谷 好通コラム

2004年04月03日(土曜日)

924話 中華航空、いいね

また朝早く起きて飛行機に乗っている。
名古屋から台湾行きの「中華航空(China airlines)CI-0151便」
台湾の航空会社である。
機体はエアバスA-300-600R

 

もう何年前のことになるだろう。
10年ぐらいは経っていると思うが、
この中華航空のA-300-600R が名古屋空港で堕ちたことがある。

 

私たちが何人かで全国に飛んで行って営業を始めた頃のこと。
まだ全国に営業所が無くて、
どこへ行くにも、刈谷の本社から出かけて行ったものだ。
特に私が飛行機を使う事が多かった。
(ひと月で最高32回飛行機に乗った事がある。)

 

たまたまテレビを見ていたら、ニュース速報でこの墜落の事が流れた。
と同時に、携帯電話が鳴って
何人かの人から
「名古屋空港で飛行機が堕ちたとテレビで言っているけど、
アイ・タックの人達、大丈夫でした?」
と言って来られた。

 

皆さん私たちのことを心配して電話を掛けてきてくださったのだ。
決して野次馬ではない。・・だろうと思う。
しかし、電話を切ったあと
向こうでは
「アイ・タックの谷、電話に出たよ。生きとったぜ。」
と、言っていたであろうことは、容易に想像できる。(^。^)

 

いずれにしても、
あの時、名古屋空港に堕ちた飛行機と同じ航空会社であり
同じ形式である飛行機に、今、乗っている。
「だから、気持ちが悪い」と言っている訳ではない。

 

乗って見て分かったが
この機体と、この中華航空のサービス、意外と良いのだ、
シートの間隔など、JALのB-767などよりも、はるかに広く快適である。
客室乗務員さん(略してCA.早い話がスチュワーデスさん)もなかなかいい。

 

 

中国東方航空のCA.さんのように、怖い表情をしていない。
皆さん、だいたい笑みを浮かべてサービスをしている。
当たり前といえば、当たり前なのだが
やはり、国によって色々習慣が違うというのか、中国の航空会社のCA.さんは
「絶対笑わんぞ」と決心しているかのように、ほんとに笑わない。

 

機内もどことなく清潔で、垢抜けている感じがする。

 

意外と中華航空はいい。

 

 

今日は土曜日、しかも朝一の便であったので、
かなり混んでいる事を覚悟していたが、意外にも、すごくガラガラである。
20~30%ぐらいの乗客率か。

 

多分、
今、総統選挙で台湾がもめている事がニュースで伝わっていて、
「ちょっと怖い」と、ツァー客などがキャンセルしているのだろう。
あるいは皆さん、“自粛”をしているのか、
飛行機は、
特に国際便は、
何かあるごとに、すぐに影響が出て、ガラガラになる。

 

私は、ガラガラの席を
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、好き勝手に席を使えるので、
ご飯を食べる席、パソコンをやる席、ちょっと寝る席と、
いちいち片付けなくても、勝手に移動して使う。最高である。
食事もなかなか、うまい。

 

 

こんな時に、うっかりビジネスクラスなどを取ってしまうと、
かえって拘束されることになって最悪である。

 

特に長距離飛行の場合には、
こんな風に4席を占領し、即席ベットにして寝ている人が必ずいる。
ファーストクラスよりも完璧なフラットシートでなのである。
(決して行儀は良くない。)

 

 

そういえば、2年以上前
ニューヨークの連続テロ事件の直後、ドイツ・フランクフルトに行ったとき
やっぱり、飛行機がガラガラで(この時はもっとひどかった)
超・楽チンをした事がある。

 

確かに旅客機が次々と超高層ビルに突っ込んでいく様は、
衝撃的なものであったが
恐怖の持った旅客が世界中で激減し、数多くの航空会社を倒産させたことは、
実質的に私たちがテロに負けたことに他ならない。・・そう思っている。

 

世界のどこかで何かあって
みんなが、毎度の海外旅行“自粛”をやっている時
平気で飛行機に乗れば、ガラガラで席変わり放題、最高ですよ。!(^^)!

 

一昨日、4月1日をもってJALとJASが完全に統合し、JASの文字が消え、
日本国内はいよいよANAとJALの一騎打ちの時代に入った。

 

その社長のインタビューが印象的であった。
「JALがJAS(日本エアシステム)を吸収したのは、国内便を充実させたかったから。
国際便においては圧倒的なJALだが、
国際便は、外部の状況によって乗客が大きく増減するので、
とかく経営が不安定になっている。
そこで、とにかく乗客が安定している安定している“国内便”を、
もっと欲しかったのです。」

 

国際的に何か大きな事件あると、
怖がって、大多数が動きを止めてしまう傾向が、このところ一層大きくなっている。
集団ヒステリーのようなものではないのだろうか。

 

よく分からないが、いずれにしても
ちょっと事件があったからといって、
飛行機に乗る危険性なんて
普通の道で、
しょっちゅう見られる無神経な「信号無視」よりも
何千倍も安全に決まってるのだ。

 

皆さん、ガラガラの飛行機に乗りましょうよ。
ぜんぜん平気ですよ。
楽しいですよ。
楽チンですよ。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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