谷 好通コラム

2005年10月22日(土曜日)

1271.部分的新しい航路

一昨日の朝一、
北海道・札幌から中部国際空港に飛んで帰って来た。
太陽が出ている時間に、
北海道から帰るのは久しぶりであり、
この時間に中部国際空港に向かうのは初めてのことだった。

 

千歳空港から飛び立つとしばらくして右側に、
蝦夷富士と呼ばれる「羊蹄山」が見えてくる。

 

※この日は、うっすらと乳白色にガスがかかっており、写真が白っぽくなっている。

 

 

その後、洞爺湖が見え、昭和新山が小さく見え、
その間にも羊蹄山は見え続ける。
やがて、噴火湾にかかり室蘭の街があり、
飛行機は室蘭の南の突端地球岬の少し南の海上を通る。
地球岬からはほぼ200゜以上の幅で水平線が見える絶景だ。

 

 

飛行機は、噴火湾沿いに南西に進み、
函館が30kmぐらい北にある大沼公園と、駒ケ岳が見える。

 

 

航路の微妙な差で、やがて函館の街が見えることもあれば、
真上を通ってしまい見えないこともある。

 

飛行機は、やがて津軽半島、竜飛岬の上を通って、
東北、秋田上空を舐めるように飛び、やがて日本海に出る。
左側に乗っていれば八郎潟とかが見えるが、右側からはその辺から見えるのは海ばかりになる。

 

山形沖から、新潟沖に差し掛かり、
やがて北アルプスの妙高山とか焼山などの噴煙を上げ続ける山が見える。

 

 

続いて、白馬、立山などの3000m級の山々が見えてくる。
ここまでは、今までの名古屋空港への航路とほとんど変わらない。
中部国際空港への航路になってから、
ここからが少し違うように見える。

 

中央アルプスの全容が右側に見えるのだ。
あまり近くはないので、一つ一つの山までは見分けはつかない。
一生懸命、先っぽが尖がっている槍ヶ岳を探すが、
うっすらとかかったガスのせいもあって、結局探し出すことは出来なかった。

 

 

今までの航路では、新しい航路よりかなり東側を南下していたようで、
中央アルプスの山脈を、札幌からの帰路で見たのは初めてである。

 

その上、
今までは往路で真上から見る事が出来た“乗鞍”が、
今度の新しい航路では、帰路で、単独峰として山全体の姿を見せる。
この少し前の角度から乗鞍スカイラインの激しい自然の破壊が見え、つらい光景であった。

 

 

オマケに“御嶽山”が、すばらしい角度で見ることが出来るのだ。
このころにはかなり高度も下がっている。

 

 

やがて濃尾平野に入ると、豊田市の上空を大きく旋回する。
あちらこちらに世界のトヨタの巨大な工場が見える。
この工場の中では、今も、世界共通語「カイゼン」と「カンバン」が幅を利かしているのだろう。
そろそろ、最終の着陸態勢となり、
カメラを仕舞う事になるころだ。だから、写真はここまで。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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