谷 好通コラム

2023年09月02日(土曜日)

09.02.8月のLABO実績(続き)から見る「新店」の立ち上がり方。

8月のKeePer LABOは、

5月からの新型コロナ禍明けによって

お盆休みに帰郷ラッシュがあり、

お盆から25日あたりまでの期間、

時間のかかるKeePerコーティング施工が少なく、

手短に出来る手洗い洗車が大変多くなり、

台数は増え、平均単価が目立って低くなりました。

その傾向は帰郷する人が多い関東に顕著で、特に西東京・埼玉方面で著しく、

中部でもトヨタの関連工場が集まる三河地方でその傾向が強くありました。

洗車が多くなると販売単価が低下するだけでなく、

洗車は作業時間が短いので台数は必然的に増えるのです。

こんな時の販売金額は上がりにくくなって、

ずっと上り基調のKeePer LABOも、その上がり方が一時的に鈍くなりました。

 

と、ここまでは昨日の続きですが、

もう一つ、8月の実績を見ていて顕著に出でいる特徴がありました。

「新店」の立ち上がり方です。

2023年は1月から6月までに11店舗がオープンして、

特に6月には7店舗も新店がまとめてオープンしました。

だから、違うロケーションの新店舗がほとんど同時にオープンしているので、

それぞれの立ち上がり方を比較できる訳で、

こんなチャンスは今までありませんでした。

逆に、同じようなロケーションなのに差が出るとしたら、

その差はどんな要素から出てくるものなのか、興味津々です。

 

まず、人口が少ない、マーケットの密度が低い場所にオープンしたのは、

秋田店、(岐阜県)各務原店、松山インター店。

いずれも立地の地元の人口は少ない。

奇しくも、売り上げも似たような300万円前後の数字が並んでいる。

LABOとしてはほとんど最後尾の実績です。

もう一つこれらの店舗に言えるのは、

周辺に既存のLABOがないので、

初めて来てくれた新規のお客様の比率が非常に高いことです。

この新規のお客様が確実にリピートのお客様になって行ってくれると、

来店客のほとんどがリピート客になって

いずれは新規客比率が15%以下になってくるはずです。

 

そうなった時のことを想定して、

新規比率を15%にして逆算すると、(単価は平均の16,000円として換算)

となって、

いずれも十分にLABOの店舗として水準に達した実績になってくる。

特にLABO秋田南店は、

今の全店の中でもベスト10に入ってくるような数字です。

本当にこんな風に成長してくるのだろうかと思うが、

それを解かりやすく表しているのが、

今年2年目を迎え快調に営業しているKeePer LABO山形店です。

二年目のLABO山形店と、開店早々のLABO秋田南店を並べてみると、

LABO山形店は、一年間のリピートのお客様の蓄積によって、

新規客の数は減っていないのに新規客比率は半減している。

と言うことは、来店台数は2倍になっているということで、

平均的な単価を維持しているので、売上は前年比184%とほぼ倍増していて、

これがさらにリピート客の積み重ねが進んで、

いずれは新規客比率15%にまでなって、

一千万円近い販売実績にまで成長することを予言している。

更に今年のLABO山形店は、来年のLABO秋田南店を予告もしているようだ。

更に更にLABO各務原店、LABO松山インター店の来年も予告されている。

 

こんな発想で、

今年オープンした全店舗+最近改装したLABO店舗を計算してみると、

 

いずれも、ものすごい数字が並んでいます。

これが、キチンとした技術と、大歓迎の実践で造り上げていく

リピート率85%の世界に至った時の数誌です。

KeePer LABOの生命線とは、

実に「キチンとした技術と、大歓迎の実践によるリピートの積み重ね。」

ここに尽きることになります。

人口の少ないローカルの場合は、

マーケットが薄いので、リピートの積み重ねの量が比較的少ない。

だから成長のスピードが遅くなる。

しかし

「キチンとした技術と、大歓迎の実践によるリピートの積み重ね。」

の原則は、何ら変わらない。

ただ、ローカルの場合は成長のスピードが遅いだけと言うことになる。

 

しかし、この表の中で

ちょっと違和感のある数字がLABO四日市南店の500万円。

これは、この店舗の立地がものすごく渋滞する道路に面しているから、

新規客数が絶対的に低いので、こんな結果になっている。

ここは、

トヨタのカーディーラーの敷地内に造られた特殊性を活かして、

カーディーラーとの連携をどう作り上げていくかが生命線になるでしょう。

 

もう一軒、

LABO高槻店は、新規比率15%にまでなっても、

総来店台数がほとんど変わっていない。すでに16.4%にまで成熟しているからだ。

この店舗は平均単価が異様に低いので、ここの部分を解決するしかない。

高槻というロケーションそのものに低単価の原因はないはずなので

受注のなにかが間違っているようだ。

 

明日は、関東のかなりの数の新店を比較して考えてみたい。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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