2009年09月06日(日曜日)
2298.また、串カツでも食べに行くか
今年の梅雨は、観測史上一番長い梅雨であったそうだ。
いつから始まったか忘れてしまったが、
五月のゴールデンウィークが終わった頃からスカッとした晴れがなくなり、
七月いっぱい最後まで雨がじとじとと降り続いたような気がする。
そのせいか7月から8月にかけての猛暑日、つまり最高気温が35℃以上になった日が
ほんの何日かしかなく、
例年に比べて厳しい夏ではなかった。
洗車の世界では「雨」はほとんど負の決定要素であり、
予約でいただいたダイヤモンドキーパーなどのコーティング作業はあっても、
雨の中の洗車はほとんどないに等しい。
キーパーなどの洗車感覚に近いコーティングも極端に減る。
ただ、
「雨が降っているからキーパーをやって車を守らなくちゃ」と、
車の塗装の保護の事をよく分かっていらっしゃる方も最近では増えた。
私も、自分の車をキーパーするのは雨の日と決めている。
しかしそうは言っても、
やっぱり車をキレイにしたからには、そのままキレイでいたい。
洗車もコーティングも、しばらく晴れマークが続く日がいいに決まっている。
だから、
昨年は晴れが多かったのに、今年は雨ばかりであった7月は、
特にその傾向が強かった愛知県の快洗隊で、前年対比69%という悲惨な実績であった。
記録的な最悪の結果で、
快洗隊のスタッフもまったく士気が上がることなく、
8月にリベンジをかけた。
その8月は、晴れが続き、気温もそれほど厳しくない。
長梅雨でたまりにたまったお客様の「キレイにしたいマインド」も全開。
ただでさえ需要期の8月が、前年対比133%(前年比のある店舗のみで)、
新店まで入れれば前年対比158%と、まさに絶好調となった。
もちろん、全店予算オーバー。
この勢いは9月も続き、連日充実した日々を過ごしている。
そこでジワッと浮上したのが「好調・おちょぼさん説」
「おちょぼさん」とは、正しくは「御千代保稲荷」といい、
商売のお稲荷さんらしい。
愛知の人は普通「おちょぼさん」と言う。
特に水商売の人たちに「おちょぼさん信仰」があって
毎月月末の夜、商売が終わってからやってきて境内はすごい人出になる。
“水商売”の人達だから、深夜まで店をやっている人が多く、
「おちょぼさん」の月末夜の賑わいは朝まで続くと露天の人が言っていた。
私たちは「飲み屋さん」のような水商売ではないが、
たしかに水を使う商売ではある。
その「おちょぼさん」に通い始めたのは誰なのかは知らないが、
参道脇に並ぶ露店の「串かつ」が本当に美味しいので、
月末の打ち上げ、
あるいは遊びのような感覚で「おちょぼさん」に通うスタッフが大勢になった。
しかし信仰なんてものではなく、
串カツを食べに行くというような気楽で行楽みたいなものだ。
しかし、そのご利益があつたのか、甚目寺店が年間予算達成パーフェクト。
しかしそれでも、いつまでも神頼みのようなことをしていてはイカンなということで、
今年の1月からおちょぼさんに行くのをやめたようだった。
おりしも世界同時不況。
製造業の集まる愛知県では、12月まで好調だった快洗隊も、
1月2月3月とまあまあの内に推移し、4月は好調であったが、
5月、6月と梅雨のせいもあって不調の風が吹き始め、
記録的に雨が多かった7月は、とうとう絶不調に陥る。
7月の月末、不安になったのか、何人かがまた「おちょぼさん」に行き、
串カツをたっぷり食べてきたらしい。
そして、
8月の絶好調。
当然、8月の月末も「おちょぼさん」。
9月の出足も好調で、「やっぱり、おちょぼさんかなぁ」とマジな顔で言う。
・・・・・・・
私はたまたまだと思います。
「おちょぼさん」は、串かつがものすごく美味しいので大好きだが、
8月から快洗隊にお客様がたくさん来られているのは、
あくまでもお客様の意思であって、
それ以外は、やっぱり無いと思うのですね。
もっと気楽に、行楽のつもりで、みんな串カツを食べに行きましょう。
それにしても、おちょぼさんの串カツは美味しい。
書いている内に、私もまた食べに行きたくなってしまったのだ。
淡々と繁盛しているのが、一番いい。
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