谷 好通コラム

2018年08月15日(水曜日)

8.15.映画「ミッションインポッシブル」を見ました。

お盆の真っ最中ですが、
朝から雨が降っていたので、店舗の方もスタッフの数を絞っていて、
こんな日に店舗を廻っても嫌だろうなと思い、
かといって、すべき会議も明日に残っているだけで、
会社を訪ねてくるお客様もいず、
下手に外に出るとUターンラッシュに巻き込まれると厄介だということで、
昨日上映時間を調べておいた「ミッションインポッシブル」を、
連れ合いたちと見に行くことにした。
トムクルーズ主演の超痛快アクションドラマで、
随分長い間シリーズでやってきた。

 

元は「スパイ大作戦」というデレビドラマで、
たぶん50年ぐらいも前からのドラマで、私は毎週欠かさず見ていた。
その頃の主演はトムクルーズではなく、もっと地味な俳優であったが、
非現実的なストーリーが毎話楽しかった。

 

トムクルーズ主演で劇場映画になったのは何年前からだろう。
テレビドラマの頃とは比べ物にならないくらい複雑なストーリーで、
よく見ていないとさっぱり解らなくなるし、
アクションの派手さはシリーズそのものが世界ナンバー1の派手さだ。
現実ではありえないような奇跡の離れ業が次々と、
めまぐるしく間髪を入れずに繰り出されて脇目も振れないほどだ。

 

現実離れしたような派手な動きの場面は、
トムクルーズがあまりスタントマンを使わずに自分で挑戦しているのが、
このシリーズの映画の売り物の一つで、
毎回、何らかの大怪我をトムクルーズがして話題になっている。
しかし、そうはいっても基本的にはコンピューターグラフィック、
いわゆる”CG”が全編を通じて多用されており、
実際に演じられているアクションはごくわずかなのだろう。

 

でも、見始めてすぐにそんなことは忘れて、
スクリーンに繰り広げられるド派手なアクションと、
コンピューターを駆使して造られる迫力満点の”音楽”と”音”に、
酔っている自分がいる。
横に並んでポップコーンを食べている家族も一緒だ。
普段はちょっと目を離すとすぐに居眠りをするのに、
今日の映画は誰も一睡もしない。
ただウーロン茶を飲みすぎるのか、トイレには立つ。

 

ふと気が付くと、三時間ぐらいだろうか全編が終わって、
食べ終わったポップコーンが入っていたバケツを持って、外へ出る。
だれもが「すごかったね~」の言葉は出るが、
ストーリーには誰も触れない。
たぶん、全編を通じて超アクション場面が続いて、
どんでん返しが果てしなく続き、ストーリーがなんだったのか、
誰も分らなくなっているのだろう。
私もどういうストーリーであったのか話せない。
この映画はそれでいいのだろう。
ストーリーがどうのこうのというより、
全編を通じて「面白かった」で良いのだろう。
だから、
見るものが不快になるような残酷シーンはほとんどない。
泣けるような場面もない。
笑うような場面すらない。
ひたすらトムクルーズが人間離れした超アクションと、
ハラハラさせられる離れ業、時間切れスレスレの危機と、
どんでん返しの連続で、
見ていて面白いが、本当に疲れるし、解らない。憶えられない。

 

友達に「どうだった?」と聞かれれば、「面白かったよ」としか答えられず、
ストーリーでも聞かれたら、私は黙り込むしかない。
何の感慨もなく、学ぶことも何一つなく、ため息も出ず、
ただ面白かっただけの映画でした。
でも、またこのシリーズを見に行くかと言えば、
たまたま映画に行こうと思った時にこのシリーズがやっていれば、
他に見たいと思わせるような映画が無ければ、
また見るでしょう。たぶん私はリピーターです。
ひょっとしたら50年前のデレビドラマからのリピーターです。

 

何もそこから得るものもなく、学習もなく、能力もつかず、
特に何の役にも立たない、
ただ面白いだけとするなら、
今、世の中を席巻している「ゲーム」と似ています。

 

何も得るものもなく、学習もなく、能力もつかず、
特に何の役にも立たない、
ただ面白いだけとは、
正にみんながスマフォでやっている「ゲーム」です。

 

私は40数年前、インペーターゲームに夢中になった時期が1か月ほどあり、
務めていたガソリンスタンドの隣の喫茶店で、
昼ごはんのたびに、夢中でインベーターゲームをやり続けましたが、
何かのきっかけで、それに夢中になっている事が嫌になって、
あれからゲームの類には一度も夢中になっていません。

 

ひょっとしたら、いつか、
「ミッションインポッシブル」も不意に卒業するかもしれません。
一緒に行った連れ合いたちは、
「眠くならなかったけど・・・」と面白かったとも言いません。
だから、一緒に見に行くことはもうないのかもしれません。
しかし、私は一人で映画を見に行ったことは無いので、
このシリーズはもう見ないかもしれません。
でも少し、見たいとも思っています。面白いから。

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2018年08月15日(水曜日)

8.14.なかなか充実したお盆です。

今日はお盆の中日で、
多くの人が里帰りをしていて、
親子、孫と祖父母が一緒に食事に出ている場面をよく見ます。
ふる里の親は子や孫に会える日をみんな楽しみにしています。
しかし私たちサービス業は、当然、仕事です。
お盆前からお盆休みにかけて、
店舗は混み合うのでみんな出勤です。
KeePer技研の従業員470名の内、お休みは事務所の事務員数名と、
出荷事務所の二十名ほどだけでほとんど出勤です。
だから会社としては稼働の日で、私たち役員も当然のように出勤しています。

 

こういうのは私たちサービス業の会社だけかと言えば、とんでもない。
銀行など金融機関はどこも稼働しているのですね。
お盆は休んでいる会社が多いらしくて、
私達の会社が出勤しているのをご存じの銀行さんが、
こんな時にこそと、来られて、
ゆっくりじっくりと、お話をして行かれました。
こちらも時間を気にすることなく、
いつもなら、一つの相手先にだいたい1時間ぐらいまでと決めていますが、
今日のメガバンクさん、3時間近くも話をして行かれました。
普段滅多にお会いすることがないので、
今日は大変いいコミュニケーションが取れました。

 

銀行さんだけでなく、
お盆は証券市場もずっと開いているのです。

 

世間がお盆休みに入る前の日の8月10日(金)に、
取締役会の後、6月決算の短信を開示しました。
開示したのは午後3時半過ぎだったので、
その日の株式市場はもう閉まっていたので、
株式市場が反応したのは13日(月)で、
その日一日で当社の株価は55円の下げ。
トルコのリラ急落に伴う日経平均の大幅な下げがあったにせよ
KeePer技研株式会社にとってキツイ下げでした。
決算が若干の増収であったものの、初の減益であったのです。
純益レベルで10.2%減。
これは5月に行った下方修正の値よりも若干下げていて、
投資家の皆さんから落胆の声が上がって、株価はドンと下がりました。

 

いただいたお声の中に
「前期業績見込みに対して未達にも関わらず
“上出来”であると考えるのは如何なものか・・」とありました。
上出来とは短信の中に私が不用意な書いた言葉です。

 

キーパーラボ新店の1年目は色々工夫してあがいて見るのですが、
どうしても低実績の期間が解消できず大変苦しい運営が続くのですが、
その新店を二年間に、それまで十数年間に造った店舗とほぼ同数造って、
二年目のジャンプ前の店舗とジャンプ中の店舗が 、
全体の半分になっているのは
今考えると、いかにも無謀であったかもしれませんが、
それでも何とか利益幅が圧縮したレベルで決算出来たことは、
見通しが甘かったことは承知の上で、
つい軽率にも、短信の中で「上出来」という表現を使ったものです。

 

これは、あらかじめ公開している見通しに対する責任感が
私達に足りていない証拠です。
真摯に反省するしかありません。

 

このお盆は、普段取れないコミュニケーションが取れたり、
反省しきりであったりで、なかなか充実したお盆であったのです。

 

 

でも、猫のチーちゃんと犬のリンダは今日ものんびりです。
(小さな亀は焼き物のチーちゃんのおもちゃです。)

 

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2018年08月15日(水曜日)

8.12.素晴らしく平和な時間だった

今日、ちょっとした縁のある若者の夫婦と赤ん坊の親子と食事をしました。
赤ん坊は1歳半の男の子と、半年の年子の男の子です。
その親子ぶりが見事で、ちょっと感動してしまいました。
食事の場所はファミレス。
過激なヘアスタイルの、
でも存在感あるすごく働き者のような
多分二十歳ぐらいの若いお父さんは大盛りのカットステーキを食べながら
1歳半の男の子にパスタを器用に食べさせ、
男の子が汚したテーブルを丁寧に拭き、
男の子に話しかけ、こちらの話にもキチンと応え、お嫁さんの頼みにも応える。

 

お嫁さんもやっと二十歳になったばかりの超若いお母さん。
すでに二人の赤ちゃんを年子で産んで、すっかりやさしい表情に変わった。
半年の赤ん坊を、前に抱いて、
こまめに体をゆすって赤ん坊をあやしながら、
レーメンをおいしそうに食べている。器用なもんだ。
半年の赤ん坊には哺乳瓶にお湯でミルクを造る。
造るのは亭主の方で、慣れた手つきで自然に造っている。

 

1歳半の男の子はアイスをすっかり溶かしながらいつまでも食べているので、
見かねたお父さんが取り上げると、赤ん坊の顔中に力を入れて泣いた。
不思議とうるさいと思わなかったが、
アイスを返すとスッと泣き止んで、面白かった。
赤ん坊が泣いても誰もヒステリックになることなく、
誰も怒ることなく、笑顔が消えることもなかった。

 

夫婦が普通に自然に力を合わせて、赤ん坊が赤ん坊らしくしてて、
この平和な時間はとびきりだった。

 

忘れていたこういう平和を思い出させてくれました。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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