2024年11月15日(金曜日)
11.15.学ぶという事は、自己否定力でもあり、圧倒的な肯定力に繋がる。
KeePerの技術コンテストを自社内で開く企業がいくつもあります。
店舗の技術スタッフの「技術力向上」が最も大きな目的です。
KeePerコーティングという商品は、
ケミカルや道具と、それを使う施工スタッフが持つ技術力で、
KeePer特有の美しさと触り心地、自浄効果などの付加価値を作りだします。
もちろんケミカル力とか道具なども大切な要素ですが、
むしろ、主役は施工スタッフの技術力です。
あるいは技術者の想いでしょうか。
この車をキレイにしたい。お客様を喜ばせたいという想いかもしれません。
しかしあくまでも技術力が無ければ、その想いは達成できません。
だから、自らの技術力を上げる事が絶対に必要なのですが、
それにはまず、今の自分の技術力では不十分であるという
自己否定から始めなければなりません。
今の自分の技術力を「これではまだダメだ」と自己否定できなければ、
今以上のもっと高い技術力を身に着ける事は出来ません。
今の自分を、今のままで良しとはせず、
まだまだ学ぶべき足らない存在だと思わなければ学べないので、
今の自分を正しく否定しているという事になります。
だからこそ学ぶのでしょう。
今の自分で十分に良いのだと自己肯定にハマった人はそこで終わりです。
そういう終わった人の共通の特徴は、
「誇大広告」が好きだということです。
「誇大広告」とは、
相手の錯覚を利用して、或いは故意にだまして、
自分が売りたい商品を、実際よりも大きな価値がある商品と思わて売る。
つまり相手に錯覚させて自分が得をしようという単なるペテンです。
一度、引っかかった人は二度とは引っ掛からないので、
騙した人は信用されず、ビジネスとして短命です。
しかし騙しの道具にされたその商品も信用を失なってしまうので、要注意です。
例えば技術コンテストで県チャンピオン戦に参加しただけでも、
それを掲示するものには、実際は県チャンピオン戦14位を、
県とは書かず「チャンピオン」という文字だけを異様に大きく強調して、
14位という文字もよく見なければ読めないようにして、
あたかも「日本チャンピオン」がこの店にいるという錯覚を狙います。
お客様を錯覚させて、キャッチし、
商品を売ってしまおうというものです。
売っている商品そのものはKeePerなので、お客様は大丈夫なのですが、
しかも県チャンピオン戦に出場したほどの技術者が施工するのですから、
お客様は間違いなく損はしないし、裏切られたとも思いませんが、
お客様に何らかの錯覚をさせるような店舗は、
その錯覚にお客様が気着いたとたんに、
せっかく間違いないKeePerなのに、
「何か、騙されたのか?」と疑念を持たれてリピートされなくなったとしたら、
かえって、その店舗は大損をしたことになります。
安直な自己肯定は、かえって信用されない事が多いのではないでしょうか。
昨日の社内技術コンテストを行った企業は、
レベルで言えば十分に水準に達しているのですが
より高みを目指して「まだ、だめだ。」と
全員の技術を高める努力を会社全体で行い、
まだ始めて間もない人までコンテストに参加させて、
自らの技量のレベルを知らしめ、いい意味での自己否定を通じて、
積極的な技術力アップのきっかけにしています。
また、このコンテストで優勝した女性チャンピオンは、
「コンテストの為の練習ではなく、
お客様の車を本当にキレイにする為の施工を真剣にやる事で、
技術を高めている。」と、おっしゃっていました。
本当にその通りで、
KeePerの技術の目的は
「お客様の車を本当にキレイにして喜んでもらう」にあるのだから、
コンテストの為という違う目的では、本当の目的は果たせないので、
コンテストでの点数は上がりません。
KeePerの技術コンテストは、
KeePerの本来の目的を見失うような採点ではないのです。
このチャンピオンは、そこをよく解っているようで、さすがだと思いました。
学ぶという事の強さは、自己否定力でもあり、
それが圧倒的な肯定力に繋がります。
ところで、また女性チャンピオンです。
このところチャンピオンは女性が続いています。
そのこと自体は素晴らしいことだとは思っていますが、
そろそろ、男性陣もスターに出て来て欲しいものだとも思っている今日この頃です。
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