谷 好通コラム

2003年09月23日(火曜日)

快洗Taoるのお詫び

爆発的な売れ行きを見せている「快洗Taoる」に
不良品の混入が発見された

 

先日の快洗隊見学会の折
参加者の皆さんに「快洗Taoる」を持って帰っていただこうと
手提げ袋に小分けしているときに
不良品を見つけた

 

快洗Taoるの“すそ”の折り返しの縫い目が浅くて
そのまま使って洗濯をすると
その“すそ”が“ほつれ”てくる恐れがあるものだ
たまたま会場に持ってきた200本入りのダンボールの一箱
その中に、50枚ずつのビニール袋か4袋入っているのだが
その中の一袋が、50枚のうち、なんと10枚ほどのタオルが“すそほつれ”の不良品
背筋が寒くなった

 

他のビニール袋を確認すると
まったく大丈夫なタオルばかり入っているものがほとんどで
持ってきた10袋のうち
何枚かの不良品が混じっているものが1袋あった
不良品が混入している袋には
集中的に不良品がかたまって入っているようだ

 

上海の工場では
10台くらいのミシンで、縫製の係りの人が2交代でタオルを縫ってくれている
その中の何人か、あるいは一人が
集中的に不良品を出したようだ

 

まったく話にならない

 

これは上海からの第3便のタオル
すでに、客先にほとんど配送してしまったものだ
取り返しのつかない事が発生してしまっている

 

あわてて発送先に不良品が混入したことをFAXでお知らせする
明日から担当者が、発送先リストに従って
お詫びと、完全なタオルを袋ごと送らせていただく電話を掛ける手はずも取った

 

22日には上海から第4便が到着
早速、検品をしてみる
やはり、第3便と同じように不良品が集中している袋が混じっている
大変だ

 

不良品の回収と同時に、正常品との交換用のタオルまでが
不良品が混じっていては話にならない
ましてや、すでにバックオーダーが数万本あって
その出荷もしなくてはならない

 

急遽、倉庫中が大検品の場となった
事務所の出荷の人達に加え、営業の人間も、快洗隊のスタッフも駆り出され
十数人で綿密な検品をする
まともに1枚1枚
裏表とも確認して、数をそろえてビニール袋に入れる
1枚1枚だ

 

1箱に4ビニール袋
1ビニール袋に50枚、だから1箱に200枚
1枚1枚検品していると、その1箱に“30分”もかかる
200枚/30分/一人
22日は全部で約9000枚検品し、出荷した
今日23日は、祝日であるにもかかわらず
“有志”が出勤してくれて、定休日の快洗隊などからも“有志”が出てくれて
15人以上で19,000枚検品、出荷したそうだ
「もう1枚たりとも不良品はお客様に届けられない」
そんな、みんなの強い意志で、根気強く検品が続けられた

 

第4便は全部で6万枚届いている
あと3万2千枚のタオルが検品を待って、出荷される
一体何日かかるのであろうか

 

第5便も上海港出発直前にストップが掛けられた
絶対に不良品の混入は許さない、との強い決心を、上海に伝える
もう一度工場に持ち帰って全量検品後、送るように指示をした
それを伝えるリエさんも、強い口調であったという

 

このペースだと、また、欠品が出てしまうかもしれない
しかし、不良品を世に出すわけには絶対いかない

 

第3便のタオル
抜き取りチェックはしているが、そのときは正常品ばかりであった
第4便では15袋に1袋の割合で不良品の混入が発見されたので
第3便での抜き取りチェックでは、発見が漏れてしまったのかもしれない
全量をチェックしたわけではないので
ひょっとして不良品が届いてしまったかもしれない

 

お客様にお届けした第3便の快洗Taoるの中には
不良品が間違いなく混じっている可能性が高い
本当に申し訳ない

 

 

お詫びとお願い

 

不良品をお届けしてしまった皆さん
大変申し訳なく
深くお詫び申し上げます。

 

快洗Taoるを応援してくださった代理店の皆様
皆様の信用をも落としてしまったかもしれません。
お詫びの言葉もありません。
申しわけありませんでした。

 

一刻も早く、世に出てしまったであろう不良品の快洗Taoるを回収し
一刻も早く、正常な快洗Taoるをお届けしたい気持ちでいっぱいです。
お気づきの方がおられましたら
すぐ、アイ・タック技研にお知らせください。
? 0566-24-7158 まで

 

返品を待たずに、すぐ新品の正常品をお送りします。
使いかけがあろうと
数が足りなくてもかまいません。
お電話を頂ければ、すぐに50枚入り袋ごとの快洗Taoるをお送りします。

 

不良品が出ても、新しい正常品に交換すれば、それでいいとは
決して思っていません。
それで、信用が100%回復するとも思っていません。
しかし、なんにしても
一刻も早く、正常品のお届けが肝心と思っています。
どうか、ご協力をお願いいたします。

 

 

どうして、こんなことになってしまったのか

 

発売以来、予想をはるかに超えた快洗Taoるの売れ行きに
倉庫は、たちまち欠品状態
以来、「増産、増産してください」と、私たちは上海の陶さんに迫った
陶さんも、きっと
「もっと、もっと早く作るように」と
上海の作業の皆さんに号令をかけ続けたに違いない

 

「品質第一」の大前提が
「増産、増産」の大声の前にかき消されてしまったのか

 

みんなで、夜の2時まで作業していたことを聞いているので
その情景が目に浮かぶほど、よく分かる

 

しかし、増産は売れているからのことであって
なぜ売れているかは、品質が良いからである
それを、品質を落としてまで増産すれば、結果的に「売れなくなる」のであって
増産そのものの意味もなくなってしまう
どんな増産要請に対しても、品質を維持するのは当然であって
品質が落ちるのならば、すべてがなくなってしまう
その忙しさを維持しようと思ったら、品質は維持するしかないのだ
どんなに急かされようと

 

こんな簡単な方程式が、なかなか実現できないのは
それが中国であったからであろうか
私は、そんな風に思いたくない
絶対にそんな風に思いたくない

 

そんな気持ちを実現するためにも
絶対に、「快洗Taoる」の品質を高いレベルで維持させる
どんな事があろうと
採算が取れなかったとしても
高い品質を維持させることを実現するまで
上海にも、厳密に検品させる。
私たちも、しつこいぐらい検品し、高品質を求め続ける

 

都合のつかなかった2.3人の欠席者のみで、ほぼ全員の事務員の人たち
火曜日で定休日の快洗隊からもたくさんの応援が駆けつけてくれた
上海での通訳のリエさんも昨日に続いて今日も手伝いに来てくれたそうだ
近藤広報室長、本社開発部、営業スタッフ
都合のつく人は総動員
ご苦労様でした。

 

そして、せっかく快洗Taoるを支持してくださった皆様の
信頼を裏切らないよう
決して投げ出さずに、快洗Taoるを育てて行きたいと思っています。

 

かえすがえすも、
何箇所か、あるいは何十箇所かのお客様に
不良品を送ってしまったかもしれないことを悔やみながら
皆様にお迷惑ご心配をおかけしたことを、
深くお詫びいたします。

 

 

今、東京のホテルにいます。
いっぱいのうれしい事と、そしてトラブルが
さまざまな事が矢継ぎ早にやってきて
このところ翻弄され気味です。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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