谷 好通コラム

2010年06月25日(金曜日)

2535.日本国中、夜明けと共に炎となって燃える

午前3時半からの試合で日本国中のかなりの人が今日は寝不足だろう。

 

私も見た。
夜早めに寝て、1時半に起き、
「ここから寝ると3時には絶対目が覚めないな」と、
そのまま早朝5時半まで見た。一人で炎となって燃えた。

 

だから、朝は半端でなく眠かった。

 

それでも日本チームが勝ってくれたので、寝不足も我慢できる。
普段サッカーの試合にあまり興味がない人でも、
日本チームが勝ったのは共通に嬉しくて、
ナショナリズムとはちょっと違う連帯感をみんなが持てるのは
スポーツが持つ不思議な効果と魅力だ。
今日は日本国中がウキウキしているのではないか。

 

特にワールドカップは世界中で一番人気があって、
TVでワールドカップを見る人口はオリンピックのそれの何倍もあると聞いた。
サッカーはスポーツの原点であり、いまだに王者なのだろう。

 

私は昔、高校時代に柔道をやっていた。
柔道の強い学校ではなかったのでのんびりしたものであったが、楽しかった。
柔道は個人技なのでチームワークなどというものにはあまり縁がなかったが、
団体戦になるとちょっと違い、
少しはみんなで戦っている感はある。
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順に戦うのだが、
勝った選手はそのまま残って、次の敵と戦い、
負けた選手は引っ込む。
だから先鋒の選手が飛び抜けて強ければ、
一人で5人の敵を全部倒してしまうこともある。
だから団体戦と言っても個人戦の延長でしかないと言えないこともない。

 

そういう意味で私はチームとしてみんなと一緒に戦ったことがないのだ。
今の唯一の趣味であるカーレースも、整備の人とか、マネージャーなど
手伝ってくれる人とチームを組んで戦うのだが、
レースそのものを一緒になって戦うわけではない。

 

野球だって、それぞれがはっきりと別れた役割をもって守り、
攻撃する時はあくまでもバッターは一人だ。
そう考えると、体操、水泳、スケート、スキー、陸上競技、格闘技と、
ほぼ個人戦と言える。
サッカーとか、ラグビーなどのように、
みんなでドヤドヤといっぺんに動いて戦う本当の団体競技というものは意外と少ない。

 

初めから終わりまでみんなで一緒に動いて戦う競技は本当に楽しそうだ。
特に勝った時は、みんなでもみくちゃになりながら抱き合って喜ぶ光景は、
まさに歓喜の爆発であり、幸せそうで本当にうらやましいと思う。

 

大勢の人間が「勝つ」という一つのシンプルな目標に向かって、
全員が全力を出した総力として戦って、勝ち、
全員が一緒に目的を遂げる時の達成感とは、
個人技のスポーツとは一味違った透き通った精神の昇華を感じる。

 

複数の人がたましいを一緒に燃やすと、
たとえば、恋するたましいのように一人よりも二人の時は四倍の炎と燃え上がり、
それが11人になった時は何万倍もの炎となって燃え上がる様のようだ。
いいな~、すごくいいなあ~。

 

 

グループリーグ戦で勝ち残り、これから決勝トーナメント戦に入る。グループリーグ戦は一戦を負けても、3ゲームは楽しめるが、トーナメント戦は一回負けたらそこで終わってしまうから、トーナメント戦は1年後にやるなんてことが出来ないかな。
そうすると、2年間にわたって楽しめるのだけどな。
絶対ありえない話ですね。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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