2008年01月15日(火曜日)
1821.「運転中の喫煙禁止令」?
私は最近、飛行機はJALにばかり乗っているが、
先日ちょっとムッとしたことがあった。
千歳空港で空港内のホテルに泊まると、
ホテルの出口からJALのカウンターは近いのだが、
しかし、そのカウンターは元JASが使っていたもので、
現在は国際線用のカウンターと、
国内線用の自動チェックイン機が置いてあるだけで、
そこには国内線のカウンターはない。
国内線カウンターはそこから3~400mぐらい先にあって、
けっこう距離があって歩くとしんどい。
つまり今、千歳のJALカウンターは2つあるのだ。
チェックイン自体は、自動チェックイン機で出来るはずだが、
私のものは身障者割引きを使ったチケットなので、
この自動チェックイン機が使えないのだ。
チケットを通しても「係りの者におたずね下さい。」と出るだけ。
だから、自動チェックイン機の説明に着いている係の人にたずねると、
係「この先のカウンターでお願いします。」と言う。
私「え~、この先のカウンターってものすごく遠いよ。歩けって言うの?」
そう文句を言うと、
係「ハイ、分かりました。」と言って、
その近くにあるパソコンでチェックインをしてくれる。
これは毎度のパターンであって、
文句を言うとやってくれるが、言わないと遠くまで歩くことになるが、
それを憶えたので、今は歩くことはない。
係の人に聞いてみた。
私「なぜ、自動チェックイン機では出来ないの?」
係「お客様のチケットは、身障者割引ですので。」と小声で言う。
私「だから遠くまで歩いて、人のいるカウンターに行けと言うのは本末転倒じゃない?」
係「すみません。何かお手伝いをするかお聞きしなくてはならないものですから。」
私「手伝って欲しければこちらから言うよ。それを聞くために“遠くまで歩け”はへんだよ。」
係「・・・・・・・」
この話自体は、JALの係の言うことの方が明らかに間違っている。
身障者には脚が悪い人が多く、あるいは目が不自由な人も多い。
だから、歩くことに不便を持っている人が多いのに、
「何かお手伝いすることがあるか聞かなくてはならないので」という理由で、
遠くまで歩けとは、明らかに矛盾しているし不親切だ。
でも、ちょっと考えた。
それぐらいの矛盾はJALが解っていない訳がない。
「そうだ、これは、インチキを防ぐためのチェックなのだ。」
身障者割引でチケットを買って、
健常者がそれを持ってチェックインするインチキが多発していて、
それを防ぐために、チェックイン時にもう一度身障者手帳を確認するために、
自動チェックイン機を使わせないんだ。
札幌便は飛行運賃が高い。
特に札幌便は特割りが効かない期間が多くて、
そんな時期は往復で74,000円もする。
格安チケットならば、成田からロサンジェルスを楽に往復できる高価格だ。
そんなこともあって身障者の割引き(-30%)を使って不正をする者が出るのだろう。
JALとしてもそんな不正が多発すれば、
それなりに防衛策をとらざるを得ないのであろう。
しかし、こういうことって多い。
一部の不正をする者がいるおかげで、全部の人が規制を受けてみんなが不便なる事が。
たとえばコンピューターウィルスなどがそうだ。
ほんの一部のバカ者のおかげで、
頻繁にウィルスバスターなどのワクチンソフトが作られ更新されて、
IT利用者全体に大きなコストになっている。
クレジットカードの手数料だって、
クレジットの支払いを踏み倒す情けないバカ者がいるから、
クレジット会社のリスク分散で、発券手数料がものすごく高くなっている。
ガソリンなどの値段が急騰している今、
その負担が、多くのガソリンスタンド経営に大きな圧迫になっていることを思うと
本当に腹が立つ。
たとえば、グレジットの手数料が3%で、
ガソリンが100円/リットルの値段だった時は、
グレジットの手数料は1リットル3円だったものが、
150円/リットルになると
1リットルあたり4.5円の手数料をクレジット会社に払わなければならない。
30リットルで135円の出費である。
今、ガソリンスタンドは生き残りをかけた厳しい戦いの中で、
1リットル4~5円の利益で勝負をしている。
こんな状態のときのクレジット手数料は、すべての利益を吹っ飛ばしてしまうほどなのだ。
カードで使った金を踏み倒す少数のバカ者のおかげで、
高いクレジット手数料に苦しんでいる商売の人を思うと、切ない気持ちになる。
もう一つ、私には今、一つのいやな予感があるのだ。
「車の運転中はタバコを吸うべからず」になるのではないかという予感だ。
車を運転していると、
火の着いたままのタバコを、
窓からポイっと捨てるクソ馬鹿野郎の輩があとを絶たない。
てめえの車の灰皿を汚したくない、などという馬鹿げた理由で、
即、火事の原因になるような行為をする者は、人間としての品格以前の問題だ。
自分勝手な大馬鹿野郎である。
今の世の中、こぞって禁煙ムードである。
どこかでタバコの車からポイ捨てが原因で深刻な火事が起こったりしたら、
すぐに「運転中の喫煙禁止令」が出そうな雰囲気である。
街を歩くときも禁煙。
建物の中もほぼ禁煙。
タクシーまで禁煙が進んでいる。
こんな世の中、いつ、「運転中の禁煙令」が出てくるかもしれない。
逆風の中、頑張ってタバコを吸っている身としては不安で仕方ないのである。
今は東京に向かう新幹線の中。
わざわざN700系ではないことを確認して、喫煙車に乗っている。
いつまで喫煙車が存在し続けるか、そんなに長い寿命ではあるまい。
・・・
ここから、東京に着き、
一日の仕事が終わってホテルに帰って来てから書く話。
もう一つ、禁煙で困ったことが出てきた。
東京に引っ越してくる前に
新しく東京事務所を決めなければならないので
いくつか候補の物件を出してもらっていたのだが、
すべての貸し事務所が、部屋内での禁煙を条件にしているのだ。
喫煙は、喫煙スペースが別にあって、
そこで吸わなくてはならないことになっている。
「いやだ」「絶対にいやだ」と
調べてくれている人に「タバコが吸える事務所」と条件をつけたら、
ピタッと情報が来なくなった。
明後日、何件かの物件を見に行くことになっているが、
「喫煙条件」を満たした物件はいまだ一軒も出てきていない。
あ~~~~~、東京に、こんな困難があったとは、まったく想定外であった。
夜9時過ぎにホテルに入った。
今日一日同行の鈴置部長が「晩飯どうします?」と聞くので、
「今日は一人で晩飯を食う練習をするから、君は帰りな。」と言ったら、
「・・・・・・そうですか・・」と言いい、明らかに嬉しそうに帰って行った。
ああいいな、可愛いマミちゃんの晩御飯を食べるんだ。と思うと、
意味もなく空しくなって、ホテルの三軒隣のラーメン屋に行ってラーメンを食べたが、
一人で無言のまま食べるラーメンは余計に空しく寂しかった。
これから、ずっとこんなのが続くのかと思うと、
一人で見知らぬ土地に赴任して下宿暮らしをしていた昔の藤村君とか、
山迫君とかの気持ちがよく分かる気がした。
明日は東京営業所でミーティングがある。誰かを捕まえて飲もう。
来月半ばからは本格的に東京に暮らすつもりです。
そうしたら、誰か私に「飲みに行こう」って誘ってくださ~い。
みんなに会いたくなってくる。
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