谷 好通コラム

2015年09月27日(日曜日)

9.27.中山雄一と平川亮は日本最強のライバルか。IPSは面白い。

今日のI.P.S.レースは、
畠中君が出場したアマのクラスもそうでしたが、
特にプロクラスはエキサイティングで実に見ごたえのあるレースでした。

 

I.P.S.のプロクラスに、
「中山雄一選手」が#37 KeePer IPSに乗っています。
中山選手は今年のスーパーGTのGT300クラス初戦に、
他のチームのプリウスで初戦優勝しています。

 

スーパーGTでは、
「平川亮選手」が#37 KeePer TOM‘S RC Fに乗って、
GT500クラスで初戦の岡山で優勝しています。

 

二人とも、KeePerのレースカーに乗っていることで
知っているのですが、
よく、平川亮が「陰」にたとえられ、
中山雄一が「陽」にたとえられますが、
私は、この二人はすごくよく似ているように思えます。

 

二人は若手随一のスターですが、
スターのある嫌な意味でのスターらしさ、嫌味が全くなく、
二人とも普通であり、
二人とも、妙に大人びたりしていない素直な若者です。

 

中山君は笑顔が絶えないので「陽」と言われますが、
彼は努力して笑顔を保つタイプなので、
ぱっと見た目の印象ほど明るいだけではありませんが、
物事をまともに捉えて考えられる素直な資質の若者です。

 

反対に、平川君は、
表情の変化が少なく、言葉も少ないので「陰」に言われるようですが、
超頭のいいお父さんに小さい時から付き合ってきたせいか、
ひと言ひと言を考えて話すタイプなだけで、口が少ないように思えるだけで、
話せば、なかなか深そうな言葉を言います。
でも、こちらも素直に聞けば、けっこう面白く楽しい若者です。

 

二人とも、素晴らしく頭が良いことは間違いありません。
中山君は人に何かを教えること、
たとえば、畠中君にレーシングドライブを教えて、
彼自身が自身を「おれって、ひょっとしたら・・・」と勘違いするほど
速くしてしまったのは中山君の教え方が非常に上手いということで、
畠中君が上手いのではなく、中山君の教え方がずば抜けて上手かったのです。
コミュニケーション能力に長けていることであり、
これは、車のセットアップにもたいへん役立つ能力で、
レーシングドライバーにとって重要な才能の一つです。
平川君も、言葉は少ないですが、
的確に車の状態をエンジニアとメカニックに伝えて、
自分の思うがままに動くレースカーに仕立て上げていくことに定評があります。

 

二人とも若いのでこれからなのでしょうが、
今の時点で、少なくとも日本の中ではトップクラスの走りが出来ますが、
しかしレースでは色々なことが起きるので、
リスクマネジメントの点では、
これからいっぱい経験を積んでいかなくてはなりません。

 

共通して二人とも自分に厳しく、トレーニングも過酷です。

 

 

今は、
平川亮がGT500クラスで、
スーパーフォーミュラでは元F1ドライバーの小林可夢偉と同僚の、
いいポジションで走っています。

 

対して、中山雄一はGT300クラスで、
いつも優勝に絡むいいチームで走っていますが、
スーパーフォーミュラは、雨が降っていなければ上の方で走る可能性の低い、
残念な状態です。

 

今は、ちょっと差が着いてしまいましたが、
二人のレーサーとしての実力はまったく遜色なく、
今後の可能性も含めて、日本最強のライバルだと、信じて疑いません。

 

今日のIPSでは、イコールコンディションの車で、
去年のGTチャンピオンや、
今年のスーパーフォーミュラのシリーズトップのドライバーを向こうに回して、
平川亮と中山雄一は、二人が他をぶっちぎって争い、
二人の、二台でのデッドヒートを繰り広げ、
激闘の挙句、
最後のラップに突入する1コーナーで、
#37中山雄一が#4平川亮のインを差してトップに躍り出て、
1コーナーで見ていた私たちは、大騒ぎで喜びましたが、
この最終ラップの終盤、普段は突っ込むことがないBコーナーで、
平川亮は、中山雄一のインに突っ込んで、最後の最後で大逆転。
平川亮が優勝でした。

 

日本最強のライバルのデッドヒートを、
イコールコンディションで見られるレース、I.P.S.は、
これから、最高にエキサイティングなレースとして力をつけ、
盛り上がっていくことでしょう。
何度も平川と中山を日本最強のライバルと呼びましたが、
当然、彼らをねじ伏せる力を持った競合は山ほどいます。
日本のレーサーは、世界でも有数のドライバー王国でレベルが高いのです。
そんな日本で、I.P.S.に、大物ドライバーが続々と参加して、
日本で一番見たいエキサイティングなレースに成長できると良いなと思います。

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2015年09月27日(日曜日)

9.27.ちょっと休憩、F1ほったらかしでI.P.S.

理屈っぽいことばかり書き続けると、頭が痛くなるので、
ちょっと休憩して、他事を。

 

昨日のBSテレビでF1の予選を見ました。
やっぱりF1は他のレースとは別格で本当にすごいなと思いました。
でも、すぐそのあとで日本のスーパーフォーミュラの決勝を見ましたが、
そのスピード感は、F1と何ら変わらず、
スーパーフォーミュラドライバーの一人が、
「コーナーでは、F1よりスーパーフォーミュラの方が速い。」と、
テレビのインタビューで言っていました。
だとしたら、F1とはいわゆる直線番長と呼ばれるパワーばかりで、
コーナーはたいして速くない初期のターボ車のように
そんなに面白くない車だということになってしまいます。
細かいレギュレーションで縛り過ぎているのではないでしょうか。

 

だったら、何がF1を支えているのか。
なんと言ってもスタードライバーがすべて出ているなどの
“興業性”に尽きるのではないでしょうか。
しかし、圧倒的なスーパースターはいません。
F1がレースの面白さを感じなくなりつつあるのは、
レースの生々しさを失いつつあるのではないかと心配になってきます。

 

今日は鈴鹿サーキットでのFIグランプリ決勝で、
何十年か前ならば、
アイルトンセナ、アランプロスト、中島悟など
私もワクワクしながら見に行っていました。

 

でも、今日は、
F1をほったらかして
ジェントルマンクラスに弊社不良の畠中が出て、
プロクラスに中山雄一と平川亮などスーパーGTで活躍する若手から、
昔から知っているプロドライバーが出る
インタープロトスポーツ、略してI.P.S.のレースを見に来ています。
正直言ってこちらの方がレースとして面白い。と思います。
二年前にI.P.S.が始まった頃は、
観客は誰もいないと言っていいほどでしたが、
だんだん増えて、今日はなかなかの観衆です。
なんと、会社のスタッフが何人かいましたし、
なぜか、大府市役所の方まで来ていただいていました。
たしかに畠中は地域振興で大府市役所に少しだけ関わっていますが、
・・驚きました。

 

こんな風に、みんなが自分が普段の生活の中で
よく知っている知り合いや家族が出るレースを応援に
サーキットに来るなんて、まるでヨーロッパのようです。

 

 

すごくたくさんいます。

 

 

1コーナーにもこんなにいました。
今日は全部で何千人かはいるみたいです。

 

 

畠中は1レース目が2位だったので、
今日の第2レースは2番目のポジションからのスタートです、

 

 

スタート直後の1コーナー前のブレーキング競争で突っ込み

 

 

迫って、並んだ。

 

 

抜いた。抜いた。抜いた。

 

 

完全に前に出た。トップ

 

 

首位である。

 

 

・・・しかし、3周目に抜かれて、結局、元の2位でゴールでした。
大健闘でした。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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