谷 好通コラム

2013年11月17日(日曜日)

11.17.予選27位(17位)→予選レース18位→決勝12位

二日前に行われた、
タイムアタックの予選は、まだマカオにいなかったので見ていません。
話によると予選のタイムは17位の順位だったのですが、
この予選で、中山雄一選手はクラッシュして車を大破しています。
それを突貫工事で直し、
昨日の予選レースに出場することが出来ました。
しかし、このクラッシュでエンジンを交換せざるを得ず、
エンジン交換のペナルティで、10位の順位降格となりました。

 

なので、昨日の予選レースは28台中27位のスタートでした。
予選レースでも、厳しいデットヒートとなり、
何台かが潰れ、何台かを中山選手が自力で抜き、結局、18位でゴール。
10位ジャンプアップして今日の決勝レースは28台中18位でのスタートです。

 

 

今日の午前中は、
私は、ホテルの部屋でテレビ観戦でした。
F3の決勝レースは午後3時半からなので、
前日痛めた足の都合もあって、そうしました。

 

午前中にやっていたストックカーのレースは、
世界中を転戦している凄腕のドライバーたちのレースだったらしいのですが、
マカオの狭いコースでクラッシュの連続。
コースマーシャルが危険フラッグを出すのが遅くれたので、
後続の車がどんどん突っ込んで、コース幅いっぱいを塞いだのです。
もちろん赤旗です。
壊れた車を退かすは、荷台の着いた大きなクレーン車。
とにかく吊り上げて、荷台に乗せ、とっとと外へ出してしまう。
一回目の集団クラッシュで、
5台以上は潰れてリタイアしました。
ガムテープだらけてミイラみたいになって出てくる根性の車もいます。

 

かなりの時間を要してから、再スタート。
ところがあと三周を残したところで、まだ集団大クラッシュ。
もうこれで、すでに半分近くが潰れたのではないか。

 

普通、ここでレース中止となりそうだが、マカオは違う。
また荷台付きのクレーン車がたくさん登場して、
コース上で動けなくなった車を排除し、しばらく時間がかかって、
あと三周を残して再スタートをした。
見ているこちらも、待ちきれずに昼ごはんを食べに出てしまった。

 

マカオグランプリはレースというより、生き残りのバトルロワイヤルのようです。

 

コースの脇に不気味に待機していて、
出番があると何台でもコースの中に入ってくる。
コース脇に待機中の古い荷台付きクレーン車。

 

 

さて、昼ごはんを食べて、出たのは午後2時過ぎになってから。
今日はパドックまでは行かず、途中で観覧席に行って座りました。
レースは観客席が一番楽しめます。
特にここマカオサーキットではパドックが極端に狭いので、
パドックにいる間ずっと立ちっぱなしです。
チームのスタッフの皆さん一人残らず、
初めから終わりまで、ずっと立っていて、本当に大変です。

 

観客席は、工事現場用の足場を組んだような観客席で、
このレースが終わったら、即、撤去されるようです。

 

 

レースが始まります。
狭いストレートに二列ずつ並んでグリッドに着き、
ウォーミングアップのためのフォーメーションラップを一周回ってから、
再びスターティンググリッドに並んで、
赤ランプ五つ点灯、一斉に消灯でスタートです。

 

轟音を響かせて、全車フルスロットル。

 

 

#12のKeePer TOM‘Sは鋭いスタートを切り、
目の前の1コーナーですでに何台かをとらえつつあります。

 

 

しかし、何レースのごとく何周目かのどこかで、
三台が壁に激突、クラッシュ。
そのクラッシュをすり抜けた#12は、
ストレートからまた1コーナーに帰ってきた時点で12位までジャンプアップ。
赤旗が出て、すぐにセフティーカーが入ります。
二周ほど、セーフティーカー先導で走り、再スタートしました。

 

しかし、どこでどう失敗したのか、
再スタートして帰って来たら15位にまで下がっています。よく分かりません。
しかし、どこでどう奮闘したのか、
いつの間にか12位まで上がり、とうとう11位まで上がってきました。
しかし、どうもストレートの伸びがないようです。
エンジンの音が、明らかにそれを感じさせます。
何周かを残して12位まで下がり、
なお、後ろから脅かされながら、12位でゴールしました。

 

結局、予選27位(17位)→予選レース18位→決勝12位

 

TOM‘Sの実力と、
中山選手の実力との合計として、
この順位が合っているのかどうか、難しいところです。

 

 

 

ハンサムな中山雄一君は、
マカオで大勢のファンに囲まれて大人気でした。

 

これからどう飛躍するかですね。

 

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2013年11月17日(日曜日)

11.17.私は足がパンクして、午前中だけスタンバイ

マカオグランプリ決勝本番の今日の今、
ホテルの部屋でこれを書いている事自体が変ですが、
昨日、ホテルとサーキットの往復を歩いて、足がパンクしてしまいました。

 

泊まったホテルとサーキットとは直線距離では1kmそこそこなので、
大したことはないのですが、
真っすぐではなく、アップダウンと人が多くて、
実際に歩くとそれ以上にあります。
念のためにダンパー付きの杖を持ってきたのですが、
思ったより負担があって、
足首から膝、股関節、腰まで痛くて参りました。
だから、午前中はホテルの部屋で一人残り、
お昼ご飯を食べに帰ってくる他のみんなを待って、
午後からは、決勝を見に、サーキットまで頑張って歩きます。

 

本当にいい加減ダイエットを真剣にやらないと、
せっかく、あと9ヶ月でひとまず引退となるのに、
こんなざまでは何も出来ません。
同行の人たちがアクティブに動いている時に、
ホテルの部屋に一人残っているようでは、
こんな情けないことはないので、本当に真剣に食べ物を自ら制限して、
本当に真剣に体重を落とさなくていけません。

 

食べ物が目の前に在ると、つい、食べておいて、
今度から我慢しようなんて、くだらないことを言っているのは、
いい加減にしなければならないのです。

 

レーシングカー爆音が身近に聞こえながら、
これを書いていて、痛切にそんなことを思います。

 

午後からは、本当に真剣に歩きましょう。

 

 

彼らの食欲につられていてはいけないのです。

 

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2013年11月17日(日曜日)

11.17.マカオグランプリ・F3 香港KeePer PROSHOP

マカオグランプレにTOM‘Sは22年連続出場して、
舘会長は過去、自ら17年の連続出場、2回優勝の記録を持っています。
最近では国本京祐、国本祐資兄弟がTOM‘Sから出場、兄・京祐が優勝し、
TOM‘Sとしては、通算5勝しており、
日本のチームとして、マカオグランプリの
メインレースであるF3に優勝しているのはTOM‘Sだけであるそうです。

 

日本一の実績を持つレーシングチームであるTOM‘Sは、
大きな大会でも、シリーズでもない世界のレースの中でも異色の存在である
マカオグランプリに、特別の想いがあるようです。

 

全長6km以上のコースは、
レースの時だけ一時的にサーキットになる完全な公道サーキットです。
だから、路面の状態も公道そのものであり、
二台がやつと並んで走れるような狭いコースが続きます。
エスケープゾーンが全くないので、コースアウトしたら、即、壁に衝突です。
毎年、何らかのレースで死者が必ず出るという恐ろしいレースで、
ある意味ワイルドなレースです。
たまたまパドックで会った国本祐資君は、
「このサーキットは走っていて、アドレナリンが出るのがはっきり分かります。」と、
目を輝かしていました。
今日はお兄さんの国本京祐のマネージャー役だそうです。

 

マカオサーキットの中で、唯一サーキットらしいグランドスタンド。

 

 

マカオグランプリは世界で行われているF3レースのチャンピオンたちが集う、
F3の世界一決定戦のような性格も持っています。
だから、出場チームの大多数はヨーロッパのチームです。

 

 

マカオでは、舘会長は「マカオのトラ」と呼ばれ有名なスターです。
一緒に記念写真を撮たい人があとを絶ちません。

 

 

パドックが極端にせまいマカオサーキットでは、地下にもパドックがあります。
でも、ここでエンジンをかけるのですごく空気が汚れています。

 

 

狭くても空気がきれいなだけ外は天国です。

 

 

ところが、このレースはレギュレーションの関係で、
エンジンにハンディが少しある出場です。
世界のF3では、
今年の新しい規格のエンジンを積んで走る国と、
昨年の旧規格のエンジンで走る国が混在していて、
今年マカオグランプリでは、
旧規格のエンジンでレースが行われることに決定したのです。
ですから、新規格のエンジンで一年を戦った日本のチームは、
旧規格のエンジンのテータを今年一年分は持っていず、
旧規格のエンジンをさらに一年熟成させる形で使った他国のチームは、
そのデータがあるので、日本のチームよりも若干有利だと言うことです。
耳で聞いた記憶なので合っているかどうか判りませんが。

 

 

いずれにしても、今年のF3日本チャンピオン中山雄一君が、
KeePer TOM‘S F3に乗って、今年のマカオグランプリに出場します。

 

 

ところが、一昨日の予選で、
中山選手はマカオサーキットの壁にクラッシュしまったのです。

 

前後のサスペンションとエンジン、ミッション、すべてが壊れて、
残ったのはモノコックだけというひどいクラッシュだったのだそうです。
それでも幸い中山選手は無キズでした。
さらにサスペンションとミッションの予備はあり、
エンジンも他チームから予備の都合をつけてもらって、
メカの人たちの徹夜作業で、見事に復活。

 

 

昨日の「予選レース」に出場しました。
しかし、エンジンを交換しているので10位繰り下げの27位からの予選レーススタートです。
でも、F3日本チャンピオンの中山祐一君は、全くめげていません。
壁に激突した恐怖感も微塵も残っていない様子です。

 

 

マカオサーキットは、ストレートが観客席から極端に近く、
しかも、視界が狭いので、ストレートを走る車を何十枚も撮ったのですが、
#12のKeePer TOM’S F3が写ったのはこれ一枚だけでした。

 

 

引き伸ばしても、こんな1枚だけです。

 

 

香港のキーパープロショップと共同のサポートなので
KeePer PROSHOPロゴと香港の国旗が並びます。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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