谷 好通コラム

2001年04月30日(月曜日)

第100話 その3番外の自慢話

100話まで書いた“ごほうび”として
はしたなくも
節操のない
馬鹿げた!
みっともない自慢話を書かせてください
途中でイヤになったら「戻る」を押しましょう

 

 

「ウエスタン フロンティア ビレッジ」の銃は非常にコンディションが良い

 

撃っていても怖くないし、狙ったところにちゃんと当たる
これは当たり前の事と思われるかもしれないが
よほどコンディションが良くないと、命中精度はキチンと出てこない

 

他の射撃場であまりコンディションの良くない銃を撃つ時は
怖いと思う時がよくある
撃ったとたんに分解する事もあるのでは、と思ってしまうのだ
それ程ガタが来ているものも多い

 

私はやりたいと思うと、とことんやるので
射撃もかなりうまくなっている
今までの最高が438点、400点以上ならまあまあ出せる

 

女性は50点~80点のハンデキャップがあるが、男性はもちろんグロスである

 

 

点数の付け方は
真中の×印の白いエリアに当たると「15点」
巾約3センチ、縦約4センチぐらいのエリア

 

そこから外れると
10点、9点 8点と下がっていく
そのエリアも、巾約2cm、縦約3cmづつ両側に広がっていき
8点エリアだと巾15cm、縦22cmのかなり大きい面積になる

 

撃つのは36発

 

全弾10点エリアで360点
そこからかなり外れた弾があっても、1発につき1点とか2点とかしか下がっていかない
だから
8点エリアを最大に、着弾が散らばると
たぶん
15×2=30
10×5=50
9×10=90
8×19=152 ぐらいの感じで、合計322点ぐらいになり、良い点数の方になる

 

去年の前半ぐらいまでへな?と、競り合っていたのがこれぐらいのレベル
このぐらいの点数が出ると、女性の場合はハンデを足して写真撮影となるのだ

 

ここからがものすごく大変

 

×印の白いエリアは面積、約2cm×約3cm=約6平方cm
8点エリアになると面積は、約15cm、約22cm=約330平方cm

 

×印の白いエリアは、実に8点エリア50分の一の面積となってしまう

 

そこに1/3の12発当り、残り全弾10点エリアに当たったと考えても
12×15=180
24×10=240 でやっと420点

 

1/2の18発が×印に入り、残り全弾10点エリアに当たると
18×15=270
18×10=180 で450点

 

だから私の記録438点は本当に大変なのだ
今回のトライでは433点が最高で、432点、422点、408点、402点と
5回400点以上を出した。
これはこれで随分よかった記録
ここの射撃場でも年間で、中々出ないであろう記録なのだ

 

 

前述の辰巳さんの最高記録は「488点」
しかも馬鹿でかい44スーパーマグナムを36発撃っての記録
半端な記録ではない
もちろん辰巳さんがここのチャンピオンであろう

 

また、ここのレンジマスター「ローリー」は500点以上出すと言う
正に神業

 

ところでここで言っている記録はすべて「拳銃」での話
拳銃はライフルと比べて的に当てるのが非常に難しい
しかも、競技用ではない
軍用の銃
私は「ベレッタM92Fステンレス」という銃で
現在の米軍が正式銃として使っている
頑丈そのもの
結構重いし、反動も強い

 

オートマチックなので引き金はかなり重い
この銃での
ターゲットシューティングは
プロでも中々難しいとよく言われる

 

と、ここまでが実に“はしたない自慢話”

 

射撃が趣味だと言うと、野蛮と思われるが

 

別に私は殺人鬼でもナンでもない
撃っている時
これが人を殺めるための道具だと思いながら撃っているわけでは決してない
(本当はそれが目的で作られたものかもしれないが)

 

紙の真中に穴を空けたいだけで

 

神経を集中する事が大好きなだけ

 

神経を極限にまで集中する事が、ターゲットシューティングでは要求される
それが大好き
構えたときには自然に呼吸を止めている

 

36発全弾、神経を集中しきることは、まだ出来ない

 

これはレースと合い通じるところがある
私のリフレッシュは
一切の日常から、神経を離脱して
一点のことに集中する事

 

私にとって、頭の中を空っぽに出来る唯一の方法と言っても良い

 

※一時は、この世界でも競り合っていたへな?にとっては、すごくイヤミな内容であったであろう
フッフフフフーフッなのだ♪

 

※帰りの飛行機の中で撮ったすばらしい雲と海と太陽

 

 

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2001年04月30日(月曜日)

第100話その2 100話なんてまだまだ

この射撃場に来る客
ここで射撃をした人は、次にグァムに来た時も
射撃は、ここ「ウエスタン フロンティア ビレッジ」に来られるそうだ
リピート客が非常に多いという
私が帰る日にここへ寄った時も、「どうもお世話になりました」
と、わざわざ別れの挨拶に来たアベックがいた

 

「また来ます」と

 

グァムの射撃の店に「また来ます」とわざわざ挨拶に来る人がいる

 

スゴイではないか
しびれるほどスゴイではないか
ここにも、真正面からカスタマーサティスファクションを
当たり前の事として実践している店があった

 

客の中には、この店に来る為だけに1年に何度もグァムに来る人がいる

 

大阪の「辰巳さん」

 

彼はすさまじく射撃がウマイ、そして大好き
私など比ではない

 

大阪で会社に勤めているそうだ
10年ほど前からグァムのこの店に通っていると言う
趣味は多才で、日本刀を研ぐのも玄人なみらしい

 

※この写真山本さんが持っている山刀を彼が研いで上げたそうだ
画像処理の都合で刃がガタガタに見えるが実際は見事に研いであった

 

 

55歳であり、ものすごく年下の奥さんの事を可愛くって仕方がない人

 

話をするのが大好き、一言聞くと、二百言ぐらい帰ってくる

 

話の中でよく「日本人の顔をしているので」と言うが
なにがなにが、現地にすっかり溶け込んだお顔をしている
格好も日本人の観光客とは別物
しっかり現地している

 

グァムでは、ローリーと一緒に釣りに行ったり
ウエスタンフロンティアの人達とも家族づきあいをしているようで
友達も結構いるみたいだ

 

彼は人生の一部をグァムで生きている
何度も来たいから一番安いホテルに泊まるという
そしてちょくちょく現地の人の家にも泊まるという(なるべく遠慮するそうだが)

 

彼と帰りの空港でばったりと会った
存在感があった

 

まるっきり、家の近所のラーメン屋さんに飯を食いに行くという雰囲気で
空港ロビーの椅子にちょこんと座っていた(今回は一人で来ていた)
でも
「グァムにもっといたい!日本なんかに帰りたくない」
そんなオーラが彼を包んでいた

 

その姿は
私の目にはすごくカッコ良かった
いかにも観光客の格好をした日本人達の中で異彩を放ち
カッコ良かった

 

「歳とったらグァムに住みたい」とも言っていた
友達になってもらいたいと思った

 

「ウエスタン フロンティア ビレッジ」という射撃場

 

http://wppmedia.co.jp/gml/original/wfv/index.html

 

おすすめです
グァムに行く機会があったら是非のぞいてみてやってください
喫煙席のカウンターに
写真の彼が座っていたら声をかけてやってください、楽しいですよ

 

グァムに何度か来て
やっと普通の観光客らしくない視点で
色々なものを見る事が出来てきたような気がする

 

異国の地で
自らの人生を力強く生きている人達

 

※ グァムの朝市でホッドドックとかスープ粥(ウマイ!)なんかを売っていたかっこいい美人の白人のオバチャン

 

 

※1丁だけ私の大好きな銃があるので、たまに行く店の
韓国系のお兄ちゃん。英語と韓国語と日本語がペラペラですごくウマイ

 

 

私はこれまで怖いもの知らずで

 

なんでも「やる!」で生きてきた

 

ナニものにも対する偏見も持たないように心がけてきた

 

いつも新鮮でありたいと生きてきた

 

ナニに対しても挑戦する心を持ち続けてきた

 

「つもり」であった

 

しかし、自分故郷ではない異国で生きている、このすばらしい人達

 

人口14万人のグァム
住んでいるのは
現住のチャモロ人
ミクロネシアから移住してきた人達
アメリカ人
このところ増えてきた韓国人
すでに多くのフィリピ―ナ
そんな中で
グァムに住んでいる日本人はわずか2000人足らずだと言う
そして
観光客はほとんど日本人

 

なんでも「やる」などと言っていながら
私もただの観光客かもしれない

 

異国でのすばらしい人達を見ていると
そのたくましさに
圧倒される

 

ここまで、たかが100話ぽっちの話を書いたぐらいで
構えるなんて冗談じゃない
これからも、このコラム
私は好きなだけ毎日書いて行きたいと思う

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2001年04月30日(月曜日)

第100話その1 異国の人達

私が一番最初に、グァムに行ったのは
もう5年ほど前になる
無理して行った慰安旅行で
そのときにはじめて銃を撃った

 

たまたまグァムに台風が来ていて
観光も何も出来ず屋内で出来るものという事になって
みんなで射撃に行った
その時にたまたまソコソコの点数が出てしまい
一発でハマッテしまった
それから何度か行くようになった

 

いつも行くのが
「ウエスタン フロンティア ビレッジ」という射撃場
http://wppmedia.co.jp/gml/original/wfv/index.html
ほとんどここばかり
グァムリーフホテルの入り口の脇にある
スバ抜けて環境と、スタッフと、銃のコンディションが良い

 

ここのオーナーは「山本さん」という日本人
最初はサンフランシスコの
ウェスタン雑貨のお土産屋さんで働いて
19年前からグァムのこの場所で、射撃場とお土産屋さんを兼ねて開店されたとの事
入り口は狭いが、中は店舗面積約200坪の立派な店
山本さん曰く
「19年間、天国と地獄を見てきましたよ。」
多くのことを語られないが
きっと一冊の本が充分に書けるほどの事があったのだろう

 

店の中は極端に奥が深く、長く、広い
入り口から色々なみやげ物の雑貨が何百種類と展示してある
みんな本格的なものばかり
ナボフォ族の羽根飾りとか…
私はあまりよく解らない、が本物ばっかりだという事はわかる

 

それらを見て楽しみながら奥に入っていくと
アメリカ映画などで出てくるそのままのシューティングレンジがある
このレンジは、グァムの中でもずば抜けて質が良い
何から何までがキチンとしている
まさしく本格的だ
(グァムの射撃場は怪しげでチョット怖い感じのところが多い)

 

スタッフもすばらしい
山本さんのシツケが良く行き届いている
オーナーの山本さんは元ラガー
GIカットがお似合いのチョット小柄なスポーツマン
お顔はあくまで“日焼け”の色、笑顔がすばらしく似合う方
言葉は、日本中探してもメッタにいない純標準語の丁寧な紳士正統派の日本語と、もちろん英語ペラペラ

 

※ 左の方が山本さん。午前中サッカーをやってきたとの事でそのユニフォームを着ている。
※ 右の人は、大阪の辰巳さん(この方は100話その2で登場)

 

 

奥さんも上品を絵に描いたようなチャーミングな、しかも気さくな方
(写真を撮り忘れた!)

 

ここのレンジマスター(射撃場の責任者)のMrローリー
体重はたぶん130kg以上はあるだろう
射撃の名手でもある、その腕は神業とでも言いたい
アメリカ人の常でそこ抜けに明るい
反面、射撃のインストラクションの時は真剣でチョット怖いぐらい

 

 

ローリーを2回り小さくした感じのベテランインストラクター
(名前を聞き忘れてしまった)
ミクロネシアのヤップ島の出身?
明るくって可愛い、でもやっぱりインストラクションは厳しい

 

 

※100話その2につづく

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