2022年09月11日(日曜日)
09.11.死んだら誰もいなくなるのが寂しいので、秦の始皇帝は
昨日の土曜日から今日の日曜日にかけて、
どこのLABO店舗もまるで年末のような多くのご来店をいただき、
洗車とコーティングなどで、大変、忙しい一日を過ごしていました。
9月の第一週は、台風11号は超大型との警戒報道がじわっと効いていたのか、
いま一つの感触が続きましたが、
その反動もあってか、この土日で一挙に戻しただけでなく、
この9月が、昨年を大きく上回る結果になるようなペースを取り戻しました。
各店舗、目標達成に対して現実的な力が一段と入ります。
しかし私は今日も店舗には行かず、ぐっと我慢です。
そして今日は、名古屋市博物館に「兵馬俑展」に行ってきました。
家族と一緒です。
中国・西安の「兵馬俑」の発掘現場に、10年以上前、実際に行ったことがあります。
とても暑い日でしたが、その暑さを忘れて、
その兵馬俑の発掘現場の桁外れの壮大さに涙が出てくるほど感動しながら、
長い時間をかけ、夢中で見て回った記憶があります。
私の足が、まだ長時間歩くことが出来る状態での見学で良かったと思います。
事前の調べて行ったことには、約8,000体並ぶ兵馬俑は、
その精密さと高い芸術的価値で、
当時、1体2億円の価値があると聞いていて、
そんな目で8,000体の見渡す限りはるか奥まで延々と並ぶ景色を見ると
目がくらむような気がした記憶があります。
「兵馬俑」とは、
秦の始皇帝陵(エジプトのビラミットを凌ぐ巨大な墓)に埋葬された人形で、
人形の埋蔵はその前後の墓でもあったが、
それらは小さな人形で、この時代だけ、
つまり秦の始皇帝の墓だけ、
おびただしい数の等身大のリアルな兵士、将軍、馬、馬車等が埋葬されていた。
これが初めて発掘された時は、
二十世紀最大の発見と言われ、世界中が騒然となったそうだ。
秦始皇帝はその軍隊が圧倒的に強く、
始めは小国であった秦の国が、侵略に次ぐ侵略で短期間に中国を統一した。
強大な軍隊と権力構造をを創り上げた創造的な頭脳と、判断力、実行力は、
スバ抜けて優れていて、強力だったであろう。
そんな秦の始皇帝が、なぜ、バカでかい墓を造って、
芸術性も高いぐらいリアルで生々しい強大な作り物の軍隊を埋めたのか。
当然、自分が死んだあと、
自分自身の存在が無にはならず、
死後の世界を生きていくつもりだったのでしょうか。
間違いなくそれを信じていたので、
自分の軍隊をそのまま引き連れて行くつもりだったのでしょうか。
・・・
私は、ふっと思ったのですが、
秦の始皇帝は、そうありたいと思えば思うほど、
死後の世界があることに不安があって、
その不安を、
連れて行く軍隊の姿を等身大とし、よりリアルにすることで、
自分の不安を慰めていたのではなかったのでしょうか。
エジプトのファラオ達がそうであったように、
自分の死後に不安があればあるほど、墓は巨大にして、
さらに秦の始皇帝は
埋蔵物をよりリアルに、膨大な数にして安心したかったのではないでしょうか。
死んだら誰もいなくなるのが寂しいので、
秦の始皇帝は、
墓は巨大にして、埋蔵物をよりリアルに、膨大な数にして、
少しでも安心したかったのではないでしょうか。
秦の始皇帝は、
死んだら誰もいなくなるのが、ただ寂しかったのかもしれません。
超リアルで大迫力の、今にも何か喋り出しそうな、
兵馬俑を至近距離で見ていたら、
つまりこの兵馬俑の彼らは、死後の始皇帝の友達?
そんな事を妄想して見ると、みんな友達に思えてきます。
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