2008年05月21日(水曜日)
1921.「・・んで、・」は消えたが
(その1)
水泳とか、陸上とか、球技のアスリートたちが、
試合に勝って、勝利者インタビューなどを受ける時、
「でも、まだ明日がありますんで、・・」
「しっかり頑張ったんで、・・」
「皆さんが応援してくれたんで、・・」
日本語的には「・・ので、・・」と言うべきところを
彼らが「・・んで、・・」と言うのが、非常に耳障りで気になっていた。
日本語の乱れの一つなのかもしれないが、
何かのニュースで、テレビのアナウンサーまでが「・・んで、・」と言ったのには、
驚いたと同時にこれが時代なのかな~、と半分諦めの気持ちになったこともあった。
ところが、最近、
「・・んで、・」を全く聞かなくなったのだ。
なぜ、みんなが言わなくなったのか私は全く知らないが、
それぞれのスポーツ連盟のような組織が注意したのかもしれない。
やはり、耳障りと思っていた人が多かったのだろう。よかった。よかった。
(その2)
「・・・になります。」も「・・んで。」と同じく、変な日本語だった。
「なる」とは「成る」であって、
「ちょうど昼になった。」は「時間が進んで昼になる。」
「大人になった。」などは「子供が大きくなって大人に成る。」と、
何かが変化してその状態に「なる。」訳であって、
「お待たせしました。カツ丼になります。」とか
「こちらがレシートになります。」などの使い方はしない。
「・・・になります。」は、
フランチャイズの外食のアルバイトさんなどが
割とよく使っていて、それを聞くたびに、
変だよな~と思っていた。
しかし、最近、「・・・・になります。」がほとんど消えたような気がする。
何が変わったのだろう。不思議だ。
(その3)
「・・んで、・」も、「・・になります。」も、
多分、指導とか、マニュアルによる教育によって変わったのだろうと想像できるが、
私にはもう一つだけ気になることがあった。
外食とか、コンビニエンスストアでの、
若い女の子の「鼻声」である。
「いらっしゃいませ。」から、
「ご注文はいかがなさいますか?」とか、
「ありがとうございました。」まで、完璧なまでの鼻声で喋るのだ。
あれは、本当に変である。
花粉症か、蓄膿症なのか。
そんなことはないだろうが、流行っているだけなのだろうか。
不自然極まりない。
店の中のあちらこちらで「鼻声」が飛び交っているのは本当にイヤだ。
しかし、多分、こればかりは直らないだろう。
フランチャイズの接客マニュアルに
まさか「鼻声は出さない。」とは載らないだろうから。たぶん。
「・・んで、・」も
「・・になります。」も
「(鼻声で)いらっしゃいませ」も、彼ら、彼女らには全く悪気はない。
そして、まったく悪くもない。
みんながそう言っているから、そうしているだけで、
変な日本語を喋っているつもりはまったくないし、間違っているつもりもない。
だから、
叱る事はないし、非難したり、怒ることも必要ない。
接客としての言葉として合っていないことを教えてあげるだけでいい。
叱ったり怒ったりすると、
彼らは悪くはないのだから、
反発だけを感じることにもなる。そういうことなのだと思う。
知らずにしてはいけない事をする事なんて、
言ってはいけない言葉を言ってしまうなんて、
誰にでも、しょっちゅうあるのだから、
いちいち叱ったり、怒ったりせずとも、
ちゃんと教えてあげればイイだけなのだろう。
その人の気持ちに成って、ちゃんと教えてあげればいいだけなのだろう。
本日、書くべき原稿が書けずに
ちょっと四転八倒状態で、
気分転換のつもりでこれを書き始めた。
気分転換のつもりで、
床屋に行って「夏バージョン」の頭にしたりした。
それでも、行き詰って、まだ書けないでいる。
書けない時は、何をやっても書けない。
誠に不完全そのものの私は、
やってはいけないことをやりながら、言ってはいけないことを言いながら
どうせ、ここまで生きてきたのだから、
いっそのこと、気分転換で寝ちゃおうか!(#^.^#)
ザ・夏バージョンなのだ。
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