谷 好通コラム

2023年11月09日(木曜日)

11.09.すべての原点は現場にあり、体を動かせる事を誇りに思う。

事務所の机に座ってPCを叩き、計算をし、文章を書き、

電話をして指示を出したり、情報を集めたり、

議論して何かを決めたりして、

そんな仕事をする者を頭脳労働者として、

体を動かす仕事より優越した仕事だと勘違いし、

体を動かして価値を作り出している者を

肉体労働者と馬鹿にしている者が多くいます。

しかしその者を、

例えばバックヤード店長とか、

頭でっかちな奴らと言って、私達は逆に馬鹿にします。

本当にそんな奴らは使い物にならないのだから仕方ありません。

 

体を動かさない仕事、頭脳労働が

仕事の質の高さを示しているとする救われない勘違いは、

明治以来の学歴偏重の悪しき歴史、風潮の副産物なのでしょうか。

偏差値の高さを頭から否定するものではありませんが、

肉体を使う仕事か、

使わない仕事かで、

仕事の質の高さ、貴賎を決めるのは勘違いであり、愚かな誤りです。

むしろ頭脳も自らの肉体と同じであり、

頭脳労働と肉体労働の区別そのものが意味のないことないでしょうか。

 

そんなことは当然として、

自らの肉体(頭脳含む)を活かし、

それを自らの感性と共に使って、

人の為になる何らかの”価値”を作り出すことが、すなわち仕事です。

だから座っていることそのものが大好きで、

それが上等な仕事だと勘違いしている者は、ただの怠け者でしかありません。

使い物になりません。

 

計算仕事、整理仕事、対応仕事は、

もう何年もたたずに、ことごとく生成AIに駆逐されます。

AIの記憶力、計算力、検索力、データの蓄積力に

勝てる人間の頭脳力はなく、

判断力はまだ人間の物ですが

AIが自立した判断力や決断力を持った時、

人間はAIを制御できるのか。

それが人類の存亡の問題となっているように、

頭脳的な能力において人間はAIに負ける事が運命づけられている。

 

しかし、人間の感性、

例えば美しさや、美味しさ、やさしさを作り出すのは、

人間の感性と、感性が動かす肉体を動かしてこそ創り出せるもので、

心が作り出す「人の幸せを願う心=愛」は、

人の悲しみを自らの悲しみと感じ、

人の喜びを自らの喜びと感じる心、ミラーニューロンは、

高等な霊長類、類人猿と人間だけが持っている際立った能力で、

それは食物連鎖・生存競争の原則からはみ出た「心」の存在なのでしょうか。

AIは、それを理解出来るでしょうか、身に着けられるのでしょうか。

 

心が感じる美しさの価値とか、

美味しさなどの価値、やさしさの価値は、

人間の感性と、

人間の感性に動かされた人間の肉体からしか

作り出せないのではないでしょうか。

 

私は、自らの感性が動かす肉体を思う存分働かせて

美しさという価値を作り出して

お客様の感動と喜びという共感を作り出して、

自らの喜びとしている我らが仲間達を誇りに思い、共感し、心から愛します。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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