谷 好通コラム

2023年09月18日(月曜日)

09.18.意外な”鮎”が美味しかった。味も、要は客にとってどうなのか。

この土日月の三連休、シルバーウィークとも言うそうだが、

土日と、結局、また仕事っぽい日になってしまったので、

最後の今日だけ、家族と一緒に、仕事っぽくない日にしようと、

岐阜の郡上八幡の方にドライブして、

今が旬の”鮎”を食べようということになった。

その途中には、

ちょっと寄り道すればLABO可児店に行けるが、そこはグッと我慢する。

 

出かける前には、ネットで郡上八幡周辺の鮎料理を看板にしている店を調べ、

特に、地元の人に評価の高そうな店を選んで、決めて、

NAVIに入れ、まっしぐらにに向かう。

午前10時過ぎに出かけたので、目的地に着いたのは12番過ぎ。

その店は、お昼ご飯を食べに来た地元の人達でいっぱいだったが、

少し待って、カウンター席が空いたのでさっそく入る。

メニュー見てびっくり、

今のシーズンは、一応、鮎が一押しになっていたが、

メニューには、魚だけでも鮎、あまご、イワナ、マスなぜか鯖、鮭まであって、

それぞれに塩焼きだけでなく、刺身、煮つけ、鮎は押し寿司まである。

しかも、「単品」「定食」から「ミニ懐石料理の上・並」

肉は、地元のブランド牛肉、鶏肉、豚、猪、鹿、なんと熊、

それぞれが「鍋」で食べられ、

組み合わせによって親子丼、他人丼があり

なんとそれぞれのカツ丼まである。

もちろん何種類かのカレーもある。

そのメニューの種類はゆうに百種を越えている。

 

しかし鮎が旬の今、

ビッシリの地元の人のほとんどが鮎を食べるのかと思えば、

猪鍋とか、何とかかんとかのカレーとか、

みんな見事にバラバラだ。

それでもかろうじて鮎は複数の人が頼んでいた。もちろん多数ではない。

 

私達はもちろん鮎を食べにわざわざ来たのだから、

「鮎の塩焼き定食・1,500円」を注文した。

20分、料理が出るまで待って、

出てきたのは、おいしそうな小ぶりの塩焼きの鮎二匹と小鉢がいくつか。

それをもちろん美味しく食べて、

ちゃんと美味しかったが、なぜか、鮎を食った~感がない。

もちろん何の不満もなく、後悔もないが、なぜか、鮎を食った~感がない。

いつものご飯を食べた。

また、昼ご飯を食べた。という感じだけが残るのだ。

 

それから近頃の習慣として、

近辺の「道の駅」をNAVIで探して、行った。

1つ目の道の駅はなかなか良かった。いくつか土産を買って。

一度高速道路に戻る。

1つ向こうのインターで降り、2つ目の「道の駅」を探す。

2つ目の「道の駅」は「古今伝承の・・・大和」とか、

(ちゃんとした名前を忘れてしまった。)

ここはずいぶん大きな規模で、

いくつもの建物に分かれていて、

それぞれに地元産の野菜とか、木の細工物とか、

すごい楽しい道の駅だったが、

帰り際に駐車場に近い建物の奥に、「鮎の塩焼き」とだけ書いてあって、

奥の方でオジサンが大量の「鮎の塩焼き」を焼いていた。

 

もう、帰る間際だったのでどうしようかと思ったが、

せっかく、今日は「鮎を食べに来た」のだから、

最後にもう一匹だけ買って食べてみた。

そうしたら、ものすごく強く「鮎の味」がして、

びっくりした。

「そうだよな、旬の時にわざわざ”鮎”を食べて来るのは、

この味と香りが欲しかったんだよな~」

と、つぶやく。

 

では、地元の人たちから愛されてるさっきの大きな

百種類位以上のメニューの大繁盛の店のあの鮎は何だったのか。

 

色々考えて、

出した結論は、

最初のあの大きな大繁盛店は、

地元の人達が、いつもごちそうを食べに来る所で、

鮎は、たまたま今が旬だが、いつものごちそうの一つなので、

いちいち鮎っぽさが強くなくても、十分に鮎であり、毎日食べる鮎なので、

いちいち鮎っぽさが味や香りに強く出ているより、

普通に鮎の方がいつも食べられる鮎だったのではないだろうか。

 

この大繁盛店は、地元の人にいつも使われているので、

薄味で、いつも食べていても食べやすい味の鮎だったのではないだろうか。

 

観光客相手の道の駅での、あの強烈に鮎の味と香りの強い鮎は、

たまにしか食べない私達にとって、強烈に美味しかっただけ。

そういうことかもしれない。

 

本当にそうなのかどうなのかは全く分からないが、

商品は、それを買うお客様にとっての価値で決るものなので、

地元の人に良く使われているあの店の鮎は、

たまに来る観光客が求める鮎と同じ味ではない事は何となく納得できる。

しかし、私はあくまでも観光客なので、

次にうまい鮎を食べに来た時は、

間違いなくあの道の駅の鮎を食べに来るでしょう。

 

商品は、それを買うお客様にとっての価値で決るもの。

商売にとって、当たり前すぎるほど当たり前のことだ。

売る側の独りよがりは、買う側にとっては全く価値がなく、買わない。

 

今日は、仕事らしいことは何もしないと決めたのだけど、

頭の中は、仕事モードから一歩も外れていないダメな私でした。

晩ご飯は、リンカーハットの「お好み焼き風皿うどん」

これは写真に偽りありで、マヨネーズが許せないぐらいかかっていた。

こんなハイカロリーは、

シャツがはち切れそうな私にはほとんどである。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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