谷 好通コラム

2023年08月07日(月曜日)

08.07. 昨日、今日考えさせられたこと

昨日の夕食に、

熟年夫婦がやっている小さなフレンチレストランに行きました。

ご自分の畑で栽培した野菜を中心のヘルシーなフレンチです。

そこには「セコム」というおとなしい一匹の猫がいて、

お客様にべたべた甘える訳でもなく、仕事の邪魔をするでもなく

でも、とても不思議な存在感を持っていました。

お店に迷い込んできてから13年経ってて多分20歳に近いそうです。

そのセコムが先日5月16日に亡くなったそうで、

ご主人も、奥様もとても悲しんでいました。

生活の中で一緒にいる時間が長かったので、

心のつながりがとても深くできていたのでしょう。

 

私の自宅にも「チーちゃん」という老猫がいます。

出荷倉庫と本社事務所が、まだ刈谷市松坂町に在ったころ、

まだ乳離れしていないようなチビ(だからチーちゃん)で

会社に迷い込んできたチビを育てて、

自宅に連れて来てから、ずっと住み着いています。

先日、推定19歳を迎えました。

1年くらい前に急に年老いて、はっきりと老猫になりました。

半年くらい前から排便補助と点滴による給水を動物病院で受けながらも、

元気に生きていています。

でも、連れ合いにものすごく甘えるようになって、夜も必ず一緒に寝ています。

おかげで連れ合いは、一切外泊をしなくなっていて、

でも今度、同窓会でどうしても九州に一泊しなければならないので、

チーちゃんの世話だけで、富山から娘が来てくれるのだそうです。

ちなみに私は全くあてにされていなく、ほったらかしです。

 

長年の時間を共にして愛情を注いでいたセコムの死に

悲しみにやつれたフレンチレストランの熟年夫婦を目の当たりにすると、

我が家の老猫とのお別れも、

いずれは、それもそんなに遠くない先に必ずやってくると思うと

老いということと死ということを、ついわが身の事としても考えてしまいます。

 

老いが来る前の、それでもそんなに以前ではない頃の凛々しいチーちゃん。

 

 

今日は東京トレセンの教室で、

東日本のLABOマネージャー会議に出席です。

現場の人間の言うことは一言一言に重みがあります。

この会社の主役が間違いなく彼らであることを再認識するところです。

何もせず、何もできず、

何も生み出さない、何も知らない、頭でっかちなだけの者どもが

経営者面している会社は、中身のない風船玉のようなものです。

セコムやチーちゃんの方がうんと価値があります。

 

この会社の強みは、間違いなく彼らにあります。私達ではありません。

 

今日も、大阪の新店の看板デザインの為のパースが送られてきました。

我らが主役の活躍の舞台です。

 

この会社の強みは、間違いなく彼らにあります。私達ではありません。

 

 

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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