2004年04月01日(木曜日)

922話 恐ろしい程の話

先日あるベンチャーキャピタルの方のお話を伺っていて、
驚いた事があった。
この会社の将来についてである。

 

今、3カ年計画を実行中で、今年の6月にその1年目が終わる。
3カ年計画そのものは、その1年目がすでに進んでいる状態のものを作ったので、
この1年目の計画がこのまま達成されるものならば、
まったく猶予のない状態のもので果たされるものであり、
その意味では意外であり、また、今後について勇気を与えてくれるものである。

 

ひょっとしたら、この3カ年計画全体が達成してしまうかもしれない。
もちろん、達成しようと思って作ったものであるが、
計画と言うものは、ある意味では「獲らぬ狸の皮算用」的なところもあり、
計画通り行けば、それは最高であって、
計画通り行かなくても、会社がどうにかなってしまうようなものではない。

 

計画そのものも、今の事業の中だけで考えられており、
現在進行形であり、一挙に盛り上がりそうな「海外事業」は、計画そのものからは
計算外としてある。
加えて、コンシューマーに対するビジネスも
今の事業用ビジネスの障害にならない形での実現が今後あり得るが、
これも計算からは除外してある。
つまり、今後どうなるか判らない事業については、計算に入れず、
うまく行けば儲けもの、というスタンスにしている。

 

だから、今立ててある3カ年計画は、
クリアしなければならない問題は山積みではあるが、
それなりの確率で実現可能なものであるはずなのだ。
また、そのチャンスが、とても引き受けられないほどの量で与えられてきている。

 

そのベンチャーキャピタルの方の言うには、
このまま、ひょっとして、すべてうまく行って、
3カ年計画が計画通り進み、達成され、
次のステップとして、何が来るのか。

 

事業がうまく行けば行くだけ、
内部の資金蓄積に倍するだけの、外部からの資金が集まってきて、
チャンスが、二乗効果的に膨らんできて、
ひょっとしたら、ひょっとしたら、ひょっとしたら、
メジャーな会社に成長してしまうかもしれない。
そんな事が、資本主義社会の仕組みの中ではあり得るのだと言う。

 

そして、
ひょっとして、
海外事業もそれなりの成果が出て、その他の事業も順調に行ったりしたら、
それこそ恐ろしいほどの結果が出てくると言うのだ。

 

そのシミュレーションは、現実的なものであって
私のいつもの酒を飲みながらの「獲らぬ狸の皮算用」とは違い、
シルエットの濃さがあった。

 

その繊細については、ここで言うべきものではないが、
これだけは言える。
「そろそろ“崖から飛び降りるかどうかの決断”を、迫られている。」ということ。

 

飛び降りて、上昇気流をうまく捕まえ
翼にその気流をいっぱいに受けて、太陽の近くにまで昇ってみたい。

 

たとえ、その上昇気流が途中で途絶えたり、流れが変わってしまったり、
あるいは、持っている翼が、気流を満々と受けるだけの強度が無かったりして、
大地に叩き付けられたりしても、
それで、失う物があったとしても、それは惜しくない。
むしろ、失うものなど何も無いとすら思う。
私はそう思う。
しかし、みんなはどうか?

 

後戻りの出来ない次元に入っていくかどうか。
それが何の目的であるのか。
みんなが着いて来てくれるかどうか。
凄まじいまでのスキルアップが、私を含めて一人一人に求められてくる。
一人一人が、もっと自分をいじめきる事が出来るか。
それだけの目的を自分の中に持つことが出来るか。

 

社会がそれを求めているか。

 

私が、そして一人一人がそれを求めているのか。
我が光が、それを求めているのか?

 

今日は4月1日
エイプリルフール。
年に一回だけ嘘をついてもいい日だそうだ。
こんな、まさかのような話、
ウソかホントか。
誰もわからない。

 

 

今日は兵庫県の神戸から姫路の高速で
5台のパトカーが列を成して、私達の車を追い越していった。
あれは一体なんだったのだろうか。
この5台のパトカー、4月1日だけのただの冗談だったのであろうか。

 

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