谷 好通コラム

2023年07月26日(水曜日)

07.26.ビックモーターの不祥事のニュースを見て思うこと。

今、ビックモーターの不祥事についてのニュースが

テレビでも大きな話題になっていて、

ここまで叩かれると社会的な信用喪失と消費者からの拒否反応で、

この会社にとっての命取りになるのかもしれません。

KeePer技研㈱はこの会社との取引もお付き合いも全くありませんでしたので、

直接の影響は何もないのですが、

たくさんの事を考えさせられた事件ではあります。

 

これは、いわゆる典型的な「会社の私物化」の悪例です。

一人の人間が、(この場合は創業者?)

自分以外の者を、自分と同じ意味を持った人間としてではなく、

すべて自分の為の「道具」として位置付けている「独裁者」タイプの話。

世の中には「プーチン」とか「金正恩」、「スターリン」、「ヒットラー」等々、

古い歴史から、今の世界の半分までが独裁者が牛耳っていて、

自分があらゆる人間とは違う特別な人間、或いは「神」と勘違いしている独裁者が、

自分以外の人間を支配、あるいは指導して権力構造を造っています。

その政治は、基本的に褒めと恐怖の支配で、

誰一人幸せにするものではなく、ただ耐えて生きているのみです。

しかし、「服従する」というものは基本的に楽チンなので、

安易に楽チンをしてしまうと、気が着いた時には服従が、隷属になっているものです。

それが独裁者の思うつぼなのでしょう。

 

今回のビックモーターは、

会社自体が、独裁者と褒めと恐怖の支配に陥っていて、

その必然として、

一連の考えられないような不祥事に繋がっているのではないでしょうか。

 

独裁者で幸せな結末で終えた者はいません。

自分が特別な人間、あるいは「神」と勘違いしている人は、

決して誰をも幸せにすることなく、当然、自らも幸せになることは出来ません。

 

私は、

一人残らずの人間と、

完全に同じ意味を持ったただの人間であることをよく知っているので、

人を見下して指導したり、支配することなんて到底あり得ないし、

そうしたいとも思いません。

私は生まれた時からただの人であり、

4才からビッコになっても、

私はビッコであるだけの普通の人間であり、

何も劣っていないし、誰に隷属する必要もないし、

全ての人と同じように権力に屈する理由もない。

もちろん、

私は神でもないし、決して上位の人間でもない。

しかしもちろん、何も劣っていないし、

誰に隷属する必要もない、すべての意味において、ただの人間です。

それが私にとって最良の幸せです。

 

自分に隷属する者をはべらせて、

無駄に高いばかりの酒を飲むより、

色んな縁の人達がごちゃごちゃになって、

いつものようにばか騒ぎする火鍋の酒の方が百倍楽しく旨いのです。

間違いありません。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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