2010年06月29日(火曜日)
2538.もう行きたいと思わない。飽きた。
大府市は名古屋の南側に隣接している市で、人口約8万4千人。
トヨタ関連の大きな工場が2つある。
私はお世話になった事がないのであまり分からないが
日本一福祉が進んでいる市であるそうだ。
しかし、人口密度は決して高くなく、
一言で言えば、「田舎」に類するだろう。
大府市に我々の会社の本社引っ越してきて4年経った。
会社の周りに食事をする所はいくつかあるが、
最近おいしい店を立て続けに見つけた。
普段、私たちが行く食べ物屋さんは、
吉野家、デニーズ、ランチ1,000円程度のイタリアン2軒、
目の前の台湾料理屋、トンカツ屋、ラーメン屋、普通の喫茶店、
ランチ600円の中華の伍島園、うどんと丼物の肥前屋。
これくらいのところで、十分に満足していた。
特に目の前の台湾料理屋の「火鍋」は、もう何十回食べただろう。うまい。
しかし、外国からお客さんを連れて行くような場面もたまにあって、
そういう時に行く店は、駅のすぐ近くにある「すし屋さん」か、
ちょっと刈谷まで足を伸ばして「フランス家庭料理屋さん」くらいであった。
このフランス家庭料理の店は、我々の本社が刈谷市にあった頃から利用していて、
いつも定番のフランス料理を楽しませてくれていた。
しかしこれだけではイカンなぁと思って、
総務に新しく入社した女性に、
「どこかおいしい店を開拓して下さい。」と頼んだら、
インターネットを駆使して
会社のすぐ近く、住宅地の中に隠れたような店「おなか本店」と、
10分ほど車で走ったところにフランス料理「ピノ」を探してきた。
「おなか本店」は立派な料亭に行ってもなかなか食べられないような
一流の料理を出してくれてびっくりした。
特に、日本料理が主であるにもかかわらず、「チーズ」が絶品で、
バルサミコ酢に付けて食べるとたまらない。
しかもリーズナブルなのである。
「ピノ」は、今まで食べてきたフランス料理とはまったく違うもので、
いつも前述の店の定番しか食べたことがなかった私には、新鮮であり驚きであった。
多彩な味であり、次に何が出てくるのかまったく予測が立たない。
これとは別に、名古屋の真ん中「栄」に
友人から「一番おいしいすし屋さん」なる店を紹介してもらった
「木米(もくべえ)」
ここの刺身と寿司は、
今までの刺身や寿司は何だったのだろうと思うほど、目茶苦茶おいしかった。
ちょっと高いので(飲み食い込みで1万円定額)、
ちょくちょく行くわけには行かないが、私には十分なカルチャーショックであった。
で、たまたま、先週の日曜日。
久しぶりにご馳走でも食べようかと思って、
それらの店に電話をしたが、予約で満席か、定休日ですべてダメ。
仕方がないので、いつものフランス家庭料理屋さんに電話をしたら、即OK。
その店に行くのも久しぶりであったが、
出てくる料理は10何年前から変わらない定番。
いつもはおいしいと思っていたのに、新しいおいしい店を経験してしまったので、
おいしくはあるが、正直つまらないと思った。
お客様も、たまたまかもしれないが、私たちともう一組だけであった。
定番の料理を守って長くやってこられたそのフランス料理に私達は飽きたのだろう。
これから、たまのご馳走を食べるのなら、
いつものものが出るだけの、
いつものレストランには食べに来たいと思うことはないだろう。
駅前のすし屋ももう行きたいとは思わない。
いつもの寿司や刺身が、いつものように出るだけだろうから。
行ってもつまらない。
世は栄枯盛衰と言うが、
どんどん新しい時代がやってきて、
いつものものを、いつものように、提供しているだけでは
いつか時代に取り残され、負ける。
私たちも、いつもの人に、いつもの言葉で、いつもの話をして
いつものように、いつもの提案をしているだけでは、
すぐに時代遅れなって、負ける。
時代は必ず進んでいくのだから。
いつものことを、いつものように、いつもの人に、いつものごとくやっているのは、
その方が、本人がラクであるだけであって、何の意味もない。
ただ時代は、そんなことには一切かまわず、勝手に進んでいく。
快洗隊もKeePer LABOに変わる。
今日は東京。
いつでも頭の中が新鮮な人。
新しそうで意外と古風な賀来部長に迫り、賀来たじたじの図。
弱火でかなり長い間焼いた「焼きおにぎり」
もはやおにぎりの範疇を越していて、別の食べ物になっている。
これがなかなかうまいのだ。
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