2023年08月16日(水曜日)
08.16.スズメを殺しまくって1,500万~5,500万人の餓死者。
昨日は日本軍の敗走に伴って100万人レベルの餓死者がいたと書いたが、
そを遥かに上回る1,500万~4,500万人もの餓死者が出た歴史が
中国にあった事を知った。
中華人民共和国の毛沢東が主導した
農作物と鉄鋼製品の増産政策「大躍進政策」で、
そのもっとも愚かな政策として「四害駆除運動」があって、
駆除すべき害獣の筆頭として米を食うスズメを撲滅する運動があった。
その運動は徹底していて、中国中のスズメが一時絶滅状態になったという。
それで、米が増産になったかというと正反対で、
スズメがいなくなると、
スズメの食糧であったイナゴやバッタなどの虫が爆発的に大増殖して、
施策の目的とは正反対に、
コメの収穫は”激減”したという。
生態系という初歩的な概念すら持たない幼稚な愚策のせいで、
中国の人々は数千万人も餓死したという。
それを「中華人民共和国大飢饉」と言うらしい。
この「「中華人民共和国大飢饉」」をWikipediaで、見てみると
—————————————————————————-
中華人民共和国大飢饉 三年大饥荒
国 中華人民共和国 地域 中国本土
期間 1959年–1961年 総死者数 1500万人–5500万人
起因 人民公社・大躍進政策などの政策によってもたらされた、
中国で最も壊滅的な大災害とされる。
何とも恐ろしくもすごい。
独裁的な権力者の前には、人間の尊厳なんて、どれほど軽いものなのだろうか。
Posted パーマリンク