谷 好通コラム

2015年07月24日(金曜日)

7.24.あの夕焼けは、猛暑がやってくる前ぶれか

沖縄にある台風12号の影響で、
中部、関東の内陸では40℃近くなる猛暑に襲われると、
インターネットのニュースにありました。

 

私は暑いのが苦手です。
でも、店舗でずうっと暑い目をしてきたはずなのですが、
暑さで苦しい思いをした記憶があまりありません。
具体的に暑くてつらい目をした光景の記憶がほとんどないのです。
苦手な暑さに苦しんだはずなのに。
人間の記憶は、刺激の強さだけで記憶の強さに直結するわけではないようです。

 

そう思ったのが、
昨夜の映画です。
24日夜9時からのテレビ映画劇場で「ターミネーター3」を見ました。
初めから終わりまで刺激の連続の映画です。
ずっと激しい闘いと破壊の画面で、
この画面が全部コンピューターグラフィックで造ったニセモノと判っていても、
刺激的であり、見入って釘付けになってしまいますが、
映画が終盤になってちょっとドラマチックなストーリーじみた時、
ふと、私はこの映画を、
前に見たことがあると気が付きました。
私は、この映画を何年か前に見たことがあることに、
映画が終わりかけの頃になって、やっと気が付いたのです。

 

前に見たはずの激しい戦闘場面や、アクションの場面など、
刺激的な場面をまったく憶えていなかったのです。

 

目と耳から入ってくる”仮想”の世界の刺激は、
どんなに激しく強くても、
記憶に残らないほど空虚なのでしょうか。

 

 

とはいっても明日からの暑さは、本当に大変です。
夕焼けがつらく感じます。

 

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2015年07月23日(木曜日)

7.23.役に立っている実感が一番幸せ

最近、足の変形が進んできて、
いよいよ歩くのが不便になりました。
だから、OXの軽いかっこいい車いすを手に入れ、
それを載せる車を調達して、運転してもらうようになりました。

 

少し年長のLABOの店長をやっていた男性で村藤君です。
KeePerコーティングの技術も100%出来て、
接客はもちろん、マネージメントまで出来るので、
忙しそうな週末の前には、
シフトを調整する日ぐらいになると、
あっちこっちのLABO店舗から引っ張りだこになります。

 

こういう週末入店要請のラブコールは、
営業、開発、出荷、デザイナー或いは常務取締役をはじめとする役員、
ほぼすべてのLABO店舗スタッフ以外の人に及び、
要請を受ければ、みんな嬉々として土日の店舗に応援に行きます。

 

そんな「入店」の依頼が、飛び交うのは、
この7月初旬は、長梅雨で全店が苦しんでいたのですが、
18日(土)、19日(日)、20日(祝)の三連休で一挙に盛り返し、
今度の25日(土)、26日(日)の週末のお天気も【晴れ ☀】のようで、
また大きく伸ばし、スーパー達成も狙えそうな勢いになっているからでしょう。
みんな生き生きとして仕事をしてくれています。

 

そんな店舗から週末入店のラブコールを受けた村藤君が嬉しそうです。
「LABOで働いている時が一番楽しいんだろ。」と聞いたら、
「はい、LABOで働いている時が一番”役に立っている”って実感があります。}
と村藤君が答えました。

 

キーパーコーティングを仕事にしている人は、
それがPROSHOPであれ、LABOであれ、みんな一緒で、
キチンとお客様のお車をキーパーコーティングすると、
お客様は、まず間違いなく自分が期待した以上のキレイさが実現されるので、
どなたも本当に喜ばれ「ありがとうね」と、お礼まで言っていただけます。
そんな言葉をいただいたりしたスタッフは、
お客様の役に立てた実感をいっぱいもらうことになって、
すごく嬉しいと言います。幸せだとまで言います。

 

それに比べると
営業、開発、出荷、デザイナー
或いは常務取締役をはじめとする役員たちは、
あくまでも間接部門であって、
直接お客様と接する店舗のみんながうらやましくてなりません。
営業(インストラクター)のみんなも、
プロショップのみなさんのことがうらやましくてならないのです。

 

役に立っているという実感は、人を幸せにするようです。
その上で報酬をいただくのですから、
仕事はその構造として、元来、楽しいもののはずです。

 

それがどんな仕事であれ、
楽しくないと思えたりしたら、
それは、多分、やらされている仕事だからでしょう。
あるいは逆に
どんなに素晴らしい、楽しい仕事でも、
自分が面白い事しかしたくないような自分勝手な人間には、
「やらされている仕事」になってしまうのでしょ。
残念ながら。

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2015年07月22日(水曜日)

7.22.何億円もの宝くじに当たったら70%の人が辞めるそうです。

今の「宝くじ」は、
1等前後賞を合わせて3億円とか、すごいものだと7億円とか。
気が遠くなるような莫大な金額が一般の個人の手に転がり込みます。

 

インターネットの記事によると、
そんな大金が宝くじで当たった人は、
70%の人が会社を辞め、仕事を辞めてしまうそうです。
3億円なんて一生かかっても稼げないような大金が転がり込んできたのに
その3万分の一でしかない一日1万円になるかどうか分らないような仕事を、
いやな上司にぶつぶつ言われながら、
暑いのを我慢して、
どうせ女房に取り上げられてしまうような給料を稼いでどうなるのか。
使っても使っても減らない3億円を目の前にして、
働き続けるような根気はないということでしょうか。

 

しかし、
仕事を辞めても、多くの人は、
みんなに感謝されるようなことをしようとするそうです。
遊んでいるだけでは自分の存在を見失ってしまうため
自分の存在意義を見つけるために良い事をしようとするのでしょうか。

 

多くの人が、
誰かに喜んでもらえるような「善行」を無償でするそうなのです。
生活は、宝くじで得た3億円で十分に賄えるので無償です。
しかし、
その善行をされた人は、
宝くじに当たったその人に感謝をするどころか、
その人をむしろ疎ましく感じるそうです。・・・・分るような気がします。

 

その「善行」とは、
誰かのためにされるのではなく、
自分が感謝されて気持ち良くなるために、自分のためにされたことなので、
その行為は周りからむしろうっとおしがられ、嫌われることすらます。

 

 

仕事とは、誰か人のために何かをして、
その誰かの役に立ち、何らかの付加価値を与えたので、
それに見合う報酬をいただくことで成立します。
と同時に与えられた人からは報酬と同時に感謝が得られる。
なのに、
3億円の宝くじの人は、
すでに3億円持っているので報酬は要らないが、
感謝だけして欲しいので、かえってうっとおしいのです。

 

3億円の宝くじの人は、何かを人に与えて、
金は要らないから、「ありがとう」だけを言って欲しいのだから、
こちらは、まるで乞食みたいなことを求められているような気になります。

 

何億円もの宝くじに当たっても、
会社・仕事を辞めなければ、
仕事の相手に感謝されながら生活できたのに。
仕事が嫌で会社を辞めてしまい、
その上で、なお、感謝されて気持ち良くなりたいと思うと、それは嫌われる。
変な方程式だが、何となく納得できた。

 

宝くじのようなもので、
何億円もの大金を労なくして手に入れても、それはそれとして、
仕事をきちんと務めていれば大丈夫。みんなが感謝して、ちゃんと仲間に入れてくれます。

 

 

新幹線の東京日帰り往復。
今日も富士山が見えない。
もう何か月も富士山をこの目で見ていない。
本格的な梅雨明けはまだなのだろうか。

 

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2015年07月21日(火曜日)

7.21.一度くらい、かっこつけてもいいじゃないですか。

まぁ一度くらい、
一度くらいは、
畠中選手、かっこつけてもいいじゃないですか。

 

中村カメラマンからプロの写真が送られてきたので、
かっこつけ過ぎじゃないの?との懸念を横に置いておいて、
載せます。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

スタート前の緊張。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

スタート直後、1コーナー手前でインを差す。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

とうとうトップに躍り出て、しかも、ジリジリと差をつけ始める。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

中山雄一選手に替わって、つまらないことで5位にまで下がるも、
追い上げて、トップまで2台を抜くところまできた。
このあと、ドラマのようなトップ。
そのまま畠中がトップを引き継いだ。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

そんなことがあって、
優勝の二人。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

可愛げのない畠中。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

でも、次の朝、お祝いに駆けつけてくれた人までいて、
畠中、めちゃくちゃに照れる。

 

ありがとうございました。

 

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2015年07月20日(月曜日)

7.20.スーパーGTより興奮した、面白いIPS耐久レース

今、東名高速の三ヶ日JCTあたりの渋滞につかまってノロノロ。
富士スピードウェーからの帰りです。

 

関谷さんが主宰しているIPS(インタープロトスポーツ)の、
特別戦としてプロとアマのドライバー合同の2時間耐久レースがありました。

 

いつものIPSレースのシリーズ戦は、
プロドライバーとアマチュアドライバーが別々で、
十数周のスプリントレースを行うのですが、
今年は初めて、特別戦としてプロとアマのドライバーが交替でドライブし、
一つの約50周ミニ耐久レースを戦うことになったのです。

 

私達の車は「#37 KeePer IPS-01」という車名。
ドライバーはプロドライバーが中山雄一選手、
彼は、今年最初のスーパーGT岡山戦のGT300クラスでデビューウィンした若手です。
この時は、平川亮とアンドレア・カルダレッリで#37 KeePer TOM‘S RC Fが、
GT500クラスで優勝、平川亮はGT500デビューウィンでした。
この二人の若手は、
昨年、この#37 KeePer IPS -01で、
スーパー耐久レースに出場しており、
見事st1のクラスでシリーズチャンピオンになっています。
この時の予備ドライバー(Cドライバー)として、
KeePer技研㈱の畠中常務が登録され、一緒に練習をしてきました。

 

そして今年、
中山雄一選手は、スーパーGTの300クラスとスーパーフォーミュラ、
他の車でスーパー耐久に出て、
このIPSレースシリーズには、畠中君と組んで出場しています。
プロドライバーの中山雄一選手に対して、
アマチュアは「ジェントルマンドライバーと呼ばれていますが、
この畠中修選手です。

 

畠中君は会社が株式上場したこともあって、
レースに関るタイヤ代から燃料代、走行代まで、自分の分は
きっちり個人で支払い、公私混同がこれっぽっちもないように出場しています。
先日、ストレートエンドでスピンして車の前部が破損した件も、
100%個人持ちで修理をしました。

 

 

さて、前置きが大変長くなってしまいました。
今日のレースです。

 

 

ジェントルマンドライバー(面倒なので単に『アマ』と呼ぶ)が、まずスタート。
約25分走って、そこから10分以内にピットインして、
プロにドライバー交替と燃料補給、
この作業に”12分かける”という枠をはめて安全なドライバー交替を図ります。
そしてプロドライバー(中山雄一選手)が約1時間走って、
また同じような要領で、もう一度アマドライバー(畠中修)に交替、
15分から25分を走ってゴールという変則レースです。

 

1日だけで行うレースなので「予選」はありません。
前のレースのジェントルマンクラスの成績順を、スタート順にします。
畠中修選手は、前のレースで3位だったので、
3位からのローリングスタートです。


 

私達は1コーナーの観客席に陣取っています。

 

スタートから最初の第1コーナーまでのブレーキング競争では、
畠中選手は本当に勝負強く、
他の選手より5mから10m先まで、ノーブレーキで突っ込んでいきます。
インを突いて、あっという間に3位⇒2位に上がりました。
その後もトップを行く車を激しくプッシュして
5周目ぐらいでしょうか。
とうとう畠中修選手はトップに躍り出て、
何と徐々に2位を引き離し始めたではありませんか。
私達はもう、
すでにテンションがピークにまで上がって、
訳の分らないことを大声で叫びまくっています。大興奮でした。

 

やがて、ピットイン、ドライバー交替の時間がやってきて、
私達はピット作業が見えるグランドスタンド前まで移動し、見守ります。
ピットインは非常にスムーズで、
まったく問題なく給油と、中山雄一選手への交代が済み、
12分の枠を待って再スタート。
畠中選手がピットインした時点のリードをそのまま保ってのコースインです。

 

ところが、2周したところで、
突然、中山選手がドライブスルーペナルティーをさせられたのです。
アマドライバーがピットインするタイミングが、早すぎたというのです。
これは畠中君が悪いわけではなく、
ピットクルーの全員がルールを、レース主催者と違う解釈をしていて、
その指示通りに畠中修選手はピットインしたのです。
それはバカバカしくなるような内容なので、説明は省きます。

 

いずれにしても、
このドライブスルーペナルティーで、
中山雄一選手はトップから約30秒の差の5位にまで下がってしまいました。
訳の分らない私たちはピットまで「そんな馬鹿な」と、
「どうしたんですか?」言って行きました。

 

私達はもう、これで諦めたつもりになっています。
30秒差はいくらなんでも大きすぎます。
しかし、
中山雄一選手のお母さんがピットいて、
「今、ゆういちがファステストラップを連発して、どんどん追い上げています。」
そう聞いて、モニターを見たら、
文字通り一番速いタイムを毎周!出して、
いつの間にか3位にまで上がってきています。
これはイカンと、また、グランドスタンドに行って、
生の#37の追い上げを見に行きました。

 

これも大興奮です。
中山雄一選手は、本当に速かった。
毎周、前の車との間を詰めて行って、
とうとう、畠中修選手への交代の前の周には、トップに出ました。
もう、
喉がガラガラです。涙が出てきます。

 

今度のドライバー交替は、まったく問題ありません。
畠中修選手がトップで出て行って
2位以下を徐々に引き離しながら集会を重ねます。
最後の周まで、私たちは
「こらー、スピンすんじゃねえぞ。」とわめきながらも、
#37は、とうとう感動のチェッカーを受けます。

 

一人前にも、
ピットウォールのみんなにライトを点滅させて、
堂々のトップのゴールイン、チェッカーフラッグです。

 

 

こんなに興奮して、叫びまくったレースはありません。
観客がほとんどいないので、わめいても迷惑をかけないので、ですが、

 

中山雄一選手はとにかくすごく速いです。
頭が良くて、セットアップ能力もすごいみたいです。
今まで応援してきて本当に良かったと思います。
また、畠中修選手も、すごいです。
アマチュア選手としては、なかなかすごいです。
勘違いしないことを祈りますが、
こいつは本当に速いレーサーになりました。
中山雄一選手の教え方が上手い。このことに尽きるのでしょう。

 

この日,着いてきてくれた二人の彼の子供と、
お姉さん夫婦とその二人の子供(おいっこ)、
そして二人の部下の前で、
めちゃくちゃイイかっこ出来た畠中修選手でした。

 

大興奮のIPS特別戦でした。

 

 

レース前にトークショー!?に出演しているバカ野郎状態の畠中修選手。

 

 

レースが始まって約50周。
興奮のドラマがあって、チェッカーを受けて、
帰ってきた畠中修選手を、報道陣の前で中山雄一選手が抱きしめる。

 

 

表彰式。

 

 

中山雄一選手と、畠中修選手。その間にオサムJr.の「ひかる」君。
右には、私と同じように叫んでいた坂本さん。

 

 

二人の子供とテレビ取材を受ける。

 

 

何とかいう元バレーボール選手の美人キャスターからインタビューを受ける。

 

 

メカニックの人たちも本当に喜んでくれました。
ありがとうございました。

 

 

何のレースにも来てくれているKeePerファンの男の子。名前を今度聞こう。

 

 

畠中一族。
義理のいとこの村藤君。お姉さんの婿さん小林君。
その男の子と女の子。(名前を聞き忘れました)
お姉さんの邦ちゃん。
そしてオサムの子、光(ひかる)君と優芽ちゃん。・と、おさむ。

 

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