谷 好通コラム

2023年10月27日(金曜日)

10.27.遠くを見れば景色がいいだけだが、足元を見ると目がくらむ。

ここまで来て<

ふと3年後にはどうなっていようか、

5年後には、10年後にはどうなっていようかなと思いをはせると

色々な風景が見えてきて、自分のモチベーションになるのですが、

足元は、いつの間にかこんなに高い所にまで登ってしまっていて、

その高さに目がくらむ思いをします。

 

一年で前年の125%に上げるのは、順調に事が進めば難しい事ではありません。

だから、前年比125%になってもそれほど変化は感じず、

上がったという実感もありません。頑張ったなと思うぐらいです。

しかし、

それが6回続くと

1.25×1.25×1.25×1.25×1.25×1.25≒3.8146≒ 約4倍にもなって、

それがあと、たった4回も続くと9.313≒約10倍にもなってしまうのです。

 

毎年125%の成長は、自分ではそれが気が着かないくらいなのに、

それが10年も続いて、

いつも遠くを見て良くなった景色を見ていた目線を足元に落とすと、

その高さに目がくらみ、足がすくむ思いをします。

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2023年10月27日(金曜日)

10.27.ひと昔以上前、共に闘った仲間、あるいは一緒に遊んだ仲間?

昨日は東京で、

午前午後とキチンと大切な仕事をこなした後、

仕事というよりも以前から会いたかった人に会いに行きました。

 

私は2010年?~2015年?くらいの5年間、

フォルクスワーゲンのゴルフGTIカップシリーズというレースに参加していました。

年間5レースぐらいを全国のサーキットを巡って開催される

一応、ちゃんとしたレースです。

 

私はポリオで左足が不自由なのですが、

ゴルフGTIはDSGという電磁クラッチの仕組みで

クラッチペダルを踏まなくてもシフトを指先で操作出来るので、

左足=クラッチフットが不自由な者でもハンディ無しでレースが出来るのです。

 

しかし、これよりも数年前から、

古いN1仕様のAE111(レビン)で、レースをやっていた事はあったのですが、

年齢が進むにしたがって、

弱い左足でクラッチを踏めなくなっていたので、

電磁クラッチDSG搭載のゴルフGTIレースの発見は、

私にとっては救世主のようなものです。

 

しかし元々運動神経が鈍い事には自信があり、

しかも50歳過ぎてからの参戦では、勝てる見込みなんてある訳ないのですが、

レースに自分が出られること自体が、夢のようで楽しい経験でした。

 

しかし、私はレース場では緊張していたのか殆ど喋らず、

一緒にレースに出ていた人たちとの交流は全くなかったのですが、

一人一人の事はよく憶えています。

いっちょ前に、私にとって皆さんはライバルだったので

私はすごく意識していて、

ほとんど話もしないのに、かえってよく憶えているのです。

 

レースに出ている人は、

自動車雑誌関係の人や、現役の自動車評論家、医者、

チューンナップショップのオーナー、正体不明の人(私も?)・・・・・
大体、いつも十数台のレースで、

私はいつも、後ろから数えた方が速いポジションが普通だが、

約30レースでドベになったことは無い。

もろろん優勝した事もない。が、

ただ2回だけ、2位になったことはある。

 

昨日お会いした人は、自動車雑誌「ENGIN」の村上政編集長。

この人は本格的なドライバーで、

先日は、ポルシェのレース仕様に近い車種「RS」の試乗会に

日本の自動車雑誌関係者としてはただ一人指名を受けて、

イギリスのシルバーストンサーキットで走ってこられたそうだ。

私などとは本質的に意味が違うドライバーなのだが、

そこはゴルフGTIカップレースの面白い所で、

私でもこの村上編集長とレース中にデッドヒートをしたことが何度もある。

その1シーンが、

「ENGIN」の中の記事に載ったことがあって、

その記事を、村上さんが昔の号の「ENGIN」の中から探し出してくれていて、

見せていただいた。

後ろにいるのが私の№25 KeePer号で、

前にいるのが村上さんの№10 ENGIN号だ。

№10がコーナーで後輪が滑り出した所へ、後ろから来た私がビビっている所。

 

私は、あの頃の事を話す機会がまた来るとは思っていなかったので、

楽しくって、あっという間に2時間が過ぎて、

後ろに予定を造ってなかったから良かったものの、

珍しく予定を伸ばして話し込んだのでした。

 

あの頃のレースの写真がもう一枚あった。が、

しかし、なんと私の№25が、ドベにいるではないか。

先に「ドベになったことは一度もない」と言ったが、あったのかもしれない。

いや、それとも、ゴール地点までには何台か抜かしたのかもしれない。

どっちでもいいことだが・・・

 

 

私はもう71歳になってしまったので、

レースにまた出るなんてことは絶対にないと思っていたが、

村上さんの言うには、今の「Eスポーツ」は、ものすごく発達していて、

プロのドライバーでも必ず練習に使っていると言い、

私にも「ぜひやった方がいい」と、一生懸命おすすめいただくので、

私は、元々テレビゲームは絶対にやらないが、

たぶん1年後には、
「Eスポーツ」「ドライブシュミレーション」に、

嬉々として、夢中になっているかもしれない。たぶんやっているのでしょう。

 

ひと昔以上前、共に闘った仲間、あるいは一緒に遊んだ仲間。

「ENGIN」村上編集長と、

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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