ」
と、張り切っていたが
アイラ以後、ほぼ毎回のように講師が変わり
最後には、講師が見つからないと言って、何度も休講になったりして
とうとうNOVAともめて、英語のレッスンは頓挫してしまった

 

ところが先日、有意義な話を聞いた

 

話の主は、スーパー耐久の田中篤選手
彼は、英語がペラペラであるという
特に日常会話は、何の不自由もしないほどのものという
カナダかアメリカ(どっちか忘れてしまった)に
何ヶ月か行った事があるそうなのだが、会話にはまったく不自由しなかったそうだ

 

彼の英会話の習得術が面白い
決して英会話教室などに通ったわけではなく
なんと
「フィリピンバー」に通ったのだそうだ

 

フィリピンの国語は英語
それも彼らの英語は、米国人とかカナダ人とか西欧人の英語と違って
発音がはっきりとした英語で
日本人にも非常に解かりやすい英語だという

 

田中さんは、お客さんに連れられて、初めてフィリピンバーに行った時
「これはいい!」と思った
ちょうど英会話を憶えたいと思っていたのだ

 

英会話は単語として憶えていくのではなく
常套句をフレーズとして憶えていった方が、実際に通用するし
覚え易いという

 

だいいち、そこはバーである
教室のような固ッ苦しい雰囲気でもなく
他愛もないことを楽しく喋り続けるのは、教室のようには疲れない
きっと楽しいのだ
バーのホステスさんたちは少しなら日本語も喋れるし
(NOVAの講師たちはまったく喋れない)
教えてもらうには、かえってこの人たちの方が早い

 

しかも、安い!
たいてい1時間で5千円ぐらいのものか
個別レッスンと考えれば、NOVAよりかえって安いぐらい

 

それになんといっても、レッスン日の予約も要らなければ
時間も自由
時間がなければ、とっとと切り上げればいいし
楽しく、調子が乗れば長く居てもいい

 

NOVAのレッスンでは随分一生懸命やって
仕事の時よりも、むしろ疲れた覚えがある
経営者は、何でも屋であり
しかも自分に対するコントロールを厳しくしていないとやっていけない
大変なストレスがかかる仕事なのだ(本当に)
それにプラスしてのレッスンは、かなり大きな負担であった

 

それに比べて、そこがバーであれば
自由な時間に
逆にストレスを発散しながら、楽しくレッスンが出来るのかもしれない
これは、本当にいいかもしれない

 

この方が、はるかにレッスンが進むかもしれない
田中さんは1年そこそこで英会話に不自由しなくなってしまった、という

 

子供がお父さんの海外赴任に着いて行って
行った先の国の子供たちと、自然に話しているうちに
あっという間に
その国の会話が出来るようになってしまうことと、似ているのではないか

 

これは名案だ!と、感心してしまった

 

しかし、そうは思っても
じゃあ、すぐにフィリピンバーに行こうという訳にはいかない
私の町に、そんなフィリピンバーがどこに行けばあるのか
さっぱり分からない

 

ところが、今日会社から名古屋駅に向かうとき
一つの看板が目に入った
「何とかかんとかラウンジ・なんやらオープン」(名前は忘れてしまった)
そして、フィリピンバーが、どうしたとか、こうしたとか
書いてあった
一瞬のことであったので、よく憶えていないが
その店の場所の地図を見てびっくり
会社の事務所のすぐ近所ではないか
それも歩いて5分ぐらいのところ

 

私の会社は、べつに繁華街にあるわけではない
普通の住宅と、どちらかというと田畑が多い場所で
そんなところに突如として「フィリピンバー」が出来るというのだ
「そんなもん、あったかな~~」
まだ半信半疑ではあるが
もし、そうだとすれば、これは天の声かもしれない

 

私はホステスさんが居るような店には、滅多に行かない
昔は何度か行ったことがあるが
もう何年も行ったことがない

 

私はそういうところが本当に苦手なのだ
何を喋ったら良いのか分からないし
かえって疲れてしまう

 

しかし、英会話のレッスンと割り切れば、かえって楽しいかもしれない

 

誰か誘って行ってみようかどうか、迷っている
いっそのこと、女房と一緒に行ってみようか
追い返されるだろうか
そりゃきっと追い返されるに決まっている

 

どうしようか・・・

 

明日MINEサーキットで田中さんと会うので、聞いてみよう
でも、決勝レース前にそんなこと聞いたら
おこられるかなぁ~

 

田中さん、どうしましょう

 

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2003年06月28日(土曜日)

740話 雨の日、三閑話

昨日は、賞与の計算をした
年2回の賞与は、私たち役員には出ないので
つまらないと言えば、つまらないが
半年間のみんなの活躍に対して、会社からの感謝の気持ちだから
給与の計算より
やっていて楽しい

 

しかし今回の賞与から、気が重くなることが一つある
健康保険、厚生年金などがバカ高くなってしまったことだ
今までは保険と年金プラス雇用保険まで入れて1000分の15
つまり1.5%だったのが
1000分の115.9
約11.6%に引き上げになった

 

特に40歳以上の人は介護保険まで掛かって、
全体で、1000分の120.35
約12%にまでになってしまったのだ

 

加えて賞与にかかる所得税は高く
たとえば、独身で40万円の賞与にかかる税率で10%、所得税4万円
50万円だと14%、所得税7万円

 

扶養家族3人で40歳、50万円でも12%、所得税6万円が源泉徴収される
この例で、以前の賞与と今回からの賞与を比較してみる
(以前)
総支給額
500,000円
健康保険、厚生年金、雇用保険
7,500円
(課税対象金額492,500円)
所得税
59,100円
※差し引き支給金額(手取り)
433,400円

 

(今回から)
総支給金額
500,000円
健康保険、厚生年金、雇用保険、介護保険
60,175円
(課税対象金額439,825円)
所得税
43,982円
※差し引き支給額(手取り)
395,843円

 

以前と今回からの手取り金額差37,557円

 

これが、総支給額10,000,000円の人だと(当社ではとても出せないが)
以前が
手取りで、728,900円
これからが
手取りで、686,127円
となる

 

がんばって、がんばって、総額100万円の賞与を勝ち取ったとしても、
手元に入ってくる金額は、68万6千余円となってしまうわけだ

かなりの重税感を感じる
給与の源泉所得税の最高税率が37%であることを思っても
これはかなりきつい

 

これは払う側としても
がんばって支給して、でも本人にはかなり減額されたものしか渡せないのは
大変つらいことだ

 

少子化が進む現代、仕方ないかとも思うが
破滅寸前の財政赤字の元でも
いまだに続けられる豪華な公共設備の建設と
どう見ても無駄に思われる道路工事
天下りの役人に支払われる天文学的な退職金
それに
病院に行くと必ず出される袋いっぱいの薬

 

そんなことを思うと
賞与を計算していても、気が滅入ってくる

 

中国、上海のタオル工場の“陶”さんから写真が送られてきた
8月ぐらいには発売になる
洗車専用タオル「快洗Taoる」のパッケージに
「私が作りました」って感じで、陶さんの写真を載せようと
写真を送ってもらったのだ

 

工場でのいつも真剣な表情の陶さんとは違った
優しい表情の陶さん

 

 

私のカメラが、また変わった
何ヶ月か前に札幌でカメラを忘れてきてしまい
もっとコンパクトなカメラを買って使っていたのだが
どうも、小さすぎて使いにくい
性能的には十分なのだろうが、手ブレが出てしまいやすく、あまりうまくない
加えて
小さいので、このカメラを構える時
ど・う・し・て・も“小指が立ってしまう”のだ

 

今回買ったのは、以前に使っていたものとほぼ同じもの
もう廃盤になっているが
中古で売っていたのを見つけたときにはうれしかった
それで、大喜びで買ってきたのだ
持ったとたんに“手にしっくり”
これからは、もっとバンバンと写真が撮れます。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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